マダム・イン・ニューヨーク
(English Vinglish)
story
料理が得意なシャシ(シュリデヴィ)は、愛する夫サティシュ(アディル・フセイン)、娘のサプナ(ナヴィカー・コーティヤー)、息子のサガル(シファンシュ・コーティヤー)と共に幸せに暮らしている。お祝いのお菓子ラドゥを自宅で作って販売するという小さなビジネスも行っているが、時おり傷つくことがあった。英語が話せないことを、家族全員にからかわれていたのだ。
そんなある日、ニューヨークに住む姉マヌ(スジャータ・クマール)から連絡があり、姪のミーラ(ニールー・ソーディー)の結婚式に招待される。式の準備のため、一足先にニューヨークに行くことになったシャシは、不安なまま飛行機に乗る。しかし、隣に座った親切な紳士(アミターブ・バッチャン)が緊張をほぐしてくれた。
マヌの家で暮らし始めたシャシは、大学生の姪ラーダ(プリヤ・アーナンド)に誘われて外出。授業が終るまでカフェに入ろうとするが、意地悪な店員の応対でパニックに。公園のベンチで泣いていたシャシに、そっとコーヒーを差し出したのは、カフェで親切にしてくれた男性だった。
その帰り道、シャシは「4週間で英語が話せるようになる!」という広告を見つける。マヌたちにも内緒で、思い切って電話をかけるシャシ。授業料は400ドル。4週間コースは今日から開校だ。家族がニューヨークに来るまでは4週間。シャシは銀行でお金をおろし、初めて一人で電車に乗り、道を尋ねながら語学学校にたどり着く。
クラスには、さまざまな国籍の人たちが集まっていた。そして、カフェで親切にしてくれた男性、フランス人のローラン(メーディ・ネブー)もいた。
●アジコのおすすめポイント:
英語ができないことを家族からからかわれコンプレックスを抱く主婦が、姪の結婚式で訪れたニューヨークで一念発起。英語をマスターすることで自信を取り戻し、家族と新たに向き合う物語です。監督&脚本はこれがデビュー作のガウリ・シンデー。主演は15年ぶりの女優復帰となった大女優シュリデヴィ。ストーリーそのものも感動的なのですが、主人公が作るお菓子ラドゥや、彼女が毎日のように着替えて登場する美しいサリーの数々も見どころ。また、ボリウッド映画界重鎮のアミターブ・バッチャンが小さな役で特別出演をしています。英語教室の面々もユニークで、主人公に恋するフランス男役のメーディ・ネブーも魅力的。対する夫役を『ライフ・オブ・パイ』のアディル・フセインが演じています。
*主演のシュリデヴィの来日特集とガウリ・シンデー監督のインタビューも合わせてお楽しみください。
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