大きな岐路に立たされている香港。香港映画界も変化の波にさらされており、今後の動向が注視されています。そんな今の香港を描いた新たな監督たちの作品や未公開作品を集めた初の「香港映画祭2021」が開催されます。
発起人は、大阪在住のリム・カーワイ監督(新作『COME & GO カム・アンド・ゴー』が公開中)。ミニシアターを盛り上げながら、今の香港の姿や香港映画の新たな魅力を伝えていこうと企画されたもので、関西のミニシアター、大阪シネ・ヌーヴォ、京都出町座、元町映画館、名古屋スコーレがその志に賛同。「香港映画祭実行委員会」を発足させ、リム監督がキュレーターとなって、2010年から2020年までのフレッシュな未公開作品を7本揃えました。
その中には、東京フィルメックスでの『時代革命』が大きな話題となったキウイ・チョウ監督のラブ・ストーリー『夢の向こうに』。アン・ホイ監督特集で上映された『男人四十』の主演カップル、ジャッキー・チョンとカリーナ・ラムが再び共演して話題となった『暗色天堂』。新人監督たちのデビュー作も多数含まれています。
開催は11月27日から12月30日まで。大阪シネ・ヌーヴォを皮切りに、出町座(京都)、元町映画館(兵庫)、名古屋シネマスコーレ(愛知)、そしてユーロライブ(東京)と5都市を巡回します。香港映画の多様性と底力、アイデンティティをぜひ感じてみてください。
香港映画祭 2021 に寄せて
香港の言論と表現の自由が、中国により益々厳しくなっていると、最近懸念されている。もちろん映画業界への影響も計り知れない。特にクリエイターやスタッフ、俳優たちは香港映画の独自性とアイデンティティーについて、より深く考え始めている。また、従来の映画会社も娯楽だけのメジャー映画ではなく、もっと香港人の日常生活に寄り添うような映画を企画・製作するようになってきている。
政治的な影響は、皮肉なことに香港映画の製作形態、内容、ジャンルをさらに豊かに、さらに強靭にした可能性がある。香港映画の魅力はエンターテインメントだけではなく、社会の変化、日常生活の問題などに真剣に取り組むという温かい眼差しであり、さらにその豊かな表現力の中にある。
初開催となる「香港映画祭 2021」は、最近の香港の変化を反映して作られた商業映画を紹介し、香港映画のアイデンティティーを強く意識した映画たちに焦点を当てる。上映される7作品の内、新人監督のデビュー作が5作品も含まれている。香港のベテラン、スター俳優の新たな魅力を引き出した、新人監督たちの力量には驚くべきものがある。本映画祭の開催により、ぜひ香港映画の底力を感じていただき、日本の観客にもっと香港映画の魅力を知ってもらい、香港と日本の文化交流がより深く、より豊かなものになればと期待している。
また、新型コロナウイルスの感染拡大により、地方のミニシアターの経営と番組編成が大変厳しくなっているのも事実である。関西と名古屋のミニシアターと本映画祭を共催することにより、映画文化の多様化に貢献するだけでなく、少しでも映画館が活気を取り戻して、盛り上げることができれば、まさしく本望である。
リム・カーワイ(映画監督・香港映画祭 2021 キュレーター)
*上映中止と東京上映作品追加のお知らせ
残念ながら、権利元からの上映許可が下りなかったため、3作品(『幸福な私』『暗色天堂』『深秋の愛』)の上映が12/2より中止になっています。(実行委員会よりのお詫びは右欄参照)その代わりに、香港の配給会社の協力により、巡回最後になる東京での上映では、東京で開催されなかった「2021香港インディペンデント映画祭」で上映された3作品(『逆光誘拐』『あなたを思う』『狭き門から入れ』)が追加されました。
上映ラインナップ
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酒徒
酒徒/Drunkard(2010年/106分)
監督:フレディー・ウォン
主演:チャン・グオチュー、アイリーン・ワン、ジョーマン・チャン
釜山国際映画祭、
バンクーバー国際映画祭、他
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1960年代の香港、小説家のラウは生活のために、作家として認められないジャンルである武侠小説、官能小説を書く。引っ越す度に、彼は多くの個性的な女性と出会い、恋に落ちる。女と酒に溺れた彼は、徐々に人生の深淵に落ちていく…。香港文学の最高峰のひとつで、香港では意識の流れの手法を最初取り入れた小説として知られる、劉以鬯(ラウ・イーチョン)の「酒徒」の完全映画化。香港映画評論界の重鎮、フレディー・ウォンの長編デビュー作。ダメ男のラウを演じきったチャン・グオチュー(『牯嶺街少年殺人事件』)の演技から目が離せない。また 1960 年代の香港を見事に再現した、美術や衣裳なども映画の見所だ。
アジコの注目ポイント!
