中華圏でも人気の香川照之さん(右)とは大の仲良しに
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撮影中、印象深かったことは?
ヴィック「やはり一番の思い出は香川さんです。香川さんとは、ほんとうに年齢を超えた友情みたいなのが生まれました。特に香川さんのクランクアップの時は、男二人でふざけあって、子どものようにはしゃぎました。香川さんがとてもよく頑張ってくださったので、皆で祝福しました。その時のことが一番印象に残っています」
女性の共演者との思い出は?
ヴィック「戸田さんとは、彼女の出番が終わる日に僕の出番がなかったので、彼女のクランクアップに立ち会えませんでした。皆でカラオケに行って飲んだり食べたりしようよと誘われていたんですが、ちょっと疲れていたし、ものぐさというのもあってお断りしていて、実はその日が彼女の最後の日だったんです。
その時は申し訳なかったと思ったのですが、今回、こうして日本へプロモーションにやって来て彼女に会うことができるので、うれしく思っています。
チャン・チュンニンは、けっこう面白いというか…真面目なところがあります(笑)。監督もちょっといじわるをして、脚本にはないのに、キスだとか妖しいシーンだとか、彼女にいろんなことをやらせようとして、彼女もしっかりのせられてやってました(笑)。彼女とは初めての共演ですが、その前からの知り合いで友だちです。今回はラブシーンがあったのですが、今2度目の共演(ドラマ「痞子英雄」)をしていて、またその様なシーンがありました。この映画の直後なので、ちょっと気にしていたんですが、彼女はぜんぜん気にしていませんでした(笑)」
今回、香川さんや戸田さんなど、日本人の俳優と共演してみて、今までと違うなと思うことがあったら教えてください。
日本の俳優やスタッフとの共演で学んだことも多いと語るヴィック
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ヴィック「日本人から学んだのは、やはり仕事に対する厳しさと、それぞれの仕事をとても尊重する点です。たとえば監督は現場では一番権力があり、それを尊重しなければならないとか、それが音に関することだったり、映像に関することだったり、照明に関することだったりすると、それぞれの担当者をとても尊重する。そういう態度には学ぶことが多かったです。
台湾でも理屈はそうなんですが、実行するとなると、台湾人はなかなかそうもいきません。いろいろな可能性を考えてしまうということもあるのでしょうが、これでうまくいかなかったらこうやればいいんじゃない、と簡単に方法を変えてしまうんです。どんどん方法を変えていくと、いろんなことがごちゃごちゃになって、それぞれの仕事をする人を忘れたりして、どうしても疎かにしがちになります。そこは、日本人に学ぶべきじゃないかと思いました。僕も含めてスタッフも、そういうやり方を学ぶともっといいものが作れる思います」
ヴィックさんは台湾のシーンにしか出て来ませんが、日本でも撮影したかったのでは?
ヴィック「そうなんです(笑)。日本で撮影することもあるのかなあと思っていたら、ぜんぜんそういうのがなくて。僕の役が台湾から出たことのない現地の人間ということだったので、とても残念でした。でも、いつか日本で仕事ができたら、きっとすごくやりやすいだろうと思います。日本人は1日のスケジュールをきっちりと立てて、必ずそれに従って仕事が進むので」
と、ここで残念ながら取材のタイムアップ。早くも日本での仕事に期待中のヴィックでしたが、それは10月の来日ライブで体験していただくとして、まずは映画『闘茶』でヴィックの演技者としての新たな一面と、その成長ぶりをご覧ください。
(2008.6.4 都内某ホテルにて 5媒体合同取材)
(c) 2008 Tea Fight Film Association
『闘茶/tea fight』完成披露試写会 舞台挨拶
左よりワン・イェミン監督、ヴィック・チョウ、戸田恵梨香、香川照之、細田よしひこ
翌日、5日には全電通ホールにて一般の観客の皆さんも迎えた完成披露試写会が開かれました。そして、舞台挨拶にはワン・イェミン監督をはじめ、香川照之、戸田恵梨香、ヴィック・チョウ、細田よしひこが登壇。ヴィックと仲良しになったという香川さんは、ピースサインで登場。「ヴィックのマネージャーをしている香川です」と自己紹介し、戸田さんや細田さんにもちょっかいを出して笑いを誘っていました。ヴィックはいつものお茶目ぶりを発揮して、共演した戸田さんをほめちぎり。細田さんはヴィックのソロアルバム(『我不是F4』)にひっかけて、それならば自分がF4に加入すると表明しましたが、ファンから却下されておりました(笑)。
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