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ASICRO FOCUS file no.184

第9回大阪アジアン映画祭:アジアの新鋭たちが大阪へやって来る!
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 いよいよ3月7日から開催される大阪アジアン映画祭。今年で9回目を迎え、すっかり春の大型映画祭として定着してきました。「アジア映画のゲイトウェイ大阪」を世界にアピールし、「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」を標榜する大阪アジアン映画祭は、アジア圏の話題作や最新作がたくさん上映されることもあり、ファンの数も急増中。今年もたくさんの「観たい映画」が上映されます。

KANO

KANO2

『KANO』(c)ARS Film Production

一分間だけ

台日合作映画『一分間だけ』もプレミア上映
 まずは、特別招待作品から。今年のオープニングを飾るのは、『セデック・バレ』のウェイ・ダーション監督が製作し、同作に出演していた若手俳優のマー・ジーシアンがメガホンをとった野球映画『KANO』。台湾に野球をひろめた日本人、近藤兵太郎と台湾の嘉義農林高校の球児たちとの交流を時代背景とともに描いた感動作で、現在、台湾で絶賛公開中です。7日にはオープニングセレモニーと舞台挨拶のために、監督だけでなく球児たちも駆けつけ、映画祭を盛り上げます。

 原田マハのベストセラー小説「一分間だけ」を台湾を舞台に映画化した『一分間だけ』は、本映画祭にてプレミア上映に。こちらもプロデューサーのリー・ガンをはじめ、監督や主演スターたちが来日。映画と共に映画祭を盛り上げる予定です。公私共に仲のよいチャン・チュンニンとピーター・ホー、今回はどんな楽しいトークを聞かせてくれるでしょうか。

 韓国からは、クァク・キョンテク監督の大ヒット作『友へ チング』の続編となる『友へ チング2』が上映に。こちらはチャン・ドンゴンに代わって新星キム・ウビンが共演。今は亡き友を巡るユ・オソンとキム・ウビンの関係が見どころとなっていくようです。

チング2

新たな展開が気になる『友へ チング2』

ある複雑な物語

香港特集でも上映される『ある複雑なお話』
(c)2013 Milkyway Image (Hong Kong) Limited/
Edko Film Limited/The Govemment of the Hong Kong
Special Administrative Region.
 フィリピン作品の『インスタント・マミー』は、本映画祭で人気のコメディ女優ユージン・ドミンゴの主演作。昨年の映画祭で来日した時に相手役の日本人俳優を探し、本作が実現したのだとか。数々の併設イベントをご覧いただくとわかるように、大阪アジアン映画祭では、ゲストと観客との交流の場としてたくさんの仕掛けが用意されているのも特徴と言えるでしょう。

 さらに、今年は特集企画として「台湾:電影ルネッサンス2014」「Special Focus on Hong Kong 2014」を開催。併設の「小特集:台湾語映画、そして日本」では、60年代に台湾を一世風靡した台湾語映画の復刻作『温泉郷のギター』(66年)や、あの『セデック・バレ』のモーナ・ルダオも参加した高砂族の内地観光など、日本統治時代の台湾の貴重な短編記録映画が上映されます。また、今年1月に106歳で永眠した香港映画界の重鎮ランラン・ショウを追悼して、後の武侠映画ブームの元となった名作映画『大酔侠』『片腕必殺剣』『空とぶギロチン』が上映されます。

■ラインナップの見方とご注意
*上映会場は会場別に色分けされています。時間は上映開始時間です。
*ゲスト情報など最新情報については公式サイトをこまめにチェックしてください。

●特別招待作品

KANO
(c)ARS Film Production
KANO
KANO(14年/台湾/185分)
監督:マー・ジーシアン
出演:永瀬正敏、ツァオ・ヨウニン
日本統治下の台湾、嘉義農林高校(嘉農=KANO)野球部の弱小チームが台湾代表として甲子園優勝を目指す奮闘を描いた熱血青春群像劇。
オープニング作品
*Asia Premiere
7日:UB7 19:00
G:マー・ジーシアン
  ウェイ・ダーション   永瀬正敏、坂井真紀
  嘉農選手たち11人
11日:OSC 19:00

そこのみにて光輝く そこのみにて光輝く(14年/日本/120分)
The Light Shines Only There
監督:呉美保
出演:綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉
仕事を辞めた達夫は海辺に取り残されたように存在しているバラックで暮らす拓児とその姉・千夏に出会い、2人は惹かれ合っていくが…。
クロージング作品
*World Premiere
16日:ABC 19:00
G:池脇千鶴
(c)2014佐藤泰志「そこのみにて光輝く」製作委員会

