イップ・マン 完結
(葉問4完結篇/Ip Man 4:The Finale)
story
1964年、サンフランシスコ。イップ・マン(ドニー・イェン)は国際空手道大会の会場にいた。弟子のブルース・リー(チャン・クォックワン)が出場しているのだ。1ヶ月前、香港で癌を宣告されたイップ・マン。その時はブルースからの招待を遠慮していたが、学校に馴染めず退学になった息子チン(イェー・ハー)の将来のため、アメリカで留学先を探すことにしたのだった。
新聞社のリョン(ゴー・カーニン)に迎えられたイップ・マンは、学校への紹介状をもらうため、チャイナタウンにある中華総会に出向くが、居並ぶ武術の師匠たちは彼を歓迎していなかった。弟子のブルースが西洋人に武術を教えたり、本を出しているのが気に入らないのだ。イップ・マンは太極拳の達人であるワン会長(ウー・ユエ)と意見が対立し、去っていく。
頼みの綱は弟子のブルースだ。国際試合の後、イップ・マンはレストランでブルースと再会。試合の対戦相手となっていた友人で海兵隊軍曹のハートマン(ヴァネス・ウー)を紹介される。そこへ、アジア人が気に入らない白人選手たちが乱入。ブルースたちは、店の外で大乱闘を繰り広げた。
イップ・マンは紹介状を手に名門校を訪れるが、やはり中華総会の紹介状が必要になり不調に終わる。その学校にはワンの娘ルオナン(リー・ユアンダー)が通っていた。その日、チアガールのリーダーに選ばれたルオナンは、帰りに待ち伏せされ暴力をふるわれる。必死で闘う彼女を助けたのはイップ・マンだった。
ルオナンを家まで送ったイップ・マンは、ワン会長とまたしても意見が対立。娘を利用したと誤解するワン会長と勝負することになる。しかし、その最中に地震が起こり、決着は中秋節の晩に持ち込まれた。
だが、中秋節の夜、ワン会長たちは移民局に捉えられ、祭りには白人至上主義のバートン(スコット・アドキンス)が海兵隊の空手教官コリン(クリス・コリンズ)を引き連れて殴り込んでくる。
アジコのおすすめポイント:
ドニー・イェンとウィルソン・イップ監督による『イップ・マン』シリーズの完結編です。今回の舞台はアメリカのサンフランシスコ。病に冒され息子の将来を案じたイップ・マンが留学先を探しに渡米。弟子のブルース・リーと再会するも、チャイナタウンの同胞たちとは対立。そこへ白人至上主義の西洋人たちの卑怯な差別を目の当たりにし、若き日の自分を思い出すという最後の闘いがクライマックスとなっています。ドニーの美しい詠春拳もたっぷり堪能できますが、もう一つの見所はチャン・クォックワン演じるブルース・リーの乱闘シーン。ブルース作品へのオマージュ満載で、ファンにはたまらないプレゼントです。ユエン・ウーピンによるアクションシーンにしびれ、シリーズ全作を担当した川井憲次の音楽にわくわくし、親子愛のドラマに泣き、将来へ続くラストシーンに感動すること間違いなし。まさに、有終の美を飾るにふさわしいフィナーレです。
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