得意のピアノを披露するジェイ・チョウ
photo/Hiroaki Yoda
写真提供/ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
|
ジェイ・チョウの2008年ワールドツアー日本公演の第2日目を観賞してまいりました。会場は、中華圏大スターとしてはフェイ・ウォン以来の2人目となる日本武道館。場内では中国語があちこちで飛び交い、カップルや家族連れの姿も。男性ファンからの声援も響く中、定刻の3時をやや過ぎて、いよいよ公演スタートです。
クレジット映像とアナウンスに続いて、中央の大スクリーンと左右の中スクリーンに、まずは最新映画『カンフー・ダンク』の映像が。続いて今回のツアーのオープニング映像が流れ、タイトルロゴの画面が左右に割れると、金の鎧を着た兵士たちがぞろぞろと登場! ステージ中央には、大きな羽飾りを背に華麗な鎧風の衣装を纏ったジェイがせり上がって来ます。大歓声の中、「黄金甲/黄金の鎧」。羽飾りと鎧の衣装を脱いで「無双」「最後の戦い」。場内はすでに興奮のるつぼに。
勇壮なオープニングが終って皆が引っ込むと、スクリーンでは、ジェイの初監督映画『不能説的秘密』のしみじみとしたハイライト映像が流れます。ミステリアスな展開に、ああ、早く観たいなあ…と思っていると、カジュアルな衣装に着替えたジェイが登場し、ピアノ伴奏が印象的な映画の主題歌を披露します。途中で「皆さん、一緒に!」と日本語で煽ってましたが、まだ新曲ゆえか歌声は小さく。この曲はサントラにしか入ってませんもんね。
続いて新譜から「後戻り」(16日は「我不配/僕はふさわしくない」)。この後、最初のMCタイムに。まずは日本語でご挨拶。「ブドーカン、ホントニ、スバラシイデス!」途中から中国語になり、この後は女性通訳の同時アナウンスが入ることになりました。この辺り、中華圏のコンサートに行きなれた方にはかえって耳障りだったかもしれませんが、もちろんわかり易い方もいたでしょうし、通訳との掛け合いも楽しめたということで(笑)。
さて、いったんジェイが引っ込むと、今度はスコットランド・キルト風の赤い衣装でバグパイプを演奏する4人の男性が登場。続いてカラフルなピエロたちが登場し、かわいらしい曲「麦芽糖/Maltose」の世界へ。カップル役の男女も登場して賑やかなステージです。最後のフレーズは「アイシテル〜♪」と日本語で締めました。そして、黒いハットを被ればカウボーイの世界へチェンジ。アメリカ西部の人々をイメージしたダンサーたちと「カウボーイは忙しい」を、陽気なフォスター・メロディもフィーチャーしながら歌います。
盛り上がった後は、再びMC。「僕の大切なふたりに捧げます」と紹介した曲は「ママの言うことを聞いて」。ここで、南東スタンドの最前列におられたジェイのママとおばあちゃんに、スポットが当たりました。たまたま近くにいたのですが、お母さまは公演中ずっとピンクの蛍光棒を振っておられました。
「ママの言うことを聞いて」といえば、もう1つ忘れてならないのが、途中で流れたスペシャル映像。歌詞の中にも登場するジェイの敬愛するアーティスト、チョウ・ユンファとジャッキー・チュンが、なんと自ら映像参加してくれています。白いキャップに白い服でかわいいヒップホップ・ダンスを踊る影帝チョウ・ユンファ、サビの2フレーズを全部歌ってくれた歌神ジャッキー・チュンの登場に、場内もおおいに湧きました。
今回のステージの特徴は、曲ごとにシークエンスが変わること(そのたびに衣装も変わります)。そのつなぎとして、合間に様々な演出が挟まれています。次に登場したのは、バイオリンやチェロなどの8人の弦楽奏者。「タンポポの約束」のイントロ・メロディが奏でられ、クラシカルな雰囲気に包まれると、黒いタキシード姿のジェイが白いピアノと共にせり上がってきます。曲はもちろん「ブラックユーモア」。続いて、ジェイが監督したPVを観ながら「いちばん長い映画」。そして、一生懸命練習したという日本語曲も披露。今回はなんと、中島美嘉の大ヒット曲「雪の華」でした。そのまま続けて、懐かしい「桃太郎」も。そして4曲目はピアノから離れ、「安静/ひっそりと」をじっくり歌いました。
次のステージへと変わる合間、スクリーンではジェイの最新映画『カンフー・ダンク』のミラクル映像が流れます。これはまるで…少林サッカーならぬ、少林バスケットボール! 今現在、アジア各地区で上映中ですが、日本でも夏には公開されるようなので、お楽しみに。
再び、ピアノの音が聞こえ、舞台右からせり上がってきたのは、黒いピアノを弾く南拳媽媽のユーハオ(宇豪)です。そして左からは、同じく黒いピアノを弾くジェイがせり上がってきます。そして今回も、クラシックの名曲を素敵な連弾で聴かせてくれました。
(続きを読む)
続きを読む P1 > P2 ▼王妃の紋章記者会見
|