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恋するボクとゾンビの呪い

監督:ジェイド・カストロ
脚本:レイモンド・リー、ミチコ・ヤマモト、ジェイド・カストロ
撮影:イケ・アベルラーナ
編集:ローレンス・アン、ジェレミア・ドミンゴ
音楽:テレサ・バローゾ
出演:マーティン・エスクデーロ、ローレン・ヤン、カービー・ザモーラ、マリアン・リヴェラ、ロデリック・パウラーテ、ユージン・ドミンゴ、オデット・カーン

2011年/フィリピン
日本公開日:2022年7月16日
カラー/ヴィスタ/ステレオ/タガログ語/96分
配給:スノーフレイク
©2011 An Origin8 Media Porduction
2012年 フィリピン・ゴールデン・スクリーン・アワード
 主演男優賞(マーティン・エスクデーロ)
2012年 ヌーシャテル国際ファンタスティク映画祭
 最優秀アジア映画賞(ジェイド・カストロ)


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poster


恋するボクとゾンビの呪い
(Zombadings 1:Patayin sa Shokot si Remington/
 Remington and The Curse of The Zombadings)

story

 フィリピンの田舎町ルクバン。この町で生まれ育った少年レミントン(アンドレ・サラザール)は、ゲイの大人を見つけては悪態をついてからかう悪ガキだった。ある日、母親とお墓まいりに行った時、真剣に祈りを捧げているゲイのポップス(ロデリック・パウラーテ)をからかって怒りをかい、レミントンは呪いをかけられてしまう。

 15年後、ルクバンではゲイだけを狙う連続殺人事件が起こっていた。事件を担当するのは、警官であるレミントンの母親フェ(ジャニス・デ・ベレン)だ。死体には緑色の液体が付着しており、薬物中毒者が疑われていた。その頃、町に美しいハンナ(ローレン・ヤン)が帰って来る。モンタノ家の娘で、父親が急死したためマニラから戻ってきたのだ。レミントン(マーティン・エスクデーロ)は一目惚れする。

 しかし、21歳になったレミントンに異変が起こる。夜中に水浴びをしているとカミソリ男に襲われ、目覚めると体毛がなくなっていた。2度目は森で舌を引っ張られ、言葉や動作が女っぽくなっていた。しかし、ハンナは彼の変貌に好感を持ち、ずっと沈んでいたハンナの母親(ユージン・ドミンゴ)はとても喜ぶ。亡くなった夫はゲイだったのだ。

 その間にも殺人事件が起こり、目撃者が犯人の車を特定。犯行に変な銃を使っていたことも判明する。警察は容疑者を尋問。その中には「ゲイダー」という銃を発明したエルネスト(ニッコ・マナロ)もいた。その夜、友人と飲みにでかけたレミントンの父親エド(ジョン・レガラ)は犯人とでくわして共犯にされてしまう。

 一方、ついに夢の中で暴漢から胸の刺青を写されたレミントンは、一緒に寝ていた親友のジグス(カービー・ザモーラ)にときめいてしまう。ハンナとジグスの間で揺れ動くレミントンは…。

アジコのおすすめポイント:

少年時代にゲイを見つけるとからかってばかりいた悪ガキが呪いをかけられ、21歳になると自分も徐々にゲイに。素敵な女性とイケメンの親友の両方に恋して悩み、なんとか呪いを解こうと奮闘するホラーコメディです。2011年の香港国際映画祭・深夜上映で話題になり、2012年には「したまちコメディ映画祭 in 台東」でも上映。おおいに盛り上がった作品が、10年を経て一般公開となりました。監督は2020年の大阪アジアン映画祭で最新作『LSS:ラスト・ソング・シンドローム』が上映されたジェイド・カストロ。脚本には『牢獄処刑人』で知られるエリック・マッティ監督の妻で名コンビのミチコ・ヤマモトが参加。主演は本作で映画デビューし、今や人気俳優として活躍しているマーティン・エスクデーロが演じています。また、フィリピンの国民的女優ユージン・ドミンゴ(『ダイ・ビューティフル』)も出演。セリフや表現に一部、タブーな言い回しが出てきますが、2011年の作品なのでそこはご容赦ください。後半は、同時進行する連続殺人事件で殺されたゲイたちが、ゾンビとなって復活するなど、かなりハチャメチャな展開ですが、フィリピンらしいおおらかなハッピーエンディングとなっています。


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