(追記します!)
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*上映中止
幸福な私
幸運是我/Happiness(2016年/113分)
監督:ロー・イウファイ
主演:カラ・ワイ、カルロス・チャン
バルセロナ国際映画祭最優秀女優賞
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チャン・カイヨク(ヨク)は幼い頃に両親が離婚し、母と共に広州へ引っ越した。母を病気で亡くしたあと、父の住む香港に戻るヨク。社会の底辺をさすらう中、認知症を患うツェー・ユエンファン(ファニー)と出会い、彼女のアパートに転がり込むことに。年齢も人生経験も全く違う二人が不思議な同居生活を始め、反発し合いながらもやがて互いを受け入れていく。脚本家ロー・イウファイの感動的な監督デビュー作。香港映画を代表する大女優のひとり、カラ・ワイは本作で3度目の香港アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した。
アジコの注目ポイント!
残念です。
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*上映中止
深秋の愛
愛在深秋/Love In Late Autumn
(2016年/98分)
監督:リム・カーワイ
主演:アイリーン・ワン、パトリック・タム、シャーメイン・フォン
マカオ国際映画祭最優秀女優賞
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結婚10周年の日に、香港のセレブ女優が上海へ美術商の夫に会いに行く。夫と秘書との不倫に気付いた彼女は、その裏切りを受け入れられない。落ち込んだ彼女は夜の上海・外灘で、タクシー運転手と出会う。傷心のセレブ女優と、偶然出会ったタクシー運転手の桂林への逃避行を描くロードムービー。全編に散りばめた文学的なナレーションと、桂林の美しい景色が相まって、彼女の心境の変化と共に切なさを誘う。名匠スタンリー・クワンのミューズとして知られたアイリーン・ワンが久々にスクリーンに戻ってきた、記念すべき主演復帰作。香港の大手映画会社エンペラーが製作し、日本でシネマ・ドリフターとして知られるマレーシア人映画監督リム・カーワイの幻の日本未公開作。
アジコの注目ポイント!
残念です。
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*上映中止
暗色天堂
暗色天堂/Heaven In The Dark
(2016年/101分)
監督:ユエン・キムワイ
主演:ジャッキー・チョン、カリーナ・ラム、アンソニー・ウォン
台湾ファンタジー映画祭、他
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多くの尊敬を集め、社会的な名声が高い牧師が、女性の部下にセクハラで訴えられ、地位も名誉も瞬時に失った。5年後、二人はある集まりで偶然再会する…。過去を振り返ると二人は平行線をたどるように見えたが、ラストは我々の想像を超える真相が明らかになる。香港の人気劇作家、荘梅岩の舞台劇「フレンチキス」の映画化。スキャンダラスな内容はもちろん、スター俳優、ジャッキー・チョンとカリーナ・ラムが、巨匠アン・ホイ監督の『男人四十』以来、久しぶりに共演したことも話題をさらった。二人の全身全霊の演技合戦は必見!ユエン・キムワイ監督はカリーナ・ラムの夫でもある。
アジコの注目ポイント!
