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モーターウェイ

製作:ジョニー・トー
監督:ソイ・チェン
原案:ジョーイ・オブライアン
脚本:ジョーイ・オブライアン、セット・カムイェン、フランシス・ファン
撮影:ファン・ユエンマン、ツェー・チュントウ(HKSC)
編集:アレン・リョン
アクション監督:チン・ガーロッ、ウォン・ワイファイ
カースタント指導:ン・ホイドウ
音楽:ザビア・ジャモー、アレックス・ゴッファー
出演:ショーン・ユー、アンソニー・ウォン、グォ・シャオドン、ラム・カートン、バービー・スー、ジョシー・ホー、ミッシェル・イェ

2012年/香港
日本公開日/2013年8月17日
カラー/16:9/デジタル上映/90分
配給:クロックワークス
(c)2012 Media Asia Films (BVI) Ltd.
2012年 台湾金馬奨 アクションデザイン賞
 (チン・ガーロッ、ン・ホイドウ、ウォン・ワイファイ)
2012年 香港映画評論家学会大賞 作品賞/
 監督賞(ソイ・チェン)

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モーターウェイ(車手/Motorway)

story

 卓越した運転技術を持つ若手警官ショーン(ショーン・ユー)はベテラン警官のロー(アンソニー・ウォン)と共に、ステルスと呼ばれる覆面パトカーチームで交通犯罪を取り締まっている。今日も2台の車を追跡して捕らえるが、Mパワーを搭載したBMW Z4に逃げられ単独追跡。結局、取り逃がした上、市民から苦情が出て、署長(ラム・カートン)からレーダー監視に変えさせられてしまう。

 捕まったのは大陸から来た強盗団の一味、ウォン(リー・ハイタオ)だった。首領のタン(リー・グァンジエ)は、大陸にいる伝説の逃がし屋ジェンセン(グォ・シャオドン)にウォンの救出を依頼する。香港に到着したジェンセンは、隠していた愛車、89年製のシルビアを修理して改造。逃走経路を点検した後で、車に大麻を乗せて置き去りにする。

 翌日、レーダー監視中のショーンたちにわざと捕まったジェンセンは、警察の駐車場にシルビアが保管されていることを確認。拘置所に入る時、外の仲間に連絡し、停電したすきにウォンを救出してシルビアで逃走する。ショーンが追跡するが、途中で何度も見失ってしまう。

 その頃、ジェンセンのことを思い出したローがショーンを携帯で誘導。路地に入らないよう指示するが、直覚のS字となっている細い路地に入り込み、曲り切れずに逃してしまう。警察署のマダム(ジョシー・ホー)の話から、ジェンセンがかつて「伝説車神」と呼ばれ多数の事件に関わっていたこと、ジェンセンを追跡して路地から抜けだせたのは、以前に刑事課にいたローだけだったことを知る。

 ショーンはローにスピンターンを教えてくれるよう頼み込む。過去に大怪我をしたことのあるローはためらうが、自分の若い頃を思い出して秘技を伝授する。それは「8000回転で時速2キロ」。しかし、ローを尊敬するショーンに「車は修理が利くが、人間は違う」と忠告するのだった。

●アジコのおすすめポイント:

『アクシデント/意外』でジョニー・トー監督とタグを組んだソイ・チェン監督が、『軍鶏』で組んだショーン・ユーを主演に、再びジョニー・トー監督の製作のもと、中国との合作で新たなカーバトル・アクションを作り出しました。ショーン・ユーにアンソニー・ウォンで車といえば、『頭文字<イニシャル>D』が思い浮かびますが、本作はポリス・ストーリー。独特な音楽もカメラタッチもジョニー・トーの世界を踏襲しつつも、ショーン演じる主人公の熱い情熱が牽引力となり、「伝説車神」をクールに演じるグォ・シャオドンと火花を散らす展開が見所です。定年退職前のベテランを演じるアンソニー・ウォンとの絆にも、ぐっとくるものがあり泣かされます。その妻を演じるのはミッシェル・イェ。警察署のマダムはジョシー・ホーと、トー組俳優が並びますが、ショーンがナンパしかける外科医役で台湾のバービー・スーが出演。出番は少ないものの、よいアクセントになっています。山道での追跡シーンではドリフトもありますが、今回の見せ場は駐車場でのスピンターンによる追跡劇。狭い場所での追跡がこんなにもドラマチックになるとは! 昨年の香港でNo.1ヒットを記録した本作、2週間の公開ではもったいない。ぜひ、お見逃しなく!

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