ザ・バッド・ガイズ
(悪い奴ら:ザ・ムービー/The Bad Guys:Reign Of Chaos)
story
元雇われヤクザのパク・ウンチョル(マ・ドンソク)は、28年の刑期を全うすべくミシンがけに勤しんでいた。そこへ、新入りが暴れていると通報。場を収めるのは凄腕班長であるパクの役目だ。その時、所長から呼び出され、かつての仲間ナム・ミョンソク(チョ・ドンヒョク)が殺されたことを知る。チュング組の仕業なのか?
所長の許可を得たウンチョルは、元リーダーで出所していた警官のオ・グダク(キム・サンジュン)を訪ねるがやる気がなく、ソウル市警のユ・ミヨン(カン・イェウォン)と待合せる。ところが、囚人の護送中だったミヨンは、突如現れた大型トラックに襲われ護送車は横転。囚人たちは隙をみて逃げ出し、ミヨンは意識不明の重傷を負ってしまう。
襲撃の目的は、逮捕されていたチュング組の組長ノ・サンシク(チョ・ヨンジン)を捕まえること。実は彼は雇われ組長で、組を隠れ蓑に麻薬や臓器売買を組織的に扱う謎のヤクザ集団が絡んでおり、サンシクはその情報を警察に提供しようとしていたのだ。内通者の可能性もあり、警察のオム次長(キム・ヒョンムク)はチョ・ドンチョル捜査課長(パク・ウォンサン)に捜査を依頼。同時にオ・グダクを復職させ、特殊犯罪捜査課を復活させる。
特殊犯罪捜査課とは、囚人を使って犯罪者を捕まえる闇のチームだった。狂犬と呼ばれていた無法刑事のオ・グタクは、パク・ウンチョルをはじめ、元強力班刑事で逮捕時の過失致死で収監されているコ・ユソン(チャン・ギヨン)、逃亡した囚人と親しい美人詐欺師クァク・ノスン(キム・アジュン)を招集。減刑を条件に最凶のチームを結成する。
アジコのおすすめポイント:
マ・ドンソクが大暴れする痛快アクションの登場です。コロナ前の2019年、秋夕(チュソク:旧盆)映画として公開され、観客動員数第1位を記録した大ヒット作品。「目には目を、悪には悪を」というわけで、法も無視する受刑者や暴力刑事たちのチーム「特殊犯罪捜査課」の活躍を描きます。フィリピン映画『牢獄処刑人』(13年)を思い出しますが、あちらは社会派。こちらは韓国映画らしくアクションを見せ場にしたエンターテインメント作品となっています。原題に「ザ・ムービー」とあるように、元となっているのは2014年にパク・ヘジン主演で大ヒットしたドラマ「バッドガイズ〜悪い奴ら〜」。ドラマと同じハン・ジョンフンの脚本で、その後の彼らの活躍が映画らしくパワーアップして展開します。負傷したユ・ミヨン、改心していたチョン・テスに代わり、威勢のいい若手刑事のチャン・ギヨンとアクションもいける詐欺師のキム・アジュンが参戦。監督は『鬼はさまよう』でデビューしたソン・ヨンホ。映画ならではのアクションにこだわり、我らがマ・ドンソクの魅力を活かし凄まじいかちこみシーンを終盤に用意しています。(助っ人に現れた超人は、武術監督さんではないでしょうか?)
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