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ホームランが聞こえた夏

監督:カン・ウソク
脚本:キム・ギボム
撮影:キム・ヨンフン
照明:ジェリー・ワイス
音楽:チョ・ヨンウク
出演:チョン・ジェヨン、キム・ヘソン、チャン・ギボム、イ・ヒョヌ、ユソン、カン・シニル、チョ・ジンウン

2011年/韓国
日本公開日/2011年8月27日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/144分
配給:CJ Entertainment Japan
(c)2011 CJ Entertainment Inc.

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ホームランが聞こえた夏(グローブ/G-Love)

story

 中学野球の天才ピッチャーだったミョンジェ(チャン・ギボム)は、試合中に突然聴覚を失い、野球への道を断念。ろう学校のソンシム学校高等部へ通っていた。夢を失ったミョンジェは、学校もさぼりがち。ある日、ゲームセンターで高校生といさかいを起こし、警察に捕まってしまう。

 一方、プロ野球界最高の投手だったキム・サンナム(チョン・ジェヨン)は、度重なる不祥事に加え飲酒による暴行事件を起こし、球界追放の危機に面していた。マネージャーのチョルス(チョ・ジンウン)の尽力により名誉挽回の機会として与えられたのは、ソンシム学校高等部野球部の臨時コーチだった。

 寄せ集めの10名で構成される野球部は、基礎も身についておらず、聴覚障害というハンディのせいでチームプレイもままならない。「韓国の甲子園・鳳凰杯で一勝する」という夢はあるが、実力は中学校野球部との試合でも苦戦するありさま。クンサン中学との試合でデッドボールを受けた投手は、失望して退部。野球部は投手を失ってしまう。

 やる気がなく悪態をついてばかりのサンナムは、ある晩、ミョンジェが人知れず投球練習をする姿を見て、野球への情熱を思い出す。翌日、サンナムはミョンジェに「一緒に野球をやろう」と筆談。自分の投球を見せて彼に一歩を踏み出させようとする。ミョンジェは、母親の反対を振り切り、再び野球をすることを決意。サンナムは、次の練習試合に向けて特訓を開始するのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

『シルミド』『黒く濁る村』のカン・ウソク監督が、なんとスポーツ青春ヒューマンドラマに挑戦! 実在するろう学校の高校野球チームが、全国大会での1勝を目指して奮闘する姿を感動的に描きます。コーチとして赴任してくるのは、『黒く濁る村』で怪演を見せた演技派のチョン・ジェヨン。プロ野球界最高のスター投手でありながら、素行が悪くて追放寸前のふてぶてしいサンナムを好演。同じ『黒く濁る村』で神秘的な女を演じていたユソンが、本作では学校の女教師を別人のような明るさで演じています。サンナムを支えるマネージャーとの友情も丁寧に描かれ、突然聴覚を失った天才野球少年のエピソードと共に、様々な夢や挫折、希望のドラマが伝わってきます。野球チームの面々はイケメン揃い。野球と共に特訓したという手話と表情で、見事な演技を見せてくれます。144分ありますが、長さは感じさせません。

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