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story
グァン・ニン（レイ・ジャーイン）は夢を見ていた。6年前に誘拐された娘ジョウズ（ワン・シェンディ）が不思議な村で助けを求めているのだ。だが、何者かに阻まれ、いつもそこで目が覚める。
グァンはついに誘拐犯一味を見つけ追い詰めるが、後一歩で逃げられる。一味が残したトラックには子どもたちが乗っていた。警察は呆然とするグァンを誘拐犯として捕らえようとするが、謎の女に助けられる。「私と来れば娘が見つかる」彼女はアラジン・グループから遣わされたトゥ・リン（ヤン・ミー）だった。
森を逃げるコンウェン（ドン・ズージェン）。赤髪鬼の邪悪な手下たちに断崖絶壁へ追い詰められるが、姉（トン・リーヤー）が彼を助け、「西へ逃げて」と彼を崖から落とす。しかし、姉が殺されて落ちた剣をコンウェンが拾い、敵を全滅させる。死んだ頭目に寄生していた鎧が動き出し、コンウェンの身体に寄生。胸元に目が開いた。コンウェンは仇を討つため、赤髪鬼のいる山を目指す。
これは、人気インターネット作家のルー・コンウェン（ドン・ズージェン）が執筆中の『神殺し』だ。そして、赤髪鬼が窮地になると、なぜかアラジングループの総裁（ユー・ハーウェイ）の命も脅かされていた。小説の結末は3日後に迫っている。そこで、総裁はリンを送り込み、娘を見つける代わりにグァンにルーを殺すよう頼んだのだ。すでに娘の候補は5人に絞られていた。
両江市。グァンは図書館でルーに近づき、ファンと偽って接近する。ルーは話の続きに行き詰まっていた。だが、夢の話を綴っていたグァンの手帳を拾い、そのアイデアを貰うことにする。次第に小説と現実がリンクしていると気づいたグァンはルーを殺すのをやめ、結末に悩むルーに筋を変えるよう進言。ルーの執筆を手伝っていく…。
アジコのおすすめポイント：
幼い娘を誘拐されて何年も娘を探し続ける男と、小説の世界が現実に影響を及ぼすインターネット小説家。二人が出会うことで世界を変えていく壮大なファンタジーアクション・エンターテインメントです。原作は若手人気作家シュアン・シュエタオ（雙雪濤）の同名小説。『ブレイド・マスター』以来、独特な武侠作品を生み出しているルー・ヤン監督が5年の歳月をかけて映画化しました。日本だとアニメ作品になるような題材ですが、そこはさすが中国。大規模なセットと最新のモーションキャプチャーやバーチャルシューティング技術を駆使し、巨大な兵士たちが村人を脅かす架空の異世界と迷路のような地方都市を創り上げています。中国では昨年の春節映画として公開され、168億円を超えるメガヒットを記録しました。主演はレイ・ジャーイン（『修羅：黒衣の反逆』）とドン・ズージェン（『山河ノスタルジア』）。二人をつなぐことになる謎の女をヤン・ミーが演じています。終盤の巨大な赤髪鬼との戦いは見所ですが、赤髪鬼の背景や人間的な側面も描かれ哀れを誘います。さて、現実世界での父娘再会は叶うのか？! ぜひ、大きなスクリーンで壮大なスペクタクルを堪能してください。
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