この日、初めてノースリーブで登場したディーン
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−ディーン藤岡(藤岡竜雄)
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香港や台湾の最前線で活躍中の、気になるイケメン日本男子。それが、ディーン藤岡こと藤岡竜雄。香港のヤンヤン・マク監督の短編映画『August Story/八月的故事』(05)で主人公の相手役に抜擢され、いきなり主演クラスでスクリーンデビューを飾りました。
この作品は、昨年の東京国際映画祭「アジアの風」部門でワールドプレミア上映されました。当時、監督や主演のティエン・ユアンと共に、ディーンもゲスト来日。映画で彼のことが気になり、さらに実物を見て「おおっ!」と思った方も多いことでしょう。
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昨年5月には、香港から台湾に拠点を移し、2本の人気台湾ドラマにも出演。現在は、台湾のチェン・ウェンタン監督(『深海 Blue Cha Cha』)の元で、新作映画『夏天的尾巴』(夏のしっぽ)を撮影中です。
その合間に雑誌モデルの仕事も続け、さらに今年の2月からは、自らパーソナリティーを務めるラジオ番組「Tatsunami Radio」(文化放送の地上波デジタルラジオ放送)も担当。毎週、台北のアジトから日本のリスナーへ、ユニークな番組を発信しています。
そんな多忙なディーンが、文化放送『アジアン!プラス スペシャル』生放送に出演するために来日。番組の生放送が終了した後で、個別のインタビューを受けました。アジクロが一番最後だったせいか、ディーンは出演ドラマ「極道学園」を彷佛とさせる姿で登場。この日、ノースリーブでの撮影は初めてだったそうで、待ったかいがありました。
すでに映画やドラマに関する質問はたくさん受けていると思われたので、ここはアジクロらしく、アジアを自在に行き来して活躍する日本人、ディーン藤岡の素顔に迫ってみたいと思います。(以下、アジクロ、ディーン)
●デビュー前のディーン
高校を卒業後、アメリカのシアトルへ留学したディーン。香港に住むことになったのは、大学卒業後に旅行したのがきっかけ、という興味深い経歴の持ち主です。Tatsunami Radio でかかる音楽も、アジアというよりは世界の音楽と幅広く、まさにディーンのアンテナに触れたものばかり。その辺のルーツから尋ねてみました。
ディーンという名前は自分でつけたんですか? それとも芸名?
ディーン「もらいました。こういうお仕事をするずっと前、アメリカへ行った時に、ホスト・ファーザー*のような人がいたんです。一家でよく教会へ行ったんですが、そんな日々の中で、このディーンという名前をもらいました。アメリカの生活に適用しやすいようにっていう気持ちを、多分込めてくれたんだと思います」
出身は福島ですよね?
ディーン「福島は生まれただけで、育ったのは千葉。東京にもちょっといたけど、すぐにアメリカへ行ったという感じです」
アメリカへ行こうと思ったのはどうして?
ディーン「小さい時からずっと、音楽とか映画とか、アメリカのものが大好きだったんです。父親も映画が好きでよく観ていて、母親もピアノの先生をやっていたので、そういう入口が家の中にいっぱいあったんですね。それで、バンドを始めるようになって、やっぱりアメリカのバンドが好きでした」
では、まだ日本にいた頃は、あまりアジアへ興味はなかったんですね?
ディーン「興味はあったけど、それ以上に、アメリカに対して夢みたいなのがあったんですよね。憧れっていうか、『スーパーマン』の世界っていうか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の国っていうか(笑)。『オズの魔法使い』とかディズニーとか…、そういうものが強烈でしたね。一度、見ないと終われないっていう感じで」
留学先にシアトルを選んだのは? 前にラジオの特番で、地図を広げてパッと選んだ所と話してましたが。
ディーン「ほんとに、パッとやったらその学校だったんです(笑)。もちろん、後でちゃんと調べましたよ。そうしたら、とてもいい所で。それに、好きなバンドがシアトルに多かったんです。後、大平洋側だというのもあったし」
学校では何を勉強したんですか?
ディーン「最初は英語学校に行き、大学に入ってからはインフォメーション・テクノロジー…いわゆる、ITっていうやつを勉強しました(笑)」
ではその頃は、将来モデルになろうという気持ちはなかったんですね?
ディーン「なかったですね。最初にアメリカへ行った時に、絶対自分の中に取り込んで帰って来ようと思っていたのが3つあって。英語はあたりまえだけど、ITと会計学とファイナンス、その3つは絶対、何をやるにしても必要かなと思ってました。音楽はプライベートで楽しんでいました」
●香港との出会い
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そんなアメリカ大好きのディーンが、香港に移住してモデルや俳優の道を歩むことになっていきます。
一体、香港のどんな魅力に惹かれたのでしょう?
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大学を出てから、今度は香港に行きますが、きっかけは?
ディーン「旅行で行って、好きになっちゃいました(笑)」
行って、すぐに気に入ったんですか?
ディーン「気に入ったというよりも、すごく刺激的な出会いがいっぱいあったんです。着いてすぐから、毎日ずっと。狭い街なんで、会うべくして会う人たちがいるんですよ。人の縁に恵まれていたなあと今は思うんですけど。それで香港に引き寄せられて、気づいたら住んでました」
モデルになったきっかけは?
ディーン「クラブでマイクを持って、皆の前でパフォーマンスみたいなことをしてたんです。ある日、ファッション誌の方が来てて、終わった後で『君は一体誰なんだ? 何をやっているんだい?』という話になり、ぜひ一度うちの雑誌でモデルをやってみないかというお話をいただいて、『はい!ぜひ挑戦させていただきます』と(笑)」
抵抗はなかったのですか? モデルは初めてですよね?
ディーン「初めてのことだらけでしたからね。今もそうだし。別に、新しいことはなんでもやればいいというわけではないんですけど、自分のアンテナにひっかかったものは、やっぱり見過ごすわけにはいかないんで、まずどうなのか試してみて、という感じですね。モデルも。せっかくやって欲しいと言っていただけるのを、断わる理由もないですし」
それがきっかけで、今度は映画の方に繋がったんですよね?
ディーン「だから今思うと、自分が興味を持ったものに関しては、変にレイジーにならないでちゃんと拾っていこうというか、そこの直感だけは大事にしたいなと思ってます」
ひとつひとつがチャンスに繋がってますね。
ディーン「その、ひとつひとつに感謝していくことが大事だと思います」(次のページへ)
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