バードシャー テルグの皇帝
(c)Parameswara Art Productions
バードシャー テルグの皇帝
Baadshah(13年/インド/158分)
監督:シュリーヌ・ヴァイトラ
出演:NTR ジュニア、カージャル・アグルワル
父親がマフィアの一味なため警察に拒否された警官志望の青年が、マフィアに兄を殺され、バードシャーと名乗ってマフィアへの復讐に乗り出す。
*Japan Premiere
14日:CLU 18:30
16日:CLU 18:30

ブルー・ブースタマーンティー ブルー・ブースタマーンティー
Blue Bustamante(13年/フィリピン/87分)
監督:ミコ・リヴェロ
出演:ジョーム・バスコン、ジーズ・デオカレザ
日本に出稼ぎに来た男が職を失い、友人の紹介で仮面をつけた戦隊ヒーロー役でドラマに出演。フィリピンの息子も夢中になるのだが…。
*World Premiere
08日:UB7 21:30
10日:CNV 16:50
16日:ABC 16:30
G:ミコ・リヴェロ

アイス アイス
冰毒/Ice Poison(14年/台・ミャンマー/95分)
監督:ミディ・ジー
出演:ウー・クーシー、ワン・シンホン
貧しさに耐えかね山を下りた農民の父子。息子がバイクタクシーを始めるが、中国からミャンマーに戻った女性客からある仕事を持ちかけられ…。
*Japan Premiere
09日:TJH 19:00
16日:CNV 12:45

インスタント・マミー
(c)Quantum Films
インスタント・マミー
Instant Mommy(13年/フィリピン/102分)
監督:レオ・アバヤ
出演:ユージン・ドミンゴ、松崎悠希
独身・アラフォー・妊娠2カ月の女性が日本人の恋人をつなぎとめるため、とんでもない計画を実行する。大笑間違いなしの新鋭監督デビュー作!
*Japan Premiere
09日:CNV 12:30
12日:CLU 18:30
G:レオ・アバヤ
  ユージン・ドミンゴ
14日:CNV 14:45

春夢 春夢(12年/香港/104分)
春夢/Longing for the Rain
監督:ヤン・リーナー
出演:チャオ・スーユエン、フー・ジャー
高級マンションで家族と何不自由なく暮らしている女。夢の中に現れる見知らぬ男との情事におぼれ、罪悪感を抱くようになるのだが…。
*関西初上映
11日:CLU 20:50
G:ヤン・リーナー
  ジャン・ヤン
16日:CNV 17:15

一分間だけ 一分間だけ (14年/台・日/110分)
只要一分鐘/A Minuit More
監督:チェン・フイリン
出演:チャン・チュンニン、ピーター・ホー
原田マハの同名小説を台湾を舞台に映画化。新鋭女性監督チェン・フイリンが、働く女性と愛犬の切ない愛の物語を描く。
*World Premiere
13日:ABC 19:00
G:チェン・フイリン
  ガン・リー、吉田正大
  チャン・チュンニン
  ピーター・ホー
  池端レイナ

友へ チング2
(c)2013 Lotte Entertainment
友へ チング2
Friend 2: The Legacy(13年/韓国/124分)
監督:クァク・キョンテク
出演:チュ・ジンモ、ユ・オソン、キム・ウビン
ドンスの死から17年。服役していたジュンソクは出所し、自分を慕うソンフンを右腕に再び裏社会に戻るが、ソンフンはドンスの息子だった…。
*Japan Premiere
09日:TJH 10:30
13日:CNV 14:50
15日:CLU 18:30

So Young So Young (13年/中国/131分)
致我們終將逝去的青春/So Young
監督:ヴィッキー・チャオ
出演:マーク・チャオ、ハン・ゴン
初恋の彼と大学で知り合った彼との恋愛の行方を学生時代と10年後で描く。中国で大ヒットした女優ヴィッキー・チャオの初監督作。
*関西初上映
10日:UB7 18:30
16日:ABC 13:30

失魂
(c)3NG Film
失魂
失魂/Soul(13年/台湾/112分)
監督:チョン・モンホン
出演:ジミー・ウォング、ジョセフ・チャン
突然倒れて意識不明になった男が、人里離れた山中に暮らす父親のもとに運ばれる。男は意識を回復するが、凶暴な別人格に取り憑かれていた!
*関西初上映
08日:CNV 12:10
12日:CNV 20:45

つぐない つぐない
Tsugunai(14年/日本/87分)
監督:いまおかしんじ
出演:工藤翔子、速水今日子、伊藤猛
新宿ゴールデン街のバーに一人の女が訪れ、バーのママ、その内縁の夫、常連客の男、そしてその女の過去が次第に明かされていく。
*World Premiere
10日:UB7 21:30
G:いまおかしんじ
  工藤翔子、速水今日子
  伊藤猛
15日:CNV 21:10
(c)Kokuiei/Interfilm/V☆パラダイス


