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レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳

監督:アンドリュー・ラウ
脚本:
撮影:アンドリュー・ラウ、ン・マンチン
編集:ワイ・チウチュン
アクション監督:ドニー・イェン
武術指導:谷垣健治
音楽:チャン・クォンウィン
衣装:ドーラ・ン
出演:ドニー・イェン、スー・チー、アンソニー・ウォン、ホアン・ポー、ショーン・ユー、木崎竜、倉田保昭、AKIRA(EXILE)

2010年/香港
日本公開日/2011年9月17日
カラー/シネスコ/ドルビーSRD/105分
配給:ツイン
(c)2010 Media Asi Films (BVI) Ltd. Beijing Enlight Pictures Ltd.

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●アジコのおすすめポイント:

『イップ・マン/葉問』『イップ・マン 序章』『孫文の義士団』『処刑剣 14BLADES』『導火線 Flash Point』と主演作の公開が続き、まさにドニー・イヤーとなった2011年。その最後を飾るのが、ドニーが敬愛するブルース・リーの代表作『ドラゴン 怒りの鉄拳』の番外編。ドニー自身がチェン・ジェン(陳真)を演じたTVシリーズ「精武門」を元に、今やハリウッドでビューも果たしたアンドリュー・ラウ監督がドニーとタッグを組み、新たなカンフー・アクション作品を作りあげました。アンソニー・ウォンやスー・チー、ショーン・ユーなどラウ監督の常連キャストに加え、中国からは『クレイジーストーン』(06)で名を馳せたホアン・ポーも出演。また日本からは、木崎竜、倉田保昭、そしてAKIRA(EXILE)が参加しています。アジコ的にびっくりしたのは、冒頭の戦場でのカンフーシーン。こんな闘い方もできるのかと新鮮でした。ドニーが渾身の思いを込めて完成させた本作、アクションもロマンスもお楽しみください。

レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳
(精武風雲・陳真/Legend of the Fist:
 The Return of Chen Zhen)

story

 第一次大戦時、ヨーロッパ戦線にかり出された中国人労働者たち。その中の一人にチェン・ジェン(ドニー・イェン)もいた。フランスの戦場から、仲間たちと一緒に中国へ帰ろうと誓い合っていたが、仲間の一人が銃弾に倒れてしまう。怒りにまかせたチェン・ジェンは、ひとり銃弾の中へ突っ込んで行き、次々とドイツ兵を倒していく。

 1925年、日本をはじめ各国の思惑が入り乱れ、不穏な空気が漂う上海に、チェン・ジェンは戻って来る。極秘裏に日本軍へのレジスタンス活動をするチェン・ジェンは、フランスの戦場で散った友人になりすまし、上海一の権力者であるナイトクラブ「カサブランカ」のオーナー、リウ・ユティエン(アンソニー・ウォン)に近づく。

 「カサブランカ」は、中国人企業家、英国官僚、日本軍人、スパイたちが入り交じる無秩序な場所であった。様々な情報を手に入れ、リウの影響力を味方につけたいチェン・ジェンは、彼の懐に飛び込むことに成功し、「カサブランカ」の新役員となる。そこで、ひと際美しさを放つ魅力的な歌手キキ(スー・チー)と出会い、ふたりは互いに想いを寄せていく。しかし、二人にはそれぞれ打ち明けられない秘密があった。

 そんなとき、日本軍が反日中国人処刑者リストを発表し、街は大騒ぎになる。リスト上の人物たちを守るため、ヒット中の映画『仮面の戦士』の衣装をまとい、暗殺者たちを次々に倒していくチェン・ジェン。仮面の戦士を必死になって捜す日本軍。指揮官の力石(木幡竜)はまた、かつて武道家の父(倉田保昭)を殺したチェン・ジェンの行方を捜していた…。


*宣伝会社様からドニーのオフィシャル・インタビューをいただいたので、ここでご紹介します。

●ドニー・イェン オフィシャル・インタビュー

Q:今作で演じた主人公チェン・ジェンについて

 ドニー「ブルース・リーが演じた不死身のヒーロー『チェン・ジェン(陳真)』は前作のラストで飛び蹴りをしてストップモーションとなり、銃に撃たれ死ぬけど、今作『レジェンド・オブ・フィスト怒りの鉄拳』では、実は彼は生きていて、中国人労働者としてヨーロッパ戦線で戦いながら潜伏していたというストーリーなんだ。

 今回のチェン・ジェンは、オリジナルの上にエピソードを積み重ねたことで、さらなる高みに達している。過去のチェン・ジェンは字も読めず、頑固者、しかも切れやすい性格だったが、今回は日中はナイトクラブ「カサブランカ」に出入りし情報を手に入れ、夜は別の顔になる二重性のあるキャラクターなのさ」

Q:アンドリュー・ラウ監督はどうでしたか?

 ドニー「今まで長きに渡りずっと考えてきたのが、チェン・ジェンをリメイクすることだった。何度も練り直した末、アンドリュー・ラウに監督を頼むことになり、お互いにいろんな考えを出しあって、『レジェンド・オブ・フィスト』というストーリーができたんだ。共同作業は楽しかったし、順調に進んだよ。

 これまで一緒に仕事をしてきた監督の中でも、彼は一番の早撮りなんだ。その日の予定は早く終えて、夜は撮影をしない。それに彼は経験が豊かだ。各場面の流れを十分に把握してるし、いろんな対応も早い。1人の俳優として彼と仕事をするのはとてもやりやすいよ。先入観を持たないから、新しい考えを受け入れてくれるしね」

Q:これから映画を観る方へのメッセージ

 ドニー「チェン・ジェンを軸にした作品はいろんな俳優が演じてきたし、チェン・ジェンは自分にとってもすごく大切な存在さ。そしてチェン・ジェンのファイティングスタイルは自分自身のスタイルにも近い。だからこそ映画の中でアクションのレベルを高めるべきだと感じてたんだ。観客の皆さんには、今までに観たことのないアクションをぜひ味わってほしい。

 今回は自分でアクション監督もした。見せるうえで一番大切だと思ったのは、武道の精神。なかなか理解しがたいものだけど、それが伝えるべきものだと思うし。その武道の精神を大きなスクリーンで体感してもらいたいね」

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