僕が幽霊と家族になった件
(關於我和鬼變成家人的那件事/Marry Me Dead Body)
story
ウー・ミンハン(グレッグ・ハン)は正港署捜査一課の刑事。チャン隊長(マー・ニエンシェン)の元、思いを寄せる紅一点のリン・ズーチン(ワン・ジン)らと共に、麻薬捜査に励んでいる。ところが、車で追跡中に犯人が落としていった麻薬を拾っている最中、公園で紅い祝儀袋(紅包)を拾ってしまう。それは、交通事故で亡くなったマオ・バンユー(リン・ボーホン)の祖母(ワン・マンチャオ)が、孫を冥婚させようと仕掛けたものだった。
ミンハンが相手にせず署に帰ると、机の上になぜか紅包が。冥婚を断ると運気が下がるというが、せっかく逮捕したゴウ(チャン・ツァイシン)が麻薬界の大物リン・ジャオユエン(ツァイ・チェンナン)の手下とわかったにもかかわらず、ミンハンは派出所へ異動になってしまう。スポーツジムで誤認逮捕したゲイの男(ディーン・タン)が政治家の息子で、過剰捜査と性差別で飛ばされてしまったのだ。
おまけに、派出所でも不吉なことが続き、ミンハンは冥婚を受け入れることに。祖母によれば、孫のマオマオは台湾大学で街づくりに励む優秀な青年だったらしい。儀式の間、父親(トゥオ・ツォンホワ)が怒って止めに入るが式は無事に終わり、婿ミンハンの家に遺影が置かれる。その夜から、怪現象が起こり、シャワールームでマオ・バンユーの霊が「ハイ!アナタ」と登場。それ以来、ノンケのミンハンはゲイのバンユーに付きまとわれるようになる。
儀式を行った法師(チェン・チーウェイ)に尋ねると、ミンハンは前世でバンユーに飼われていた犬だったらしい。さらに、心残りの望みを叶えてやれば、彼は成仏して生まれ変われるとアドバイス。バンユーの望みを聞いて叶えていくのだが、結婚するつもりだった恋人ジアハオ(ヤン・アーロン)に会いに行くと、すでに別の男(クリス・リー)がいた。父に交際を反対された夜、事故に遭ったバンユー。父親は正港署に届けたが証拠不十分で取り下げられたという。
父親が独自に調べた資料をもらったミンハンは、刑事としてひき逃げの犯人を捜すことにする。
アジコのおすすめポイント:
ホラーブームの台湾から「冥婚」という台湾の因習をテーマに、ブームを逆手にとった泣けて笑えるコメディ映画が登場しました。しかも、今年2月の春節映画として公開され大ヒットしたばかりの最新話題作。交通事故で亡くなったゲイの青年と結婚することになったノンケの刑事が、運気をあげて元の警察署に戻るため奮闘。ひき逃げ犯を見つけるつもりが、追っていた麻薬捜査とも深く関わり、新たな事実がどんどんと浮上。最後にはハンカチ必携の泣ける展開が待っています。台湾で爆発的ヒットを記録したのも納得の本作。監督は『紅い服の少女』シリーズや『目撃者 闇の中の瞳』などのヒットメーカー、チェン・ウェイハオ。キャスティングも豪華で、主演のグレッグ・ハン、リン・ボーホン、強気の女性警官を演じるワン・ジンなど、若手人気俳優たちのほか、ツァイ・チェンナン、ワン・マンチャオ、トゥオ・ツォンホワ、マー・ニエンシェン…と台湾映画ではお馴染みの名優たちが脇を固め、日本でも人気のアーロンや『1秒先の彼女』のリウ・グァンティンらがカメオ出演とサプライズも豊富。ジョリーン・ツァイが歌う主題歌もC-POPファンには必聴です。8月17日までの限定公開なので、お見逃しなく!
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