アイスマン(冰封:重生之門/Iceman 3D)
story
明朝末期、朝廷の秘密警察である錦衣衛のホー・イン(ドニー・イエン)は、勅命を受けて天竺を訪れ、高僧から秘宝「時空の金球」とそれを起動させるためのリンガを受け取る。しかし、朝廷へ戻ると、倭冦に加担したという濡れ衣で反逆罪に問われ、義兄弟のサッ・ゴウ(ワン・バオチャン)やニッ・フー(ユー・カン)らから追跡され、そのまま雪山で雪崩に遭ってしまう。
400年後の現代の香港。3体の冷凍カプセルを積んだトラックが、シトー刑事(グレゴリー・ウォン)の指示で移動していた。ところが、トラックが事故に遭い民家に飛び込んで大破。住人(ロー・ホイバン)は冷凍カプセルから戦士が目覚めるのを目撃。目覚めたホー・インは、調査にやってきたシトーたちをかわして逃げ去る。
初めての見なれぬ風景に戸惑いながらも、ホー・インはハロウィン・パーティの会場に潜り込み、そこでメイ(ホアン・シェンイー)と出会う。そして、メイの部屋に居候することに。一方、目覚めたサッ・ゴウとニッ・フーも、チンピラたちと出会い、彼らを子分にして時代に適応していく。彼らは似顔絵を描き、ホー・インを探していた。
警察もホー・インの行方を探していた。指揮をしているのは香港警察副署長のロン(サイモン・ヤム)、錦衣衛の義兄弟ユン・ロンだ。ロンは警察の監視カメラなどを頼りにホー・インの行方を探させていた。雪崩が共に運んできた「時空の金球」を動かして、元の世界へ戻りたいのだ…。
●アジコのおすすめポイント:
次々と主演作が公開されているドニー・イェンの新機軸となりそうな、SFアクション大作です。10年に演じた『処刑剣 14BLADES』の錦衣衛が、もしも現代の香港に蘇ったら…という発想がユニーク。ありとあらゆるアクション映画をやり尽くしていると思ったら、まだこんな変則技があったね…と感心していたら、ユン・ピョウとマギー・チョンが主演した89年の『タイム・ソルジャーズ 〜愛は時空を超えて〜(原題:急凍奇侠)』(監督:クラレンス・フォ)のリメイクでした。本作は、生身のアクションによる接近戦が面白い『スペシャルID 特殊身分』とは対極で、CGやワイヤーを駆使した空中戦とも言える大きなアクションが特徴。大きな謎をはらんだストーリー展開もまだ序章で、続編『冰封侠2:回到未来』の公開が待たれるところです。時空を超えた戦士たちは、果たして明へ帰れるのか?
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