story
1980年代半ばのインド、アーンドラ・プラデーシュ州中部。広大なゴーダーヴァリ川に沿った田舎道を、自転車で疾走する男がいる。目的地に着くと、相手は車に乗り込もうとしていた。「先生!」と声をかけるが、彼が乗った車は後ろから来た大型トラックに追突されてしまう。男は瀕死の先生をを病院へ運び込んだ。一体、何が起こったのか…。
数ヶ月前。川沿いの田園地帯にあるランガスタラム村で、その男チッティ・バーブ(ラーム・チャラン)は黒コブラを探していた。茂みの中で見つけたのは、なぜか立派な腕時計だった。チッティはモーターを使って田畑に水を送り込むエンジニアだ。明るく気のいい男だが難聴で、聞こえるふりをしながら助手のマヘーシュ(マヘーシュ・アチャンタ)に通訳をさせている。
村は代々、地主で高利貸しのブーパティ家に牛耳られていた。黎明党の村長でもあるパニーンドラ・ブーパティ(ジャガパティ・バーブ)は自分を「プレジデント」と呼ばせ、選挙があっても対立候補はなく一党独裁が続いている。最近では村長配下のソサエティからの違法な取立てが続き、土地や家を奪われて死者も出ていた。
そんな中、チッティの兄クマール(アーディ・ピニシェッティ)が1年ぶりに出稼ぎ先のドバイから帰ってくる。家族に歓迎されるクマール。夜にはチッティのバイクで、恋人のパドマ(プジタ・ポナダ)に会いに行った。一方、チッティも沐浴中のラーマラクシュミ(サマンタ)と出会い、一目惚れ。聞こえるふりをしたため混乱が続くが、頼りになるランガンマ(アナスーヤ・バラドワージ)のアドバイスもあり、やっと互いの想いを確かめ合う。
ある日、チッティが自殺者を助けたことから、ソサエティの違法な取立てに気づいたクマールは、証拠を見つけて村人とプレジデントの家に押しかける。しかし、報復を恐れた村人は口をつぐみ、祖母を侮辱されて暴力をふるったチッティは逮捕されてしまう。
2日後、チッティが保釈されると、クマールは村長への立候補を表明。新インド党の州会議員ムールティ(プラカーシュ・ラージ)のサポートを得て、選挙戦を開始。チッティも手伝い、兄を危険から守るために奔走する…。
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