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次の朝は他人

監督:ホン・サンス
脚本:ホン・サンス
撮影:パク・ホンヨル、ジ・ヨンジョン
編集:ハム・ソンウォン
出演:ユ・ジュンサン、キム・サンジュン、ソン・ソンミ、キム・ボギョン

2011年/韓国
日本公開日/2012年11月10日
モノクロ/79分
配給:ビターズ・エンド
「ホン・サンス/恋愛についての4つの考察」にて上映
2011年 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品作品

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▼ハハハ
▼よく知りもしないくせに
▼教授とわたし、そして映画

次の朝は他人
(プクチョン方向/The Day He Arrives)

story

 冬、いまにも雪が降るような寒さの中、先輩に会うためにソウルを訪れた映画監督ソンジュン(ユ・ジュンサン)。先輩のヨンホ(キム・サンジュン)は北村(プクチョン)という街にいるが、電話しても出ない。行く宛もなく一人で酒を飲み、映画学生たちと盛り上がった後、ソンジュン2年前に別れたキョンジン(キム・ボギョン)のアパートを訪ねる。

 キョンジンは、突然現れたソンジュンをなじるが、まだ未練があるようだ。暇つぶしか未練なのかわからない一夜を過ごし、ソンジュンはやっとヨンホ先輩に会う。先輩の連れてきたポラム(ソン・ソンミ)という映画学科の教授も一緒に食事をし、「小説」というバーに流れた。先輩は認めないが、ポラムに気があるようだ。

 バーはいつも客が先にいて、後からオーナーがやってくる不思議な場所だった。遅れてやってきた、その店のオーナー(キム・ボギョン二役)を見たソンジュンは、昔の恋人そっくりの彼女にたちまち魅了される。ソンジュンは店にあったピアノをつま弾いたり、タバコを吸うために店の外に出たり落ち着かない。

 翌日、再びバーを訪れたソンジュンは、買い物に行く彼女と一緒に外に出て、当然のごとくキスをした。寒い冬の夜の路上に雪が舞っていた。さらにその翌日、またバーを訪れたソンジュンは、お客が帰ったあと、彼女と一夜をともにする。そして翌朝、ふたりはもう会わないという約束をして別れるのだった。

●解説:

彼女との出会いは偶然なのか必然なのか? ミステリアスな雰囲気を身にまとう美女とひとりの映画監督。お互いに惹きつけられながらも、一緒にいることができない。そんな感情の揺れを美しいモノクロの映像で描く、偶然の出会いと別れ。粉雪が舞う路上でのキスシーンが秀逸なクラシック映画を思わせるホン・サンスの新境地。当初はカラー作品の予定だったが、撮影の美しさに、クランクアップ後、監督自身の提案によりモノクロで仕上げられた。

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