logo

危険な関係

監督:ホ・ジノ
原作:「危険な関係」ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ著
脚本:ゲリン・ヤン
撮影:キム・ビョンソ
編集:ナム・ナヨン
美術:ウォルター・ウォン
音楽:チョ・ソンウ
出演:チャン・ツィイー、チャン・ドンゴン、セシリア・チョン、ショーン・ドウ、リサ・ルー、キャンディ・ワン

2012年/中国
日本公開日/2014年1月10日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/110分
配給:キノフィルムズ
(c)2012 Zonho Media

p2

p3

危険な関係(危險關係/Dangerous Liaisons)

story

 1931年の上海。何人もの女と関係を持つ資産家のプレイボーイ、シエ・イーファン(チャン・ドンゴン)は、祖母のドゥ・ルイシュ(リサ・ルー)に付き添って東北部からやって来た遠縁の女性、ドゥ・フェンユー(チャン・ツィイー)と出会う。亡き夫を尊敬し、教師だった夫の遺志を継いで奉仕活動も行っているフェンユーは、放蕩生活を送るイーファンを嫌っていた。

 銀行家として成功したモー・ジユ(セシリア・チャン)は、欲しいものはすべてを手に入れないと気が済まない貪欲は女性だ。ところが、電機業界の大物実業家ジン氏が、恋人であるジユを捨て、16歳の無垢な少女ペイペイ(キャンディ・ワン)との婚約を発表。ジユのプライドを傷つける。

 復讐心を燃やしたジユは、かつて恋人だったイーファンに「ペイペイと寝て」と頼む。しかし、イーファンは「あまりにも簡単すぎる」と頼みを断った。代わりに目をつけたのが、フェンユーだ。百戦錬磨のプレイボーイのイーファンにとっては、やりがいのある挑戦にもなる。

 イーファンとジユは賭けをする。イーファンがフェンユーの陥落に成功すれば、ジユはイーファンのものになる。失敗すれば、イーファンの河口の土地がジユのものになる。危険な恋愛ゲームの幕が切って落とされた。イーファンは少しずつフェンユーの心をこじあけ、その隙間に入り込む作戦をとった。

 一方、ジユはペイペイに絵を教える美大生のダイ・ウェンジョウ(ショーン・ドウ)に目をつける。彼とペイペイが惹かれあっているのを利用し、恋の炎に油を注ぐのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

これまでに何度も映画化されてきた、フランスの小説家ラクロによる「危険な関係」が、韓国に続いて中国でも映画化されました。監督を任されたのは、『八月のクリスマス』『四月の雪』のホ・ジノ監督。男女の機微を描いて来た監督の手で、悪女と聖女に翻弄されるプレイボーイの姿が、1930年代の上海上流社会を舞台に描かれます。主演のチャン・ドンゴンとセシリア・チャンは、『PROMISE』以来の共演。官能性という点では『スキャンダル』ほどではありませんが、意外にも初のベッドシーンに挑んだというチャン・ドンゴンのドンファンぶりはなかなかのもの。それぞれの個性を表わす女性たちの衣装も見どころです。


p4p5p6

▼公式サイト 閉じる