▲特別招待作品 ▼コンペティション・企画上映
更新日:2014.3.6
●back numbers

■会場リスト

UB7:梅田ブルク7
ABC:ABCホール
CLU:シネ・リーブル梅田
CNV:シネヌーヴォ
TJH:テイジンホール
OSC:大阪ステーションシティシネマ
PSP:プラネット・スタジオ・プラス・ワン

■各会場へのアクセス
梅田ブルク7
ABCホール
シネ・リーブル梅田
シネ・ヌーヴォ
テイジンホール
大阪ステーションシティシネマ
プラネット・スタジオ・
 プラス・ワン


■チケット情報
前売券
・指定席1回券
 前売1300円/当日1400円
 UB7/OSC/CLU
・自由席1回券(整理番号付)
 前売1300円/当日1400円
 *各作品別に発券
 ABC/CNV/TJH/PSP
・青春22切符/700円
 *22歳以下の方(当日券)
・ウェルカムパーティ
 前売4000円(限定50枚)
●販売:2/15より発売中
 場所:チケットぴあ各店舗
    セブンイレブン
    サークルKサンクス他
    一部劇場など
*販売期間や詳細は公式サイト
●電話予約:
0570-02-9999
チケットぴあ(24時間)
●オンライン購入
チケットぴあ(24時間)
■イベント情報
アジアン スター フェスティバル
オープニング上映前にゲストスターたちによるレッドカーペットイベントを実施。
日時:3/7(16:00-)
場所:JR大阪駅
 大阪ステーションシティ5F
 「時空(とき)の広場」
ウェルカム・パーティー
アジア各国からのゲストをお迎えしての交流パーティ。参加者には公式カタログをプレゼント。
日時:3/14(19:00-)
場所:大阪中央公会堂3F
   中集会室
料金:4000円(50枚限定!)
シンポジウム:
高層化するアジアの想像力
−「生きる」と「死ぬ」の
 ほとりで

パネリスト:
ニック アミー・ムスタファ
/深田晃司/山本博之
日時:3/15(14:00-16:00)
場所:大阪歴史博物館4F講堂
料金:無料
トークイベント:
台湾映画の今昔を語る

登壇者:ピーター・タン/北村豊晴/シャオ・リーショウ
司会:上野昂志
日時:3/15(16:15-17:30)
場所:ボガーツカフェ
   06-7664-9600
料金:500円(1ドリンク代)
定員:100人
トークイベント:
『ブルー・ブースタマーンティー』ファン・ミーティング

登壇者:ミコ・リヴェロ監督
日時:3/16(13:30-14:30)
場所:喫茶ケルン
   06-6582-1416
*シネ・ヌーヴォから徒歩2分
料金:1ドリンク代金
定員:25人
アジアの監督たちと行く
中之島クルーズ

船内では大阪アジアン映画祭に参加されたゲストたちとの交流の集いを行います。
日時:3/16(出航13:30-)
募集:34名
集合:ほたるまち港/13:15
料金:2500円
予約:電話予約制
   06-6441-0532
   一本松海運
コース:ほたるまち港/ 中央公会堂/東横堀川水門/東横掘川/道頓堀/道頓堀川水門/大阪ドーム/木津川/ほたるまち港
*約1.5時間のクルーズです。
ポスター展
*上映作品のポスター展示と予告編やPR映像の上映など
会場:E-ma ビル 1F
南エントランスアトリウム
(2/22-3/16)
*入場無料
香港ブックフェア
香港の映画をはじめとするカルチャーや歴史、観光情報など、香港の魅力がギッシリ詰まった書籍を多数ご用意。
会場:MARUZEN & JUNKUDO
   梅田店5F 芸術書フロア
期間:2/16-3/31
■その他のプログラム
東日本大震災から3年
〜「メモリアル3.11」


トークセッション:
東北を描く、未来を描く
日時:3/11 17:20-
会場:シネ・ヌーヴォ
料金:無料
ゲスト:新宮晋、菅乃廣、
    井上淳一

・夢を生きる〜テイラー・
 アンダーソン物語
 (12年/米/85分)
 監督:レジー・ライフ
・ブリージング・アース
 :新宮晋の夢
 (12年/独/93分)
 監督:トーマス・リーデル
    ハイマー
・あいときぼうのまち
 (13年/日/126分)
 監督:菅乃廣
●お問合せ
大阪アジアン映画祭事務局
TEL/06-6373-1225
mail-asian@oaff.jp