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台北セブンラブ

監督:チェン・ホンイー
脚本:シェン・シャオファン、チェン・ホンイー
撮影:フー・シーシャン
編集:チェン・ホンイー
照明:ユアン・リーウェイ
美術:リャン・シュオリン、チェン・シュアンシャオ
音楽:チャン・ウーウー
出演:アン・シュー、モー・ズーイー、ホアン・ルー、ダレン・ワン、チウ・イェンシャン、トム・プライス、チェン・ユーアン

2014年/台湾
日本公開日:2019年5月25日
カラー/シネスコ/5.1ch/116分
字幕:神部明世
配給:台湾映画社
(c)Red Society Films
2015年 ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭
 最優秀作品賞

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台北セブンラブ
(相愛的七種設計/Design 7 Love)

story

 2014年。台北市は「2016年の世界デザイン首都」に選ばれ、デザイン業界は沸き立っていた。アンドリュー(チウ・イエンシャン)率いるデザイン事務所のシニアデザイナー、エマ(ホアン・ルー)は旧態然としたクライアントたちにデザイン案を完ボツにされ憤る。そんな時、上海から新しいシニアデザイナーのドロシー(アン・シュー)がやって来た。

 情報通のジュニアデザイナー、アーチャン(ダレン・ワン)によると、ドロシーは営業担当のバーズ(モー・ズーイー)の上海時代の元カノだったらしい。バーズは再び同僚になったドロシーに未練たっぷりだ。そんな状況が気に入らないエマは、アーチャンとアンドリューの義妹でアシスタントのチーズ(チェン・ユーアン)にドロシーを見張らせていた。

 バーズは金持ちの御曹司マーク(トム・プライス)と親しくなり、彼が経営を継ぐことになるホテルのイノベーションを引き受ける。最初の会議では「時間」がテーマになるが、マーク自身は容姿端麗なドロシーに一目惚れ。バーズはそれが気に入らず邪魔ばかりするが、アンドリューは彼女を利用してプロジェクトを優位に進めようとする。

 一方、ドロシーは遠距離恋愛中だったフランス人の彼と別れ話になり、苛立っていた。プレゼン会議で、マークはホテルのデザインコンセプトを「時間」から「愛」に変えてしまう。アーチャンとチーズ、ドロシーを巡るマークとバーズ……デザインと共に様々な愛が交錯していく。

アジコのおすすめポイント:

2016年の世界デザイン首都(WDC)に選ばれた2014年の台北市を舞台に、デザイン事務所とクライアントの7人の男女が繰り広げる愛の様相を様々な角度から描いた新感覚ドラマです。監督は現代台北を撮り続けているチェン・ホンイー(陳宏一)。TVCFやMVも多数手がける監督だけに映像がとてもスタイリッシュ。アーロン・ニエ(聶永真)によるポスターデザインも注目されました。映画の中にも、台湾のデザイナーたちによる洗練された小道具や美術品が使用されています。主演はアン・シュー、モー・ズーイー。この後の『私の少女時代/Our Times』でブレイクしたダレン・ワンも登場。中国からはホアン・ルー、香港からは『アンフェタミン』のトム・プライスが参加しています。ストーリーに広告のキャッチフレーズやデザイナーたちの格言を絡ませているのも斬新。物語の後半にはあっと驚く展開が用意され、映画そのものがデザインされていることがわかります。果たして「愛」は意図的にデザインできるのか? ぜひ、スクリーンでお楽しみください。


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