先日『男人四十』を観たばかりなので、15年の歳月がひしひしと伝わってきます。先日のTIFFで観た『アメリカン・ガール』でもそうでしたが、カリーナちゃんがすっかり貫禄の演技を見せています。本作では5年前の出来事と現在と両方を演じているのも秀逸。舞台劇らしく会話のやりとりがポイント。(中止になり残念です)
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最初の半歩
點五步/Weeds On Fire
(2016年/95分)
監督:スティーブ・チャン
主演:リウ・カイチー、ラム・イウシン、トニー・ウー
香港国際映画祭
香港アカデミー賞、他
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1984 年、英中共同声明が発表されて、香港の中国返還が決まった。未来が不明瞭になった中、香港初のユース野球チームが発足した。10名の野球選手たちは、試合では次々と失敗を繰り返すが、香港の歴史、運命と共鳴するかのように、時代に翻弄されながらも、常に諦めるか続けるかという心の葛藤と戦っていく。やがて、最大のライバル、日本の野球チームとの対戦の日が来た…。新人監督スティーブ・チャンの長編デビュー作ながら、香港版『KANO 〜1931 海の向こうの甲子園〜』と言われる、スポーツ青春映画の傑作。瑞々しい新人俳優たちと香港最高の俳優の一人で、先日急死したリウ・カイチーの胸に迫る熱演は涙なしでは見られない。
アジコの注目ポイント!
香港で初のリトルリーグ・チームを作った校長先生の実話を元に、設定を小学生から高校生に変えて、対照的な二人の親友をめぐる青春ストーリーに仕上げた熱血感動ドラマです。キレたヤクザから普通の小市民まで演じ分ける演技派のリウ・カイチーが、厳しくも優しい校長先生を演じていて素敵な笑顔も見られます。本作が追悼作品として放送されたのも納得。雨傘運動の場面から過去に遡り、青年が30年前の輝いていた80年代の香港を懐かしむ導入も印象的です。主演はアイドルグループ Play Timeのシン、ことラム・イウシンと、ルイス・クーの事務所に所属するトニー・ウー。本作でデビューしたトニーは数々の新人賞に輝いています。今年公開の『梅艶芳 Anita』ではグラスホッパーのカルビン・チョイ役を演じているようです。
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夢の向こうに
幻愛/Beyond the Dream
(2020年/120分)
監督:キウイ・チョウ
主演:テレンス・ラウ、セシリア・チョイ
台北国際映画祭
香港映画評論家学会大賞
香港映画監督会年度大賞
香港金像奨、台湾金馬奨、他
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統合失調症から回復したロックは図書館で働いている。彼は美しいヤンヤンと出会い、彼女に一目惚れするが、自分の病気を打ち明けるか苦悩する。躊躇する中で、彼はまた病気になり、幻覚に取り憑かれるように。そして彼女の存在に疑いを持ち始め…。社会派と言われ、『十年』やカンヌ国際映画祭でサプライズ上映された『時代革命』のような政治的な話題作を作ってきたキウイ・チョウ監督が、本作で初めてラブストリーに挑戦した。2020年度香港映画として最高の興行収入を打ち出し、香港アカデミー賞にも数多くノミネートされ、コロナ禍が続いた香港において、輝かしい功績を残した。
アジコの注目ポイント!
短編やオムニバス映画を発表してきたキウイ・チョウ監督にとって2作目の劇場長編映画。自身の短編「樓上傳来的歌聲」を長編化し、統合失調症の青年の幻想の恋とリアルな恋の世界を掘り下げて描いています。繊細な主人公を演じるのは、舞台で活躍してきたテレンス・ラウ。幻想上の恋人になる清廉な女性とリアルな恋人になる奔放な大学生を演じ分けたセシリア・チョイ(台湾映画『返校』に女先生役で出演)も見事で、二人とも多数の賞を受賞しています。テレンス・ラウは、先日香港で公開となったアニタ・ムイの伝記映画『梅艶芳 Anita』でレスリー・チョン役を演じていますので、レスリーファンは今からチェックしておきましょう。
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夜の香り
夜香、 鴛鴦 、深水埗/
Memories to Choke On, Drinks to Wash Them Down
(2020年/78分)
監督:レオン・ミンカイ、ケイト・ライリー
主演:グレゴリー・ウォン、 ラム・イウシン
ロッテルダム国際映画祭
香港インディペンデント映画祭、他
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四つの短編映画から構成されたオムニバス。『禁断の都市』(原題:出城記)世代が異なる二人の女性移民が、田舎から都会へ出かけようとするが…『玩具物語』(原題:玩具故事)性格が異なる二人の兄弟が、母が経営する玩具の店で宝探しを始める…。『鴛鴦(ユンヨン)』(原題:鴛鴦)専門分野が異なる二人の中学校教師が、香港、九龍、新界でグルメ巡りをする。最後に辿り着く先は…。『深水埗(サムソイポー)』(原題:It’s not gonna be fun)深水埗の区選挙では民主派の女性が立候補して、親中派に真っ向から挑戦する。タイの女性監督アノーチャ・スウィチャーゴーンポンとずっとタッグを組んできた、香港人撮影監督レオン・ミンカイ待望の初監督長編!
