story
かつて女性首相ラミカ・セン(ラヴィーナー・タンダン)が伝説の魔物を歴史から葬り去るため、軍隊に殺害を依頼した人物がいた。彼の伝記を記した本は発禁処分となり、すべて燃やされたが、警察に1冊だけ残っていたものをテレビ局が入手していた。
2018年、その本の真偽を確かめるため、テレビ局の看板レポーター、ディーパ・ヘグデ(マーラヴィカ・アヴィナーシュ)が作者にインタビューをすることになる。書いたのはベテラン記者のアナンド・インガラギ(アナント・ナーグ)。それは、かつてインドに存在したKGF(コーラーラ金鉱)にまつわる伝説の男ロッキーの物語だ。
1951年、コーラーラで光る石を見つけたスーリヤワルダン(ラメーシュ・インディラ)は、その一帯の土地を99年間借りあげ、住人を奴隷にする。同じ頃、極貧家庭で男の子が生まれる。父親が家を出たため、一人で息子を育てた母親(アルチャナ・ジョーイス)は若くして病気になり、極貧のためろくな治療も受けられず、彼(アンモル・ヴィジャイ・バトカル)が10歳の頃に死んでしまう。
死ぬ前に、母は息子に語って聞かせる。「死ぬ時は権力を持つ支配者でいなさい。大金持ちになりなさい」と。その言葉を胸に刻んだ少年は、ボンベイに出てマフィアのシェッティ(ディネーシュ・マンガルール)の下で靴磨きとなり、有力な若頭へと育っていく。名前も簡単で覚えやすいロッキー(ヤシュ)と名乗った。
1978年、金の相場はあがり続けるが、スーリヤワルダンが病に倒れ、後継者をめぐるお家騒動が勃発していた。ロッキーはシェッティらを束ねるアンドリュース(B・S・アヴィナーシュ)の指示で、暗殺者としてバンガロールへ赴任。金の密輸を行っているデサイ(ラッキ・ラクシュマン)の娘リナ(シュリーニディ・シェッティ)と出会い一目惚れする。さらに、デサイからスーリヤワルダンの息子ガルダ(ラーマチャンドラ・ラージュ)の暗殺を頼まれるが失敗する。
が、それは更に上を目指すロッキーの策略で、ガルダを追ってKGFへ潜入するためだった。奴隷に身を隠したロッキーが目にしたのは、400人の私兵に支配された2万人の労働者たちの壮絶な恐怖と悲惨な生活だった。彼らは救世主が現れるのを待っていた…。
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