2013.8.24 イイノホール
ファンミーティング終了後、ロビーでのサイン会までの間の休憩タイムに、会場内ステージ前で囲み取材が行われました。まずは司会による代表質問から。
司会「約1年ぶりの来日ですが、ファンミーティングの感想はいかがですか?」
ジョセフ「すごく感動しました。まだ頭の中には、さっきのサプライズの場面が浮かんでいます。手紙を読み終えて、皆さんと目が合うと「おかえり」のボードが揚げてあって、手紙の内容と共にすごく印象的でした。イベントに来ていただいた皆さんが、ファンミーティングを楽しんで、笑って帰れるようにしたい、ということばかり考えていて、こんなサプライズがあるとは思ってもいなかったので、すごく驚きました」
司会「兵役を終えて、これからの目標を教えてください」
ジョセフ「目標はたくさんありますが、とりあえずは、イタキスのチュウ・ヨウニン(瞿友寧)監督とのドラマの準備に早く入りたいと思っています。役者にとって、自分に合わせて書いてくれた脚本に出会うことはあまりないので、それはすごく楽しみです。とりあえずは、そのドラマにちゃんと力を入れてやりたいと思います。
レストラン(昨年、台北でオープンした「Destino」)の経営もありますが、今、会社(自身のマネジメント会社「M.I.E」)にトビー・リー(李程彬)という新人がいるので、彼の第1歩をうまくできるようにしたいです。それから、両親の健康を祈っています。その他にも、いろいろたくさんあるけど…言った方がいい? お腹すいてませんか? ハハハハ(笑)。後は、いろんな脚本を書いているので、それを年内に具体化できればいいかな」
司会「これからファンとやりたいことなど、ファンへのメッセージをお願いします」
ジョセフ「ファンミーティングのエンディングとかぶりますが、今年は自分にいい成績表を出したいと思っています。その成績表というのは、ファンに見せるものではなくて、自分に見せるもの。なぜかというと、ファンもその成績表に入っているからです。だから…(日本語で)これからも、一緒にがんばりましょう(笑)」
ここからは集まった取材記者からの質問です。
Q:11ヶ月の兵役生活が俳優ジョセフ・チェンにもたらした意義は?
ジョセフ「実はもともと、すごくせっかちな性格なので、考えることもやることも急いでやりたい方なんですが、軍隊に入ってゆっくり考えることを学びました。今までは、せっかちなので違う方向へ行ったり、違う決断をしたりということがあったのですが、今はゆっくり落ち着いて考えてから行動するようになりました。それが一番の成果だと思います」」
Q:次のドラマはどんなタイプの作品ですか?
ジョセフ「ホラーでしょう…冗談です(笑)でも、僕にとってはちょっと恐怖なんです。というのも、監督が『今回はジョセフを全部破壊して新たに作り上げる』と言っているので、それを考えるとちょっとこわいですね。とても楽しみでもあるけど」
Q:相手役の女優さんは誰ですか?
ジョセフ「まだ言えませんが(笑)…きっと、皆さんが満足する人です」
Q:『花様 〜たゆたう想い〜』ゼロ・チョウという優秀な監督さんの作品に出られましたが、今後も映画に出演しますか?
ジョセフ「いい脚本であれば、映画でもドラマでもやりたいです」
Q:自分を全部壊して一から作り上げるというのはちょっと怖いとおっしゃってましたが、今後もそういう体験を望みますか?
ジョセフ「難しいですね。今までにも、破壊されたことはありましたが、徹底的に破壊されたことはなかったので、今回のドラマで監督に徹底的に破壊されたら、考え方がちょっと変わるかもしれないし。今の段階では、自分にできるか、できないか、好きか、好きでないかも、わかりませんね。今、ちらっと思い出したら、また怖くなっちゃった(笑)」
Q:舞台の脚本を書いているとおっしゃっていましたが、どんな内容のものですか? いつ頃から、どんなきっかけで書き始めたのですか?
ジョセフ「物心がついた頃から、人間観察が好きでした。自分で考えた脚本は、自分が経験してきたことだったり、観察した人のことだったり、友達から聞いた話だったり。それに想像力もプラスされるので、いろんな要素が入っています。1つだけじゃありません。いろんな種類の脚本を考えています。どれからスタートするかは、誰の話から先に具体化されるかによります。今までで一番関心を持っているのは、社会の中で一番弱い人たちのこと。そのことはすごく気になっているので、それをテーマに考えています。でも、どれが具体化されるかは、マーケティングに合うかどうかということもあります」
Q:監督業は考えていますか?
ジョセフ「『26375 Winding Road』の中に特典映像があるのですが、それは全部、自分で考えて、撮影して、演じて、編集したものです。先月、台北で発表した短編映画もあります。それも自分で監督しました。恋人同士の物語に反核というテーマを入れたものですが、自分で脚本を書き、監督して、他の方たちに演じてもらいました。その2つは経験しましたが、まだまだ経験を積まないといけません。以前に台湾で、5年以内は監督をやらないと言ったことがあります。5年は言い過ぎたけど、3年以内はやらないんじゃないかな。もっと、いろんな人と仕事をして、経験を積んでからの方がいいでしょう」
ここで時間が来て、短い囲み取材が終了しました。「ありがとうございました。おつかれさまでした。謝謝。…じゃあ、お先に失礼します」と、いつものように日本語で丁寧に挨拶しながら、爽やかに去るジョセフ。日本語、うまいです。ジョセフって、さり気なくいろんなことができてる人。きっと、見えないところで努力してるし、いろいろと考えているのでしょう。
昨年2月には、『花様 〜たゆたう想い〜』で共演したミシェル・チェン(陳妍希)らと共同でレストラン「Destino」をオープンさせ、兵役前に自ら立ち上げた芸能マネジメント会社M.I.E(最大國際娯樂公司)でのセルフ・マネジメントと共に、新人育成にも力を入れているジョセフ。実業家としても充実したスタートを切った、これからのジョセフの活躍に期待したいと思います。
▼ジョセフ・チェン ファンミレポ ▲終了後のミニ会見
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