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ASICRO FOCUS file no.179

誰もが参加できる国際映画祭へ
映画祭ロゴ

poster

●東京国際映画祭公式サイト
http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/

 第26回を迎える今年の東京国際映画祭は、依田巽チェアマンから椎名保ディレクター・ジェネラルにバトンタッチし、新体制のもとでの開催となります。コンセプトは「作品重視の映画祭」。これからの新たな25年へのスタートラインとして、映画祭の原点である「作品重視・内容本位」を見つめ直し、アジアを中心とする次世代クリエイターたちにもスポットをあて、国内外へ向けた映画の情報発信基地としての役割を担っていこうとしています。

 映画祭のロゴマークも一新。映写機を大きな赤いハートマークにしたデザインは、作り手と観客が共有する映画への「愛」と「感動」を表現。作品重視の「ハート・ムービー」を発信していきます。その決意を表わすように、今年のコンペティション国際審査委員長に選ばれたのは、国際的にも活躍する中国第5世代の巨匠チェン・カイコー監督。その他、国際審査員としてアジアからは韓国のムン・ソリ、日本の寺島しのぶ、と2人の女優が選ばれています。

 また、新たなコンペティション部門として、アジアの新しい映像作家を積極的に発掘して紹介する「アジアの未来」を新設。これまで世界各地の様々な作品を紹介してきた「アジアの風」と「ワールド・シネマ」は統合されて「ワールド・フォーカス」に、「日本映画・ある視点」も「日本映画スプラッシュ」としてリニューアルされました。さらに今年は、台湾映画に再びスポットをあて、「台湾電影ルネッサンス2013」という特集上映も開催されます。

チェン・カイコー

チェン・カイコー監督
 「作品重視の映画祭」が目指すもう1つのポイントは、新たな若い映画ファンを生み出すこと。そのためにも、今年は若者に人気のコンテンツやイベントを開催して、誰もが参加したくなる映画祭を演出していきます。特別招待作品では、映画祭で初めて2本の新作アニメ作品が上映されます。

 また、円谷プロ創立50周年とのコラボ企画でスペシャルイベントを実施。東京国際映画祭のシンボルであるグリーンカーペットを、ゲストスターたちに混じって人気ウルトラ怪獣たちが大行進します。さらに期間中は、上映会やトークショー、シンポジウムも開催予定。ゲストにはあの初代ウルトラマンのハヤタ隊員(黒部進)やフジ隊員(桜井浩子)、そしてウルトラマンを演じていた古谷敏さんも登場予定です。アリーナでは最新ヒーローによるショーも開催。

 その他にも、プレステ3とのコラボ企画で新作ゲームソフト『BEYOND: Two Souls』の主演女優エレン・ペイジが来日。オープニングのグリーンカーペットに登場予定です。ゲームファンには大スクリーンによるゲーム体験イベントも魅力となることでしょう。(本企画は中止となりました)

寺島しのぶ

寺島しのぶ
ムン・ソリ

ムン・ソリ
 映像ファンには、NHKによる「8Kスーパーハイビジョン」のスペシャルプレゼンテーションも気になるところ。現行ハイビジョンの16倍もある超高精細画像と22.2マルチチャンネル音響によるコンテンツの上映会(無料)では、2020年に本放送開始予定の次世代テレビ映像をいち早く体験することができます。8Kとは何ぞや?という方もぜひご体験を。

 このように、今年は通常の映画という枠にとらわれず、あらゆる映像メディアが集合予定。より多くの人たちに映画祭を楽しんでもらい、新たな映画ファンを発掘しようとしています。今年はオープニング作品『キャプテン・フィリップス』の主演男優トム・ハンクスも来日予定。華やかで賑やかなグリーンカーペットとなりそうです。

■ラインナップの見方とご注意
*アジクロではアジア関連作品やイベントなどをピックアップしてご紹介していきます。
*上映会場は地域別に色分けされています。時間は上映開始時間です。開場時間は20〜30分前となります。
●印はゲストによる舞台挨拶、Tはティーチイン (Q&A)、TSはトークショーの各予定がある回です。
*ゲスト情報は変更の可能性があります。
*最新情報については公式サイトをこまめにチェックしてください。

●特別招待作品

ジンクス!!! ジンクス!!!
Jinx!!!(13年/日本/122分)
監督:熊澤尚人
主演:ヒョミン、清水くるみ、山崎賢人
T-araのヒョミンと日本映画界が最も注目する若手俳優たちの競演で、切ない恋と国境を越えた友情を描く、心温まる青春ストーリー。
*World Premiere
20日:S2 15:40T
G:熊澤尚人
  山崎賢人

(c)2013 Robot Communications Inc.

マッキー マッキー
Makkhi(12年/インド/125分)
監督:S.S.ラージャマウリ
主演:スディープ、ナーニ、サマンサ・ルス・プラブ
ハエに生まれ変わった男が、愛する彼女を守るため、自分を殺したマフィアに戦いを挑む!
20日:S6 20:55

(c)M/s. Varahi Charana Chitram

レイルウェイ 運命の旅路 レイルウェイ 運命の旅路
The Railway Man(13年/奥・英/116分)
監督:ジョナサン・テプリツキー
主演:コリン・ファース、ニコール・キッドマン、真田広之
捕虜としてタイの鉄道建設に携わった英国将校が、時を経て日本兵通訳と和解する感動実話。
19日:S2 16:50●
G:ジョナサン・テプリ
  ツキー
  クリス・ブラウン

(c)2013 Railway Man Pty Ltd, Railway Man Limited, Screen Queensland Pty Limited, Screen NSW and Screen Australia

