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アシュラ

監督:キム・ソンス
脚本:キム・ソンス
撮影:イ・モゲ
編集:キム・サンボム、キム・ジェボム
美術:チャン・グニョン
武術監督:ホ・ミョンヘン、チェ・ボムロク
音楽:イ・ジェジン
出演:チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク

2016年/韓国
日本公開日/2017年3月4日
カラー/シネスコ/5.1chデジタル/133分/R15+
字幕:小寺由香
配給:CJ Entertainment Japan
(c)2016 CJ E&M Corporation Sanai Pictures
2016年 青龍映画賞 人気スター賞(チョン・ウソン)
2016年 釜山映画評論家協会賞
 俳優賞(チョン・ウソン)/技術賞(イ・モゲ)
2016年 韓国映画評論家協会賞 年度最優秀作品賞
2016年 韓国映画俳優協会賞 人気スター賞(チュ・ジフン)

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アシュラ(アシュラ/Asura)

story

 犯罪と汚職がまん延するアンナム市。刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、悪徳市長パク・ソンベ(ファン・ジョンミン)と裏で繋がり、市長のために裏の仕事を引き受けて手間賃をもらっている。難病を患う妻の治療費を稼ぐ、という当初の目的も次第に曖昧にり、今やパク市長の犬のような存在になり果てていた。

 パク市長が選挙法違反で訴追され、ドギョンはヤク中のチンピラ・棒切れ(キム・ウォネ)を使って証人の証言を撤回させる。特捜部の面々が苦々しく思う中、パク市長は無罪放免。ドギョンは棒切れに報酬を渡そうとするが、上司のファン班長(ユン・ジェムン)が嗅ぎつけて分け前を要求。揉み合ううちに、班長をビルの上から突き落としてしまう。ドギョンは咄嗟に棒切れを犯人に仕立て上げ、難を逃れるのだった。

 地検特捜部のキム・チャイン検事(クァク・ドウォン)は、ドギョンと市長の黒い関係を突き止めていた。キム検事は、ドギョンを脅して、刑務所に送る代わりに「市長が拉致を支持したと認める音声を録音してこい」と命令する。警察を辞めて市長のもとで働く予定だったが、このままでは離職することもできず、自分を慕う後輩刑事ムン・ソンモ(チュ・ジフン)を説き伏せて、市長のもとへ送り込む。

 嫌々引き受けたソンモだったが、市長の傍で贅沢の味を覚え、先輩風を吹かしてドギョンを軽んじるようになる。一方、ドギョンは忠誠を要求する市長と、ドギョンを拷問してまで犯罪の証拠を要求する検事の間で板挟みとなり、焦燥感と怒りを増幅させていく…。

アジコのおすすめポイント:

犯罪と汚職にまみれた架空の街で巻き起こる悪党同士の壮絶な闘いを描くアクションノワールです。悪徳市長の悪事の尻拭いをする刑事と、その尻尾をつかみ、彼を利用しようとする強引な検事たち。その狭間で苦しむ刑事が主人公になっています。監督は『MUSA -武士-』『英語完全征服』『FLU運命の36時間』など、多様な作品を生み出してきたキム・ソンス。主演は97年の『ビート』以来、4度目の合作となるチョン・ウソン。これまでのスマートなイメージを覆すかのように、顔に傷もつけて風貌を変え、汚い罵り言葉を発してばかりいるダーティな刑事に変身しています。いい人役が多いファン・ジョンミンの芸達者な悪役ぶりも見所。検事役のクァク・ドウォンと共に、『哭声/コクソン』(3/11より公開)ではまったく違う演技を見せてくれるので、両方続けて楽しむのもおすすめです。


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