●演技について
質問「金城武さんとチャン・ツィイーさんにお聞きします。物語でのお二人の関係は、惹かれあったり、突き放したりと複雑です。演じる上で注意された点はありますか?」
「僕はワンシーン、ワンシーンを1つの作品としてその場で監督に聞いたり、もしくは監督にお願いして一度演技して『いいですよね、こんなんで?』て確認してやったんです。」
チャン「小妹は非常に複雑な人で、私には特にこういう深い体験はないのですが、大事なのは自分でよく考えて演じることです。感情というのは説明できないものだと思っています。自分がいつも考えているのはこの説明できない感情ですね。どういう風に表現するとか、そういう説明できないものです。それと役者さんたちの間で、うまく合わせられるように積み重ねていくのが大切です。今回、非常にうれかったのは、二人の大変素晴らしい俳優さんたちとお仕事ができたことです。」
●音楽について
質問「梅林さんはこれまでアジアのいろいろな映画音楽を作っておられます。今回は唐という古い中国が舞台ですが、音楽の印象がオペラのように感じました。映画音楽を作る上で工夫された点はありますか?」
●衣装について
質問「ワダさんの衣装が非常に印象的だったのですが、キャストの皆さんはどう思われますか? チャン・ツィイーさんは、どのシーンのどの衣装が一番好きですか?」
チャン「私が一番綺麗だと思うのは、映画の最初の場面で、牡丹坊で踊る時の衣装です。ワダさんはプリントとかいろいろいっぱい作って、非常に気遣って仕事をする方ですよね。森で走るシーンの衣装は、とても素朴なのに魅力的で味わい深いです。」
(ここで、会場のワダ・エミさんに拍手喝采)