●コンペティション

ある理髪師の物語 ある理髪師の物語
Barber's Tails(13年/フィリピン/120分)
監督:ジュン・ロブレス・ラナ
主演:ユージン・ドミンゴ、エディ・ガルシア、アイザ・カルサド
主人に先立たれた妻は理髪店を畳むが、マルコス政権独裁下の反政府活動に巻き込まれていく。
*World Premiere
18日:S7 17:40T
21日:S6 10:30T

G:ジュン・ロブレス・ラナ/18日:ユージン・ドミンゴ/ペルシ・インタラン/21日:フェルディナンド・ラプス

ルールを曲げろ ルールを曲げろ
Bending The Rules(13年/イラン/98分)
監督:ベーナム・ベーザディ
主演:アミル・ジャファリ、アシュカン・ハティビ、バハラン・バニ・アハマディ
若い劇団の海外公演が決まるが、女優たちは親の承認がなければ出国もままならない。
*World Premiere
18日:S7 21:15T
20日:S5 10:50T

G:ベーナム・ベーザディ
  ネダ・ジェブライーリ

レッド・ファミリー レッド・ファミリー
Red Family(13年/韓国/99分)
監督:イ・ジュヒョン
主演:キム・ユミ、ソン・ビョンホ、チョン・ウ、パク・ソヨン
幸せに見える家族、その実は危険な使命を帯びた集団であった。鬼才キム・ギドクの脚本・製作。
*World Premiere
23日:S7 21:20T
24日:S6 16:10T

G:イ・ジュヒョン/キム・ギドク/キム・ユミ/チョン・ウ/パク・ソヨン

(c)2013 KIM Ki-duk Film.

歌う女たち 歌う女たち
Singing Women(13年/トルコ・独・仏/120分)
監督:レハ・エルデム
主演:ビンヌル・カヤ、フィリップ・アルディッティ、ケヴォルク・マリクヤン
地震予知で住民退去勧告が発令された島。伝染病も流行る中、森では女たちが歌う。
*Asian Premiere
23日:S7 14:40T
24日:S5 21:00T

G:レハ・エルデム

オルドス警察日記 オルドス警察日記
To Love and Die in Ordos(13年/中国/113分)
監督:ニン・イン
主演:ワン・ジンチュン、チェン・ウェイハン、スン・リャン
内モンゴルのオルドス市。死んだ警察官のキャリアを振り返ると、驚きの実像があった…。
*World Premiere
19日:S7 17:45T
21日:S6 14:20T

G:ニン・イン/ワン・ジンチュン/フフバートル/チェン・ウェイハン/ニン・ダイ/ジア・ツイピン

(c)Inner Mongolia Blue Hometown Production Co., Ltd.


▲特別招待作品・コンペティション
▼アジアの未来 ▼ワールド・フォーカス ▼東京・中国映画週間&コリアン・シネマ・ウィーク

更新日:2013.10.25
●back numbers

■会場リスト

TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ
Screen1 (S1) 164席
Screen2 (S2) 369席
Screen3 (S3) 148席
Screen5 (S5) 265席
Screen6 (S6) 180席
Screen7 (S7) 644席


■前売チケット情報
ticket board 独占発売!
10/5〜

●購入の流れ
1:携帯・スマホ・PCから
0:ticket boardにアクセス
2:会員登録(無料)
3:購入(座席指定可)
4:QRコードチケットを
0:ダウンロード
5:チケット画面を会場入口
0:でピッとかざす

パソコンの場合はダウンロードしたQRコードをプリントアウトして持参してください。
PCや携帯電話をお持ちでない方は、電話受付をご利用ください。
●電話受付
 0570-007-506
●IP・PHS専用
 019-903-0147
●受付時間
 10:00〜20:00
●受付期間
 10/5より上映5日前まで
■チケット料金(前売・当日)

●オープニング&クロージング
一般:全席指定 2500円
学生:全席指定 2000円
●特別招待作品
一般:全席指定 2000円
学生:全席指定 1500円
(小学生以下:1000円)
学生当日 500円
●コンペティション
一般:全席指定 1300円
学生:全席指定 1000円
学生当日 500円
●アジアの未来
一般:全席指定 1300円
学生:全席指定 1000円
学生当日 500円
●ワールド・フォーカス
一般:全席指定 1300円
学生:全席指定 1000円
学生当日 500円
■当日券について
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
上映当日9:30より販売
シネマート六本木
10/19のみ上映1時間前
インターネット
上映当日0時より上映開始まで購入可能
*前売り時点で売切れた作品の当日券発売はありません。
第26回 受賞リスト
東京 サクラ グランプリ
・ウィ・アー・ザ・ベスト
 監督:ルーカス・ムーディソン

審査員特別賞
・ルールを曲げろ
 監督:ベーナム・ベーザディ

最優秀監督賞
・ベネディクト・エルリングソン
(馬々と人間たち)

最優秀女優賞
・ユーザン・ドミンゴ
(ある理髪師の物語)

最優秀男優賞
・ワン・ジンチュン
(オルドス警察日記)

最優秀芸術貢献賞
・エンプティ・アワーズ
 監督:アーロン・フェルナン
 デス

観客賞
・レッド・ファミリー
 監督:イ・ジュヒョン

アジアの未来:作品賞
・今日から明日へ
 監督:ヤン・フイロン

スペシャル・メンション
・祖谷物語−おくのひと−
 監督:蔦 哲一朗

日本映画スプラッシュ:作品賞
・FORMA
 監督:坂本あゆみ