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ハウスメイド

監督:イム・サンス
脚本:イム・サンス
撮影:イ・ヒョンドク
編集:イ・ウンス
美術:イ・ハジュン
衣装:チェ・セヨン、イ・ウンジュ
音楽:キム・ホンジプ
出演:チョン・ドヨン、イ・ジョンジェ、ユン・ヨジョン、ソウ、パク・チヨン、アン・ソヒョン、ファン・ジョンミン

2011年/韓国
日本公開日/2011年8月27日
カラー/シネスコ/ドルビーSR・ドルビーデジタル/107分/R15+
配給:ギャガ
(c)2010 MIROVISION Inc.
2010年 利川春史大賞映画祭 助演女優賞(ユン・ヨジョン)
2010年 大鐘賞 助演女優賞(ユン・ヨジョン)
2010年 韓国映画評論家協会賞 音楽賞(キム・ホンジプ)
2010年 大韓民国映画大賞 助演女優賞(ユン・ヨジョン)
2010年 青龍映画賞 助演女優賞(ユン・ヨジョン)
2011年 アジア映画大賞 助演女優賞(ユン・ヨジョン)

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ハウスメイド(下女/The Housemaid)

story

 ウニ(チョン・ドヨン)が働く飲食店のある繁華街で、女が投身自殺をする。好奇心旺盛なウニは、配達途中にその事故現場に立ち寄った。

 メイド斡旋所の宿舎に女友達(ファン・ジョンミン)と暮らすウニを、ある朝、ビョンシク(ユン・ヨジョン)が訪れる。採用前の素行調査にやって来たのだった。働く制服など細かい条件を告げられたウニは、上流階級の邸宅でメイドとして働くことになる。

 ウニの仕事は、家事全般、そして双子を妊娠中の妻ヘラ(ソウ)と6歳になる娘ナミ(アン・ソヒョン)の世話をすることだった。子ども好きのウニは、利発で愛らしいナミとすぐに仲良くなる。主人のフン(イ・ジョンジェ)も礼儀正しく、理想的な職場にしか見えなかった。

 長年メイドとして勤めているビョンシクは、メイド業にウンザリしており、いつも不機嫌だったが、その仕事ぶりは一分の隙もないほど完璧だった。無口で従順なウニは彼女の厳しい指導のもと、懸命に働き始める。最初は横柄な態度だったヘラも、ウニがお腹の中の双子を心から大事に思っていることを感じ取り、彼女を信頼するようになっていた。

 ある日、一家のお供ででかけた別荘で、フンが妻に隠れてウニの部屋へと忍び込む。身体のラインがハッキリと出る制服で浴室の掃除をしていた時、背後からフンの熱い視線を感じていたウニは驚かなかった。そして、わき上がる欲望に身を任せ、フンと関係を持つ…。

●アジコのおすすめポイント:

オリジナルはキム・ギヨン監督の1960年の作品『下女』。その衝撃的な内容から傑作と称され、2008年の東京国際映画祭で特集上映されましたが、日本でご覧になった方は少ないでしょう。本作はその設定だけを借り、イム・サンス監督が描きたかった新しい世界を描いています。(*詳細は監督インタビューをご覧ください)そして、いつもながら大胆な演技を見せるチョン・ドヨン。本作ではこの役柄の複雑さから、迷いや葛藤もあったようですが、監督を信じて演じ切ったとのこと。この辺のエピソードも詳しく語られているので、ぜひインタビューをお読みください。

イ・ジョンジェ、ソウも体あたりの演技を見せていますが、同時にドラマ「タムナ」を見ていたアジコにはちょっとショックでした。あのボジンがあんなに変貌するなんて…さすが、女優ですね。そういう意味では、女優ソウの今後にも注目です。そして、数々の助演女優賞に輝いたユン・ヨジョンの存在感は圧倒的。多くは語られませんが、彼女のメイド人生にもいろいろあったことが伺えます。息子の父親は誰なんだと想像をめぐらすのも一興。そして迎える衝撃の結末を、あなたはどう捉えるか? 心してご鑑賞ください。

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