logo

花椒の味

花椒の味(花椒之味/Fagara)


製作:アン・ホイ、ジュリア・チュー
監督:ヘイワード・マック
原作:「我的愛如此麻辣」著・エイミー・チャン
脚本:ヘイワード・マック
撮影:イップ・シウケイ/HKSC
編集:ヘイワード・マック、チョン・シウホン
美術:チャン・シウホン
音楽:波多野裕介
主題歌:「好好説」歌・サミー・チェン
出演:サミー・チェン、メーガン・ライ、リー・シャオフォン、リウ・ルイチー、ウー・イエンシュー、ケニー・ビー(特別出演)、リッチー・レン(特別出演)、アンディ・ラウ(友情出演)

2019年/香港
日本公開日:2021年11月5日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/118分
字幕:最上麻衣子
字幕協力:大阪アジアン映画祭
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
© 2019 Dadi Century (Tianjin) Co., Ltd. Beijing Lajin Film Co., Ltd. Emperor Film Production Company Limited Shanghai Yeah! Media Co., Ltd.
2020年 最港電影大奨 マイ・ベスト香港映画賞
2020年 香港電影金像奨 美術指導賞(チャン・シウホン)
2020年 MOVIE6全民票選電影大奨
 助演女優賞(メーガン・ライ)


p2


p3

story

 キャリアウーマンのユーシュー(サミー・チェン)に突然、父ハー・リョン(ケニー・ビー)の危篤の知らせが入る。急いで香港島の病院へ駆けつけるが、間に合わなかった。葬儀手続きの合間、ユーシューは病院の食堂で麻酔医のチョイ・ホーサン(リッチー・レン)と出会う。彼は父を知っていたが、亡くなったことは知らなかった。

 父は香港島で人気の火鍋店を経営していた。賃貸契約がまだ残っていたため、ユーシューは店を譲ることにする。彼女は長い間、父とは疎遠だった。自由奔放な父のせいで、母とユーシューは辛い思いをしたのだ。葬儀連絡で父の携帯を調べると、自分と似た名前の人物とのやりとりがあった。誰だかわからないが葬儀日時だけを送った。

 葬儀の日、チョイ医師も来てくれた。そして、夜遅い時間に台北からルージー(メーガン・ライ)、重慶からルーグォ(リー・シャオフォン)がやって来る。3人とも初対面の姉妹だった。父はビリヤード選手のルージーとは試合の応援、ネットショップをやっているルーグォとは食材のやりとりをしていた。3人はすぐに打ち解ける。

 店の譲渡先が決まるが、看板を守りたくなったユーシューは店を譲らないことにする。古参の店員たちも喜んで戻ってくれた。仕事を辞め、店に専念することにしたユーシューを、帰国していた元カレのクォック・ティンヤン(アンディ・ラウ)も応援してくれた。ユーシューは結婚予定でティンヤンが購入したマンションに住んでいたのだ。

 店の再開に向けて忙しいユーシューのもとに、母親(リウ・ルイチー)との確執に悩むルージーと煩わしい祖母(ウー・イエンシュー)から逃げ出したルーグォもやって来る。店は再開するが、父の味と何かが違う。3人は父の味を再現するために努力を重ねる…。

アジコのおすすめポイント:

父が残した火鍋店を継ぐ異母三姉妹の奮闘記です。原作はエイミー・チャンの小説「我的愛如此麻辣」。文通形式で綴られるユーシュー(如樹)の物語を、脚本家としても活躍する女性監督のヘイワード・マックが脚本&監督し、ドキュメンタリー作品が同時公開になったアン・ホイ監督がプロデュースしています。主人公を演じるのは香港のトップシンガーでラブコメ女王でもあるサミー・チェン。台北から来る妹、ルージー(如枝)を台湾ドラマでおなじみのメーガン・ライがボーイッシュに変身して好演。重慶からやって来るルーグォ(如果)を『芳華 -youth-』のリー・シャオフォンがこれまたファッショナブルに演じています。ユーシューをめぐる男性として、サミーとの名コンビ、アンディ・ラウとリッチー・レンが登場するのも嬉しいポイント。さらに父親役がケニー・ビーと、C-POPファンにも注目です。(先にホウ・シャオシェン特集で上映された『風が踊る』では、若き日のケニー・ビーが観られますよ!)三姉妹とも悩みを抱えていますが、それぞれのわだかまりが解け、そこから父の味の秘密も見つかります。「苦しい時は、皆で力を合わせれば突破口が見つかる」と語るプロデューサーのアン・ホイ。心温まるラストまで、じっくりとご覧ください。



p4p5

p6p7

p8p9

p10p11

p12p13

▼公式サイト ▼予告編