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チョン・ウチ/時空道士

監督・脚本:チェ・ドンフン
撮影:チェ・ヨンファン
編集:シン・ミンギョン
武術監督:チョン・ドゥホン
美術:チョ・ファソン
音楽:チャン・ヨンギュ
出演:カン・ドンウォン、キム・ユンソク、イム・スジョン、ユ・へジン、ソン・ヨンチャン、キム・サンホ、チュ・ジンモ、ソン・ウソン、コン・ジョンファン、ベク・ユンシク

2009年/韓国
日本公開日/2011年7月2日
カラー/スコープサイズ/ドルビー/136分
配給:ツイン
(c)2009 CJ Entertainment, United Pictures & Zip Cinema.
2010年 韓国映画評論家協会賞 撮影賞(チェ・ヨンファン)

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チョン・ウチ/時空道士(田禹治/Jeon Woochi)

story

 500年前の朝鮮。天の牢獄には妖怪が幽閉され、道力の高い表訓大徳が神秘の笛を吹き、妖怪の魔力を封じていた。だが、3000日目に開くはずの牢獄の門が門番の手違いで1日早く開き、妖怪の魔力が目覚めてしまう。表訓大徳は妖怪に笛を奪われ、魔力の力で地上に落ちてしまった。表訓大徳と妖怪は人間の体に隠れ、自分の記憶を失った…。

 門番をしていた3人の仙人たち(ソン・ヨンチャン、キム・サンホ、チュ・ジンモ)は地上に降りて、実力者の道士ファダム(キム・ユンソク)に頼み、行方不明になっている笛と妖怪封印のために奔走する。その神秘の笛を偶然手に入れたのが、高名なチョングァン大師(ベク・ユンシク)の不肖の弟子チョン・ウチ(カン・ドンウォン)とその相棒チョレン(ユ・へジン)だった。それを知ったファダムがチョングァン大師に渡った笛を力づくで取り返そうとすると、笛は2つに割れ、半分ずつになってしまう。

 チョングァン大師は笛の力を知っていた。そしてファダムはその力により、実は自分が人間でないことを知る。ファダムは笛の片割れを取り戻すつもりでチョングァン大師を襲い、殺してしまう。チョン・ウチとチョレンはその罪を着せられ、仙人たちから掛け軸に封印されるが、その直前、チョン・ウチはファダムの持つ笛の一部を奪っていた。

 月日は流れて現代のソウル。3人の仙人たちは現在の人間に姿を変えて生活していた。ところが、再び2匹の妖怪が出現。困った3人はチョン・ウチとチョレンを復活させ、妖怪捕獲を手伝わせようとする。ところが、現代に蘇ったチョン・ウチは、時代のあまりの違いにあちこち寄り道するばかり。500年前に助けた後家とそっくりなスタイリストのインギョン(イム・スジョン)と出会い、妖怪退治もそっちのけになってしまう…。

●アジコのおすすめポイント:

兵役でしばらく休業中のカン・ドンウォンが、『義兄弟』の前に出た作品。撮影当時から話題になっていましたが、韓国では大ヒットしたのに日本では映画祭上映のみ。早く観たくてうずうずしていたところ、やっと公開になりました。その前の2作品(『私たちの幸せな時間』『M』)が重かったので「こんな役がやりたかった」と撮影当時語っていたように、本作でのカン・ドンウォンは悪戯好きでお茶目な道士役を飄々と気持ちよさそうに演じています。お札で分身の術を使う様は、まるで孫悟空のよう。一方、CGもかなり使われていますがアクションの難易度も高く、生身のアクション量も相当なもの。すべてスタントなしでこなし、武術監督のチョン・ドゥホンに絶賛されています。共演陣も豪華。味な俳優ユ・ヘジンが今回はキュートに大活躍。さらに、『チェイサー』以来貫禄のついたキム・ユンソクは、圧倒的な存在感を醸しています。今やすっかり映画女優となったイム・スジョンは、2つの魅力を披露します。


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