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男と女

監督:イ・ユンギ
脚本:シン・ウンギョン
撮影:キム・ドンヨン
編集:キム・ヒョンジュ、ハン・ヨンキュ
美術:キム・ビョンハン
音楽:パン・ジュンソク
出演:チョン・ドヨン、コン・ユ、パク・ビョンウン、イ・ミソ、イ・ハジョン、ユン・セア、カティ・オウティネン(特別出演)

2016年/韓国
日本公開日/2017年2月4日
カラー/シネスコ/5.1ch/115分
字幕:李英愛
配給:クロックワークス
(c)2016 Showbox and Bom Film Production


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男と女 (男と女/a Man and a Woman)

story

 ファッション業界のアートディレクターとして活躍するイ・サンミン(チョン・ドヨン)は、神経精神科医のエリートで心優しい夫ジェソク(パク・ピョンウン)と息子アン・ジョンファ(ノ・ガンミン)に恵まれ、何不自由ない生活を送っていた。しかし、ジョンファには自閉症の症状があり、特殊な教育をしているヘルシンキの国際学校に通わせることに。仕事中心の生活を反省したサンミンは仕事を休み、息子のためにヘルシンキで暮らすことにする。

 学校でキャンプが行われることになり、サンミンは集合地点までジョンファを車で送っていった。その日は吹雪になりそうだった。ヘルシンキに赴任していた建築家キム・ギホン(コン・ユ)も、娘のユリム(カン・ジウ)を車で送ってきていた。初めての外泊で、ジョンファが発作を起こすのではないかと不安になったサンミンは、車でキャンプ場へ引き返す。途中で入ったカフェで、キホンと出会ったのだった。

 韓国人同士で気楽な会話をしながら、サンミンの不安を和らげようとするキホン。キャンプ場が見える場所まで歩いた二人は、吹雪で戻れなくなり、途中にあったサウナ小屋に避難する。部屋を暖めながら一緒にいる内に、二人には親密な感情が芽生えていった。そして、互いのことをよく知らないまま、激しく求めあってしまう。夢のような濃密な時間を過ごした二人は、そのまま別れるのだが…。

アジコのおすすめポイント:

まさにタイトル通りの、今どき珍しいストレートな大人のラブストーリーです。共に家庭があり、共に事情があり、日常に疲れていたり、心のどこかに孤独を抱えている男女が、異国の雪の中でたった二人きりになったら。しかも、相手が魅力的で熱い視線を感じていたら…。でも、ひとときの夢が日常生活に現れた時、自分自身と向き合わなくてはならなくなるんですね。監督は『素晴らしい一日』『アドリブ・ナイト』など、心の琴線を描くのがうまいイ・ユンギ。主演はまさに適役のチョン・ドヨンと、大胆なベッドシーンに挑戦したコン・ユ。最後の方で、アキ・カウリスマキ監督の常連女優カティ・オウティネンがタクシー運転手役で登場し、粋なエンディングとなっています。


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