アジコの注目ポイント!
『禁断の都市』は認知症の老女と彼女の面倒を看るインドネシア移民のメイドさんとの交流。二人の会話から移民の集まりだった香港の歴史と、移民によって介護を余儀なくされる今の香港が垣間見えます。『玩具物語』は兄弟二人の物語。母のおもちゃ屋さんを閉店することになり、日本製のお宝おもちゃやモデルカーなどを前に思い出話と今の状況が見えてきます。『鴛鴦(ユンヨン)』はホン・サンス監督の映画みたいに手書きのタイトルが挟まれるユニークなお話。グレゴリー・ウォンとケイト・ライリーが香港のローカルフードを食べ歩きます。『深水埗(サムソイポー)』では、今の香港の状況を見せてくれます。「夜の香り」の意味とは?!
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*東京のみ追加作品
逆光誘拐
逆光誘拐/Napping Kid
(2018年/98分)
監督:アモス・ウィ
主演:セシリア・ソー、ン・シウヒン、ディビッド・シウ
香港インディペンデント映画祭にて上映
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第10回大阪アジアン映画祭に出品された『点対点』のアモス・ウィー監督による長編映画2作目。原作は2013年台湾の島田荘司推理小説大賞を受賞。商業映画だけではなく、自主映画にも積極的に投資、製作、配給を行う製作会社ゴールデン・シーンが『点対点』に続き、本作もプロデュースした。自主映画にも関わらず、香港映画を代表する若手俳優、ベテラン俳優など豪華キャストが集結。サスペンス映画の形を借りて、上の世代に対する若者の絶望と反乱をエンタテイメント的に描いている。
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*東京のみ追加作品
あなたを想う
看見你便想念你/I miss you, when I see you
(2018年/93分)
監督:サイモン・チュン
主演:ジュン・リー、ブライアント・マック
香港インディペンデント映画祭にて上映
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香港を代表するゲイの映画作家、サイモン・チュン監督の最新作。あるゲイカップルが時代に翻弄されながら、お互いの愛を確かめ合うプロセスを感情豊かに描くことに成功。香港版の『ムーンライト』と絶賛されている。テーマ、内容共に政治とは関係がないが、ある意味では一番政治的な映画とも言えるメロドラマの傑作。主役を演じたジュン・リーはその後『トレイシー』(2018年東京国際映画祭で上映)で監督デビューを飾り、香港アカデミー賞でも多くの部門でノミネートされ、話題を呼んだ。本作は香港国際映画祭、シアトル国際映画祭、台湾クィア映画祭などに出品された。
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*東京のみ追加作品
狭き門から入れ
三条窄路/Three Narrow Gates
(2008年/105分)
監督:ヴィンセント・チュイ
主演:リウ・カイチー、ウォン・イクラム、ジョーマン・チャン
香港インディペンデント映画祭にて上映
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返還から10年を経た香港が舞台。中国政府が約束した「一国二制度」は果たして維持されているのか。警察、新聞記者、牧師という接点を持たない3人が弁護士殺人事件を通じて繋がり、中国官僚と香港不動産企業が癒着し利権を得たスキャンダルを暴いていく。ヴィンセント・チュイ監督が商業映画ではタブーとされる香港と中国の抱える矛盾や政治の陰謀を描くと同時に、第一級のクライムサスペンスとしても成功している。過去2度の香港アカデミー賞助演男優賞に輝くリウ・カイチー(廖啓智)が主役の牧師を熱演。
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▲香港映画祭2021
▼中央アジア今昔映画祭 ▼インディアンムービーウィーク2021 パート3
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更新日:2021.12.11
●back numbers
■巡回リスト
11/27-12/3
シネ・ヌーヴォ(大阪)
12/3-9
出町座(京都)
12/11-17
元町映画館(兵庫)
12/18-24
シネマスコーレ(愛知)
12/29-30
ユーロライブ(東京)
■チケット料金
