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asicro interview 83

更新日:2020.3.13

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Q:ファットさんはMCから俳優に転身されたそうですが、俳優を目指していたのですか?

 ファット「そうですね。性格も関係しているかもしれません。もともとよく移動したがるタイプで、同じ所でずっと長期間、同じことをやるのは向いていません。MCの仕事もやっている間にだいぶ安定してきたので、そろそろ別の仕事をやってみたくなっていました。そんな時にオーディションがあったので、受けてみたんです。合格したおかげで、俳優の道に進むきっかけになりました」

Q:最初はツアーガイドになりたかったんですよね?

 ファット「そうです(笑)」

Q:どんどん変わっていきましたね。

 ファット「今とはまったく関係ない分野でしたね(笑)」

Q:初めての映画で主演デビューですが、たくさんの新人賞なども獲られました。この映画の前と後では、何か変わりましたか?

 ファット「がらっと変わりましたね。性格も変わったし(笑)仕事に対する考え方も全部がらっと変わりました。お財布(の中味?)も変わりましたよ(笑)」

Q:演技は話し合って進めていったのですか? それとも、監督からの指示で?

 ファット「初めての主演ですから、監督と同等に相談相手になるなんて到底できません。監督からいろいろアドバイスをもらい、指示を聞いて、それを自分の中で自分なりに理解して表現しただけです。完全に監督から指導してもらっています。ただ、自分に提案があって、それを話した時は、それについて監督がアドバイスしてくれました」

Q:ユンの少年時代はとても表情が豊かでよく笑っているのですが、大人になるとまったく笑いませんね。それが、最後にまたカイルオンをやろうと思い立ち、劇場へでかける時にふっと笑顔になります。それは意図的にそう演出されたのですか?

 ファット「そうですね。意図的にそういう表情を作りました。昔の幼い頃のユンと、カイルオンをもう一度やろうと思った時のユンとの関連があるので、そこは同じ心に戻っている瞬間を表現したかったのです」

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Q:じゃあ、それまでは笑うなと?

 ファット「(大笑い)そういう要求はまったくなかったです。撮影前にいつも監督との話し合いがあり、この人はこういうシーンではこういう感情になっていると分析を聞いています。そういう風に、このシーンだと主人公はこういう感情だから、自然に心の中では笑いたくなかった。自然とこういう顔になって、まったく笑えない状態でしたね」

Q:楽器の演奏も初めてだそうですが、練習されたのですか?

 ファット「そうですね。役作りの1つで、習い事が活かされました」

Q:どのくらい練習されたんですか?

 ファット「4回くらいレッスンに行きました」

Q:4回?!(全員爆笑)すごく、慣れている風に見えましたよ。

 ファット「撮影するときは、いろいろと怒られました(笑)どうしても、うまくできなかったんです」

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(c)2018 STUDIO68

 かなり時間をかけて特訓されたのではと予想していたので、4回だけとはちょっとびっくりでしたが、映画では違和感なく、ユンの弾くダン・グエット(月琴)とソン・ラン(リズムを取るための小さな打楽器)による伴奏で、ユンの父親が書いた詩をリン・フンが歌う美しいシーンになっています。

撮影中の苦労話と印象に残っているシーン

Q:レオンさんは初監督で、ファットさんも初主演です。苦労されたこと、逆によかったことはありますか?

 レオン「一番苦労したのはプロデューサー探しですね。初めての作品ということで、なかなか私の実力を信じてお金を投資してくれる人がいなかったのです。最終的には決まってよかったけれど、探している途中はとても苦労しました。でも、初めてやることのメリットもあります。自分の情熱と愛情、心を込めて作品に向き合うので、他の外側の要素に影響されることがなく、自分のやりたい道を進むことができました。皆さんからよく言われたんです。こういう情熱は恋愛と同じで時間と共にだんだんと冷めていくから、今しかないんだよと。でも、まだ今は冷めていませんし、いい状態でいます」

 ファット「初めての主演だったので、メリットといえば、まだ自分が皆によく知られていないことでしょうか。どういう人だろう、どういう俳優だろうと、皆さんの好奇心が湧いて、それで映画を観たくなるかもしれない。でも、まだ経験が浅いので、そこはいろいろと撮影の間も研究しなくてはなりませんでした」 (続きを読む)


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profile
リエン・ビン・ファット
Lien Binh Phat


1990年11月25日、キエンザン省生まれ。ツアーガイドを目指しトンドゥックタン大学に進学する。在学中に人気バラエティ番組「Running Man Vietnamu」に出演、人気を博す。その後3ヶ月のオーディションを経て本作にて映画初出演を果たし、第31回東京国際映画祭ジェムストーン賞(新人俳優賞)、ベトナム映画協会最優秀男優賞を受賞した。

2020年2月にはフランスの舞台劇「Mr.レディ Mr.マダム」をリメイクした主演映画『The Butterfly House』の公開が予定されており、有望な新人として今後の活躍が期待されている。
filmography
movie
ソン・ランの響き(18)
・Quy Co Thua Ke(18)
 監督:Nguen Hoang Duy
Ngoi Nha Buom Buom(19)
 監督:Huynh Tuan Anh
 英題『The Butterfly House』
・Truyen Ngan(19)
関連リンク
リエン・ビン・ファット
 公式Facebook

『ソン・ランの響き』
 公式Facebook
(ベトナム)