ブラッド・ウェポン(逆戦/The Viral Factor)
story
ヨルダン。国際警察のジョン(ジェイ・チョウ)は、天然痘ウィルスを開発した科学者を護送中、テロリストの襲撃に遭い、科学者を連れ去られる。さらに、思いを寄せていた同僚アイス(バイ・ピン)を目の前で殺された上、貫通した銃弾を頭部に受けて重傷を負ってしまう。
3ヶ月後、タイとマレーシアを往復する貨物船で天然痘が発生。ウィルス・テロの危険性が高まるが、病院で余命2週間と宣告されたジョンは、仕事を辞め、母(エレイン・ジン)のいる中国へ帰る。そして、生き別れた父と兄がいることを聞かされ、母の願いを叶えるため旅に出る。
マレーシア。警察に拘束されたヨウ(ニコラス・ツェー)は、裁判の最中に脱走。組織から次の仕事の依頼を受ける。それは、天然痘ウィルスを生成することができる科学者レイチェル(リン・ポン)の誘拐。その頃、レイチェルと同じ飛行機でマレーシアに到着したジョンが、彼女を救ってヨウと対決するが、ヨウはジョンを撃たずに去って行く。
ジョンは29年ぶりに父親(リウ・カイチー)と再会する。そこには、兄の幼い娘セン(クリスタル・リー)もいた。再会を喜んで、料理の腕をふるう父。二人の話から、ジョンは兄が強盗の常習犯で逃走中であることを知る。
一方、ヨンはレイチェルの誘拐に成功するが、ウィルスを持ち出して組織からも逃走。組織と警察から終われるヨンの銃撃戦に巻き込まれたジョンは、兄弟としてヨンと再会し自首を勧めるが、「警察もグルだ」というヨンと共に逃亡を余儀なくされていく…。
●アジコのおすすめポイント:
激しいガン・アクションに重厚なドラマを盛り込むのが得意なダンテ・ラム監督が、『ビーストストーカー/証人』『密告・者』での成功を受けて、ビッグな製作費を獲得。ヨルダンやマレーシアを舞台に、今や香港では撮影不可能なアクションに挑戦。これまでの作品群を超える、ハードでドラマチックなアクション映画を作りあげています。主演のニコラス・ツェーもジェイ・チョウも、これまでで最も困難だったというアクションを自身でこなし、迫真の演技で俳優としての成長ぶりを見せつけます。結末はある程度、予想はつくものの、二人の泣ける演技は必見。ラストシーンもぐっときます。東京では12月22日からの公開でしたが、1月19日から大阪、26日からは名古屋での公開が決定。今後の上映情報を、公式サイトでぜひチェックしてください。
|