一般 1500円
*その他の料金設定は各劇場サイトをご覧ください。
リム・カーワイ
映画監督。1973年7月27日生まれ、マレーシア出身。大阪大学基礎工学部電気工学科卒業後、通信業界を経て北京電影学院監督コース卒業。香港、大阪、中国、バルカン半島などで映画を製作、国籍や国境にとらわれない創作活動を続けている。最新作は大阪三部作の3作目となる『COME & GO カム・アンド・ゴー』(11/19よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開)。「2021 香港インディペンデント映画祭」主催者、「香港映画祭 2021」キュレーター。
『香港映画祭2021』
3作品上映中止のお知らせ
『香港映画祭2021』で予定をしていました『幸福な私』『暗色天堂』『深秋の愛』は、権利元の都合により、上映を中止とさせていただきます。
11月30日(火)に上記3作品の権利元より、上映許可が出せなくなったとの連絡がありました。以後、権利元との協議を重ねておりましたが、権利元の社内決議にて『香港映画祭2021』への『幸福な私』『暗色天堂』『深秋の愛』の出品を取り下げが決まったとのことで、上記3作品 については上映中止せざるを得ないとの決断に至りました。
12/2(木)より、『幸福な私』『暗色天堂』『深秋の愛』の上映は中止といたします。突然の上映中止、スケジュール変更になりましたことを心よりお詫び申し上げます。権利元からの連絡が、すでに映画祭開催中だったこと、そして各劇場の上映スケジュールが告知された後だった為、混乱が生じてしまい、大変申し訳ございませんでした。
シネ・ヌーヴォ、出町座、元町映画館、シネマスコーレ、ユーロライブでの上映スケジュールにつきましては、各劇場HP、映画祭公式HPをご確認ください。
『香港映画祭2021』を楽しみにされていた観客の皆様に、深くお詫び申し上げます。ご理解ご了承の程、お願い申し上げます。
2021年12月2日
香港映画祭2021実行委員会
リム・カーワイ監督
特集上映!
12/18-29
大阪:シネ・ヌーヴォX
12/29-30
東京:ユーロライブ
上映プログラム
アフター・オール・ディーズ・ イヤーズ
2009/マレーシア・中・日/98分
出演:大塚匡将、ゴウジー、へー・ウェンチャオ
マジック&ロス
2010年/日・韓・マレーシア・香・中・仏・米/81分
出演:杉野希妃、キム・コッピ、ヤン・イクチュン
*アジクロシネマ紹介
新世界の夜明け
2011年/日・中/93分
出演:シー・カー(史可)、小川尊、宮脇ヤン、友長えり、友長光明、安藤匡史
Fly Me To Minami
恋するミナミ
2013年/日・シンガポール/106分
出演:シェリーン・ウォン、小橋賢児、ペク・ソルア、竹財輝之助、藤真美穂、石村友見
どこでもない、ここしかない
2018年/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日/90分
出演:フェルディ・ルッビシ、ヌーダン・ルッビシ、ダン、アンニャ・キルミッスイ
いつか、どこかで
2019年/セルビア・クロアチア・モンテネグロ・マカオ・日・マレーシア/81分
出演:アデラ・ソー(蘇嘉慧)、カタリナ・ニンコヴ、ピーター・シリカ、ホスニー・チャーニー、マティ・ミロサヴリェヴィッチ
© cinema drifters
■監督よりのコメント
2009年6月4日にデビュー作『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』が北京でクランクアップしてから、あっという間にもう12年以上経ちました。先日、9作目となるロードムービー『あなたの微笑み』を、日本各地で撮り終えたばかりです。この10年間、ずっと大阪をベースにして世界各地で映画を作り、毎年年末には過去の作品をまとめてシネ・ヌーヴォが特集上映してくれるのが恒例になっていました。今回、最新作『COME & GO カム・アンド・ゴー』の劇場公開に合わせて、初めて東京でも開催できて嬉しく思います。『COME & GO カム・アンド・ゴー』をきっかけにして、私の過去作品にも興味を持ってくれたら幸いです。
■トークイベント情報
場所:ユーロライブ
12/29(水)
市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)
リム・カーワイ(映画監督)
12/30(木)
真利子哲也(映画監督)
リム・カーワイ(映画監督)
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