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監督:キム・デウ
脚本:オ・テギョン、キム・デウ
撮影:ピョン・ボンソン
照明:ソン・ヒョンソク
編集:キム・サンボム、キム・ジェボム
美術:キム・ジス
衣装:クァク・ヨンエ
音楽:イ・ジェジン
出演:ソン・スンホン、イム・ジヨン、チョ・ヨジョン、キョン・ウジン

2014年/韓国
日本公開日/2014年11月22日
カラー/アメリカンビスタ/DC`5.1ch/132分
字幕:
配給:クロックワークス
(c)2014 Next Entertainment World Inc. & Iron Package.
2014年 大鐘賞 新人女優賞(イム・ジヨン)

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情愛中毒(人間中毒/Obsessed)

story

 1969年。ベトナム戦争から帰還したキム・ジンピョン大佐(ソン・スンホン)は、戦地での成果を讃えられ「ベトナムの英雄」と呼ばれていた。妻は軍団長(チョン・ウォンジュン)の娘スクジン(チョ・ヨジョン)。子どもはまだおらず、妻はカレンダーの妊娠可能な日に印を付けている。出世間違いなしの彼だったが、実はベトナム戦争の後遺症に悩まされていた。

 そんなある日、ジンピョンの元にオン・ジュワン大尉(キョン・ウジン)が赴任。中国人の血を引く妻ガフン(イム・ジヨン)と共に、官舎に引越して来た。眠れない夜、散歩に出たジンピョンは、鳥かごが並ぶ家にふと入り込む。そこに現れた女性がガフンだった。失礼を詫びて立ち去るジンピョンの胸に、深い印象が残る。

 清楚で物静かだが、どこか謎めいた雰囲気を持つガフンは、官舎の妻たちの間では異質の存在だった。そんな中、妻たちが看護婦に扮し、ベトナムから負傷して帰還した兵士たちを見舞う奉仕活動が行なわれ、ジンピョンも参加する。ところが、精神を病んだ兵士がガフンを襲い、ジンピョンが彼女を助け出す。

 怪我をして入院しているガフンをジンピョンが見舞うと、ガフンの母親(ユン・ダギョン)がやって来ていた。派手な化粧の母親を拒絶するガフン。ジンピョンはガフンから不幸な生い立ちを聞かされ、ますます彼女のことが気になっていく。そして、オン大尉と夫婦同士でピクニックにでかけた時、ガフンと二人きりになったジンピョンは、彼女に「持っていて欲しい」と自分のライターを渡してしまう…。

●アジコのおすすめポイント:

1969年、ベトナム帰還兵たちの官舎、という特殊な設定の中で繰り広げられる、官能ラブストーリーです。不倫と言ってしまえばそれまでなのですが、心に傷を負った男が謎めいた美しい女性に惹かれ、ずぶずぶと溺れて行く様を、ソン・スンホンが巧みに演じています。監督は『スキャンダル』の脚本を手がけ、『恋の罠』で長編デビューしたキム・デウ。濃厚なベッドシーンもありますが、引き締まった身体を持つソン・スンホンと美しい肢体の新星イム・ジヨンのそれは儚げで美しく撮られています。ペ・ヨンジュンをドンファンに、ハン・ソッキュをエロ絵師にした監督の腕前はお見事。あられもなく崩れて行く男の情けない姿を演じ切ったソン・スンホンをご堪能ください。 


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