親愛なる君へ(親愛的房客/Dear Tenant)
story
リン・ジエンイー(モー・ズーイー)は刑務所で裁判を待っていた。薬物使用と殺人容疑で収監されているのだ。彼に何が起こったのか?
旧正月。ジエンイーは年越しのご馳走の用意で忙しい。息子のワン・ヨウユー(バイ・ルンイン)が様子を見にやってくる。「叔父さんに挨拶したか?お年玉をくれるぞ」テーブルにはヨウユーの祖母チョウ・シウユー(チェン・シューファン)と中国から帰省したワン・リーガン(ジェイ・シー)が座っている。一家団欒の食卓。
リーガンは一緒に食べようと誘ってくれたが、ジエンイーは遠慮して屋上にある自分の部屋に戻っていった。この家は、亡きパートナー、ワン・リーウェイ(ジャック・ヤオ)の家で、ジエンイーは間借人だった。リーウェイは前妻との息子ヨウユーを引き取り、ジエンイーと二人で育てていたが、山の事故で亡くなってしまったのだ。
ジエンイーはリーウェイの家に留まり、重い糖尿病で介護が必要なシウユーと幼いヨウユーの面倒をみていた。それが残された自分の責任であり、リーウェイへの弔いになると信じていたからだ。シウユーは二人の仲を受け入れていないが、病気のこともあり彼に頼らざるをえなかった。
ところが、シウユーが半年後に急逝してしまう。葬儀の後、リーガンは家の権利書がヨウユー宛になっていたことと、ヨウユーがジエンイーの養子になっていたことから、財産目当ての殺人ではないかと不信感を抱く。遺体は再検査され、薬物の過剰摂取が認められた。
警察のグオ(ウー・ボンフォン)とシャオツァイ(シェン・ウェイニエン)が捜査した結果、ネット市民(ワン・カーユエン)と名乗るドラッグ売人とのつながりが見つかる。彼の証言で、ジエンイーは逮捕された。しかし、ジエンイーは法廷で一切弁明をせず、罪を認めた。女性検察官のチャン(シエ・チョンシュアン)は、沈黙しているヨウユーの様子から疑念を抱く…。
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