| ペガサス 飛馳人生（飛馳人生/Pegasus）
story
20年前に見た香港・北京ラリーに魅せられてカー・レーサーになり、デビュー以来、中国一の難コース、バインブルクラリーで5連覇をなしたチャン・チー（シェン・トン）。しかし、赤ん坊を拾った後、その子の戸籍や入学問題を解決するために違法レースをやって逮捕され、人生はどん底へ。5年の出場停止期間をじっと耐えてきた。
そして、5年が過ぎた今、レースへの思いが断ち切れない彼は公聴会を招集。かつてのライバルだったワン主席（ウィンストン・チャオ）からレースへの復帰を認められる。条件は運転免許を取り戻し、身体検査に合格すること。レース界には若手が台頭しており「リン・ジェントンには気を抜くな」とアドバイスも受けた。
チャン・チーは早速、かつての仲間だったナビゲーターのソン・ユーチャン（イン・ジョン）に連絡する。一方、リン・ジェントン（ホアン・ジンユー）もチャン復帰のニュースに喜ぶ。チャン不在の時代に頂点に立った彼は、世界進出前に彼と競って勝つことで、実力を証明したかったのだ。彼はチャンに金銭的援助を申し出るが、チャンは断る。
しかし、レース用の車の調達は難航。やむなく、廃車の山からかつて乗っていた車を譲り受け、当時のメカニックだったジー・シン（チャン・ベンユー）も合流する。修理と改造に莫大な費用がかかったが、なんとか調達。再び、バインブルクラリーに出場することになるのだが…。
アジコのおすすめポイント：
かつて頂点を極めたカー・レーサーが挫折を経て、仲間と共に再びラリーレース界に復帰。幼い息子への愛と自身のプライドを賭けて奮起するスポ根コメディです。監督＆脚本は人気作家でもあるハン・ハン。プロレーサーの肩書きも持つ監督らしく、今回はレースの世界を真正面から描き、その舞台に新疆ウイグル自治区のバインブルク草原を選ぶなど、こだわりの作品となっています。そういえば、デビュー作『いつか、また』もロード・ムービーでしたが、そちらで主演したウィリアム・フォンが冒頭、主人公を違法レースに巻き込む男役でカメオ出演しています。そして今回の主演は中国一の人気コメディ俳優シェン・トン。幼い息子の名前が「張飛（チャン・フェイ）」で、からかわれるから嫌だとダダをこねるなど、温かい笑いもたっぷり。もっとも、これは親子で飛びたいというスピード好きな父の夢が詰まっているわけで、それはラストシーンで実現します。ライバル役は『オペレーション：レッド・シー』で注目されたホアン・ジンユー。相棒のナビゲーター役はイン・ジョンと、若手スターも出演。アシンが歌う主題歌も印象的。（音楽の使い方が面白い！）今年の春節映画として大ヒットしたばかりの、最新最速中国映画です。
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