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KCIA 南山の部長たち

監督:ウ・ミンホ
脚本:ウ・ミンホ、イ・ジミン
原作:『実録 KCIA ー「南山と呼ばれた男たち」』
   キム・チュンシク著(訳・鶴真輔/講談社刊)
撮影:コ・ナクソン
編集:チョン・ジウン
美術:チョ・ファソン、パク・キュビン
音楽:チョ・ヨンウク
出演:イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、キム・ソジン、キム・ホンパ

2019年/韓国
日本公開日:2021年1月22日
カラー/5.1ch/114分/PG12
字幕:福留友子
配給:クロックワークス
(c)2020 Showbox, Hive Media Corp and Gemstone Pictures
2020年 利川春史大賞映画祭
 主演男優賞(イ・ビョンホン)/助演男優賞(イ・ソンミン)
2020年 韓国映画評論家協会賞
 作品賞/主演男優賞(イ・ビョンホン)
2020年 アジアン・フィルムアワード
 主演男優賞(イ・ビョンホン)
2020年 釜日映画祭 主演男優賞(イ・ビョンホン)
 /助演男優賞(イ・ヒジュン)
2020年 シネ21 脚本賞(ウ・ミンホ、イ・ジミン)
2020年 韓国映画製作者協会賞 監督賞(ウ・ミンホ)
 美術賞(チョ・ファソン、パク・キュビン)
2021年 アリウッド映画批評家協会賞
 外国語映画トップ10

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KCIA 南山の部長たち
(南山の部長たち/The Man Standing Next)

story

 1979年10月26日、大統領直属の諜報機関、中央情報部(通称:KCIA)部長のキム・ギュピョン(イ・ビョンホン)がパク・チョンヒ大統領(イ・ソンミン)を射殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたというKCIAのトップが、なぜ暗殺を企てたのか?

 事件から溯る40日前、アメリカに亡命しているKCIAの元部長パク・ヨンガク(クァク・ドウォン)が、下院議会聴問会で韓国大統領の腐敗ぶりを証言した。彼は回顧録も執筆しているという。激怒した大統領はキム部長をワシントンDCへ派遣。原稿を入手するよう命じる。

 キム部長とパクは革命時からの同志で親友だった。ロビイストのデボラ・シム(キム・ソジン)を通じてパクと接触したキム部長は、原稿を渡せば何もしないと告げる。パクはキム部長を散歩に誘い「お前には殺られたくないから」と原稿を渡すが、大統領が誰も知らない腹心のイアーゴを使って資金洗浄をしていると打ち明ける。

 帰国後、上機嫌の大統領はキム部長と酒を酌み交わし、革命当時の昔話を語るのだった。だが、翌日には盗聴器探しで官邸が騒然としていた。アメリカのCIAが盗聴器を仕掛けているという。指揮をとるのは保安司令部のクァク警護室長(イ・ヒジュン)だ。なにかにつけ大統領にすり寄ってくるクァク警護室長とキム部長は対立していた。

 そんな中、キム部長の動きが盗聴され、さらにパクの回顧録の一部が日本の雑誌に掲載されてしまう。クァクの仕業だった。盗聴器を仕組んだイム教授(キム・スンフン)を捕らえたキム部長は、クァクがパリのユン大使(キム・ホンパ)に手を回してパクを消そうとしていることを知る…。

アジコのおすすめポイント:

事件当時、日本でも大きく報道された「朴正煕大統領暗殺」。韓国では長らく軍事政権によるクーデターが繰り返され、怖い国だなあという印象だったのを覚えています。この暗殺事件、大統領の側近で次期大統領候補とも目されていた情報部長キム・ジェギュが実行犯で、その動機も含め謎が多いことで知られています。事件を丹念に調べたキム・チュンシク記者による実録本を元に、想像力を働かせてスリリングなサスペンスドラマに仕立てたのが本作。同じ事件をブラックコメディに仕立てた2005年の『ユゴ 大統領有故』(イム・サンス監督)とは異なり、大統領を長年支えてきた情報部長の心に寄り添い、暗殺に至るまでの40日間が丁寧に描かれます。監督は『インサイダーズ/内部者たち』のウ・ミンホ。再び、イ・ビョンホンとタグを組み、イ・ビョンホンが情報部長になり切って素晴らしい演技を見せています。共演陣もイ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュンと演技派揃い。特に大統領に扮したイ・ソンミンは風貌まで変わっています(特殊メイクか?!)冒頭部分で理髪師が登場しますが、これについてはまだ若きソン・ガンホが主演した『大統領の理髪師』をご覧になると、より楽しめます。


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