●コンサート自体はいかがでしたか?
ケン「僕にとってのコンサートは、そんなに華やかなものではないんです。そのようなコンサートは、ビッグスターが追求するものでしょう。演出は、よい歌を歌えるようにしたかった。今回の音楽やデザインはよかったと思います。華やかな演出や大きな動きがなくても、皆さんが静かに僕の歌を聴いてくれたので、うれしかったです」
写真提供:ASIA PLUS
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●ステージでのパフォーマンスはとても自然でしたね?
ケン「今も緊張しているんですよ。観客が期待しているのがわかると、やはり緊張してしまいます。コンサートを何回も経験している先輩も、舞台に立つ前はいつも緊張するそうです。僕のエネルギーの源は、ファンの皆さんからの応援。皆さんの情熱を感じると、緊張感もパワーになるので、感謝しています」
●特別に準備したこと、こだわった点はありますか?
ケン「実は、あまり準備する時間がありませんでした。特別だったのは、日本のファンはいろんな音楽に接しているので、選曲に自由度があったこと。一番よかったのは、今回の選曲のほとんどが自分の好きな曲なんです。通常コンサートをやる時には、現地の人の好みに合わせないといけないのですが、今回は好きな曲ばかりだったので、とてもうれしかったです」
●アイマスクをつけて歌いましたが、そこに込めた思いは? 演出のアイデアは?
ケン「ほとんど自分で考えました。自分のいい部分とわるい部分は、はっきりわかっていますから。例えば、ダンスや華やかなものは僕には似合いません。それで、どんな風にしたら一番いいかを考え、目を隠して歌だけ聴いてもらうのはどうかと思ったんです。僕のいろんなアイデアを応援してくれたスタッフには、とても感謝しています」
●ジャッキーさんとはどのようなお友だちだったのですか?
ケン「小さい頃からの友人で、お互いの両親も知り合いです。何年ぶりかで再会したら作詞家になっていたのですが、その時はすでに病気で、最後の2年間はずっと傍にいました。一番残念なのは、僕のアルバムを一緒に作れなかったことです。彼は日本が大好きだったんですが、なかなか来るチャンスがなかったので、今回、彼の作った歌を歌うことで、記念にしたいと思いました。彼は天才でしたから、ほんとうに残念です」(と、また目が潤む。)
●「浜辺の歌」と出会ったきっかけは?
ケン「中国で映画を撮影していた時、映画の中で歌ってくれと頼まれました。最初に歌った時はなんとも思わなかったのですが、歌っている内にだんだん好きになりました。日本の民謡だというのも後でわかりました。僕の日本語はあまりうまくないし、コンサートの準備をする時間もあまりなかったのですが、日本でソロ・コンサートをするということで、歌ってみました」
●今後、日本語で歌う予定はありますか? また、知っている日本語は?
ケン「僕の日本語能力はまだ食べ物くらいなので、時間がある時に勉強したいと思います(笑)。日本で仕事できることはうれしいので、頑張ります」
●食べ物で、一番好きな言葉は?
ケン「たくさんあります。お寿司屋さんで注文する時とか(笑)。トロ、ウナギ、ウニ、イクラ…アワビ、アマエビ(笑)…ほとんど自分の好きなものです」(場内笑)
ということで、最後は楽しい笑い声で終了。緊張が少しはほぐれたでしょうか。2日目のステージはベスト・コンディションだったようで、なによりでした。またすぐに、いよいよ4人での来日が決まっていますが、今度はどんな表情を見せてくれるのか、お楽しみに!
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