story
優等生のジェンシン(レイ・チャン)とバスケットボール部の花形選手ショウヘン(ジョセフ・チャン)は親友同士。2人の仲は小学校時代にさかのぼる。
海辺の小学校。ジェンシンは成績優秀だったが、ショウヘンは落ち着きがなく、いたずらばかりする厄介者だった。ショウヘンに手を焼いていた教師は、母親からの相談を受け、ジェンシンに「ショウヘンのお友だちになって、彼の品行を正してあげて」と頼む。義務で友だちになったジェンシンだったが、ショウヘンは親友ができたと喜んだ。そして、2人はいつも一緒に過ごすようになる。
ジェンシンとショウヘンは、同じ高校へ毎朝一緒に通学していた。そんな2人の前に、ある日、転校生のホイジャ(ケイト・ヤン)が現れる。香港の父親の元を離れ、離婚して台湾に住む母親を尋ねて来た彼女は、孤独で大人びており、学校の規律にもなじめない。そんなホイジャに、ジェンシンは優しい手を差し伸べる。
意気投合したçとホイジャは、授業をさぼって台北へデートにでかける。夜も遅くなり、ラブホテルに泊まることにした2人だったが、そこでジェンシンは、思いがけない現実を知ることになる。ホイジャは動揺しながらも「秘密は守るから安心して」と約束する。
それ以来、ジェンシン、ホイジャ、ショウヘンのそれぞれの思いのベクトルが、複雑に絡み合っていく…。
アジコのおすすめポイント:
2007年に日本初公開となり、日本でも話題となった『花蓮の夏』が4Kデジタル修復版で美しく蘇りました。改めて観ると、やはりスタイリッシュな映像が印象に残ります。3人の心のベクトル、特にジェンシンからホイジャ、そしてショウヘンの本心へと謎を解くように進み袋小路に入ったような3人と海。彼らはどうなるのか。アジクロでは当時、プロモーションと映画祭ゲストで来日したブライアン・チャンことレイ・チャンとジョセフ・チャンにインタビューしていますので、こちらもあらためてご参照ください。
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