司会「監督としてのシンチーさんは? また共演した感想は?」
チャオ「監督としてはとても忍耐強く、私たちにいろいろと演技指導をしてくれました。現場ではとても真面目な雰囲気でした。役者としては、演技なので私にとっては先生になります。私が知らない演技のことをたくさん教えてくれました。この場で感謝したいと思います」
それを横で聞いているシンチーは、ほんとにうれしそうな表情をしておりました。
Q:映画に描かれている親子関係のヒントは? このかわいい子役を育てていくにあたり、次に考えていることは?
シンチー「この映画を撮るのは、それほど難しくありませんでした。自分にとっては、いつも心の中で思っていることを撮っただけの話なので。世の中の父親や母親の子どもに対する愛は、一番偉大な愛、無償の愛だと常々思っているのです。彼女に対しては、今はとにかく一生懸命勉強して欲しい。将来、彼女は監督になりたいと言っているので、ぜひその夢をかなえて欲しいです」
それを聞いて「ありがとう、周老板(周社長)」とチャオチャオ。
司会「監督になったらどんな映画を撮りたいですか?」
チャオ「いろんなジャンルの映画を撮りたいし、いろんなシーンを撮りたいです。まず、撮りたいのはコメディ。せっかくお父さんからいろいろと学んだので、経験を積んで、自分でもいろんなことを考えて撮りたいです」
シンチー「その時は、僕を役者として使ってね」
チャオ「ウ〜ン……」
シンチー「やっぱりその時にならないと、わからないか(笑)」
ここで、香港ケーブルテレビの記者から質問が。
Q:香港でのチャリティ活動に参加するために、予定を遅らせての来日ですが、その活動で今後の予定として「地震に関する映画を撮りたい」とおっしゃっていました。次の映画のテーマは地震なのでしょうか?
シンチー「具体的にどんな角度でその映画を撮るのか、また僕がその映画を撮るのにふさわしいかどうかは、正直な所まだよくわかりません。毎日、テレビで被災地の深刻な光景をいつも見ているわけで、今回の災害を通じて我々は被災地の悲しい風景も見ましたが、同時に被災地の皆さんが、政府からの応援もあってとても心強く一生懸命闘っておられる姿も目に焼きつけました。中国政府もいろいろと力を尽くして一生懸命支持をしているので、こうした行動には敬意を表したいと思います」
Q:大きな地震がありましたが、なにか皆さんに呼びかけたいことは?
チャオ「今、5月12日といえば、四川大地震の日です。この日を思うだけで、とても心が痛みます。特に今回の震災では、私と同じ年齢の子どもたちがたくさん帰らぬ人となり、とてもつらいです。地震が起きたのはし方がないけど、私たちにできることは、皆さんの家をどうやって再建するかとういことだけです。私もお金と本と衣服を寄付しました。やはり、皆さんの愛の心が必要だと思います」
ここで再び募金のアナウンスがあり、質疑応答は終了。次はいよいよ、ご対面コーナーです。テーブルと椅子がなくなり、ステージにはこりん星からやって来たこ小倉優子がナナちゃんを抱いて登場。シュー・チャオにナナちゃんを手渡します。ひさびさの再会に「とてもかわいいですね」とチャオチャオ。
ゆうこりんのことを、日本でもっとも有名なエイリアンとしてテレビやドラマで活躍している人と紹介されたシンチー。当惑気味に
シンチー「今、エイリアンとおっしゃいましたが、本当のエイリアンですか? それともテレビドラマのエイリアンですか?」
小倉「テレビドラマのエイリアンじゃないですけど…う〜ん、半分、エイリアンくらいです」(会場笑)シンチー、ますます当惑気味。
シンチー「本当に半分がエイリアンですか?」
小倉「ハイ」
と天然ぶりを発揮するゆうこりん。会場の微妙な笑いのムードにやっと「よくわかりました」とシンチー。そこでチャオチャオが「お姉さんはとてもきれいです」とフォロー。
小倉「今度、ぜひエイリアンを使う映画がまたありましたら、よろしくお願いします」
なるほどと合点したシンチー監督、苦笑しながら
シンチー「もっと早くお会いしていたら、『CJ7』はもっといい映画になっていたのに」とリップサービス。
小倉「ありがとうございます。では、今度の作品に出られるのを期待しています」
シンチー「実は先ほど、舞台裏で挨拶をさせていただいたんですが、お会いした時に『どちらからですか?』と尋ねると『エイリアンです』と。『じゃあ、今日はどうやってここへ来たんですか? どんな飛行船で来たんですか?』と尋ねると、『同じワゴン車に乗って来ました』とおっしゃってました」(場内爆笑)
ゆうこりんはアクション映画を希望とのことで「じゃあ、アクションのできるエイリアンを考えてみましょう。これはとても斬新な映画ですね」と答えておりました。
司会「なにか撮影秘話はありますか?」
シンチー「ナナちゃんのモデルとなったのは、実は僕が以前飼っていた犬なんです。それをモデルにデザインしました。とにかく、エイリアンにしないといけないので、頭は毛がふさふさしていて体の部分はプラスチックでできているという、地球上にない生物にしました」
司会「映画をご覧になっていかがでしたか?」
小倉「いろんなミラクルが起こって、とにかくかわいくって、1回観たらすぐまた2回目も観たいと思う、すごく楽しくて面白い映画でした」
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最後に、司会の「ミラクルな出会いとは?」を受けてゆうこりんが「このような出会いですね」と答えると、シンチーが「謝謝」と返し、チャオチャオが「我也是(私もそうです)アリガトウゴザイマシタ」とさらっと日本語も披露してくれて、大拍手。ここで写真撮影タイムとなりました。
チャウ・シンチー3年ぶりの最新作『ミラクル7号』は、字幕スーパー版(広東語)・日本語吹替え版で、6月28日より全国同時公開予定です。
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