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韓国社会のリアルを描く「真!韓国映画祭」

シン・ミナ

20日、プレミア上映会の舞台挨拶で来日したシン・ミナ「女性監督に注目してください」
 毎年、名古屋発のミニ映画祭として開催されていた「シネマコリア」。そのシネマコリアと名古屋の老舗ミニシアター・シネマスコーレが、製作・配給・海外セールスなどを行っている韓国の映画会社キノ・アイの協力のもと、共同配給という形で新しい企画上映を発足させました。その名も「真!韓国映画祭」。国際マーケットを意識した大作や韓流スター映画とは異なる、韓国の今の真の姿を伝える小さくとも良質な作品群を紹介しています。

 特に今回上映される4本は、いずれも韓国の家族のあり方を描いており、韓国特有の社会問題や文化・習慣・宗教・道徳など、様々な側面を目にすることができます。いずれも興味深い内容であると同時に、日本社会との違いや共通点も見つけることができるでしょう。またムン・ソリやシン・ミナ、コン・ヒョジン、キム・ヘスクらが、いつもとは違う役柄を演じているのも注目です。

 すでに名古屋では先行上映が終了していますが、今回は東京での初公開。ポレポレ東中野にて3月19日まで、毎日4作品が上映されます。さらに大阪での上映予定も決定。その後も全国を巡回する予定なので、各地の皆さんもお楽しみに。

上映作品

飛べ、ペンギン(Fly Penguin)2009年

飛べ、ペンギン それぞれの世代を通して描く韓国家庭の姿

イム・スルレ 息子の教育問題で揉める夫婦。妻の職場ではベジタリアンの新人社員がいびられ、上司は子どもたちの海外留学に付添っている妻と離婚する。その両親には熟年離婚の危機が…。家庭や職場社会の悲喜交々には日本とも似通った現実が見えて来る。
(右:イム・スルレ監督)
▼詳細データとおすすめポイント

空を歩く少年(Da Capo)2008年

空を歩く少年 孤独な2人が旅で見つけた生きる絆の物語

ノ・ジンス 再婚した父に反発して家を出、宅配便のアルバイトをしている娘が、不思議な少年イエスとの旅を通じて生きる力を取り戻す。主人公のふたりがとても魅力的。キリスト教をモチーフにしているが、寓話のようなドラマとして味わい深い。
(右:本作でデビューしたノ・ジンス監督)
▼詳細データとおすすめポイント

今、このままがいい(Sisters on the Road)2008年

今、このままがいい 対照的な異父姉妹が父を探す旅で見つけたもの

プ・ジヨン 母の死で帰省した都会で暮らす妹と、田舎で魚屋を営む姉。未婚の母と叔母に育てられた2人は異父姉妹。妹は衝突しながらも姉と実父を探す旅に出るのだが…。シン・ミナとコン・ヒョジンの演技対決が見物。そして物語は思わぬ展開へと発展する。
(右:本作でデビューしたプ・ジヨン監督)
▼詳細データとおすすめポイント

ビバ!ラブ(慶祝!私たちの愛/Viva! Love)2008年

ビバ!ラブ 娘の婚約者と恋に落ちた中年女の愛の奇跡

オ・ジョムギュン ひょんなことで娘の元婚約者と恋に落ちてしまった50歳のボンスン。しかもなんと妊娠まで!愛人のいる夫も娘も気がきではなくなるが、2人の愛情は固く…。疲れた中年女が次第に恋する女に変わっていく姿が見所。あったらいいな、こんな恋?!
(右:本作が長編デビューのオ監督)
▼詳細データとおすすめポイント


▼ゆうばりファンタ ▲真!韓国映画祭 ▼大阪アジアン映画祭 ▼沖縄国際映画祭
更新日:2010.2.28
●back numbers

真!韓国映画祭

期間:2/27-3/19
会場:ポレポレ東中野
*上映タイムテーブルは
 劇場公式サイト

チケット情報
前売券
・1回券/1300円
・4作品券/4000円
チケットぴあ(P/461-610)にて発売中。
当日券
・一般/1700円
・大・専/1300円
・中高シニア/1000円
・4作品券/4000円
*全席自由席、整理券あり
来日ゲスト情報
2/27-28
イム・スルレ/監督
ノ・ジンス/監督
プ・ジヨン/監督
オ・ジョムギュン/監督
共同配給:
キノアイ
シネマスコーレ
シネマコリア