一分間だけ(只要一分鐘/A Minute More)
story
有名なファッション誌の編集部で働くワンチェン(チャン・チュンニン)は、料理が得意なコピーライターの恋人ハオジエ(ピーター・ホー)と同居中。念願の本採用となり、ますます多忙になるが、やり手の営業担当リーシャン(ディン・チュンチェン)が取って来たペット用品会社とのタイアップで、ペットの記事を担当しなければならなくなる。
取材でペットショップを訪れたワンチェンのぎこちなさに、店員のアダン(ホアン・ペイジア)は不信感を抱く。だが、捨て犬として段ボール箱に入っていたゴールデンレトリバーを見た時、ワンチェンは不思議な親近感を覚え、思わず手を差し出す。ワンチェンの手に犬の手が重なった。彼女はこの犬を飼う決心をする。
実家の母(アイサ・シエ)が手料理を持って遊びに来ていた時に帰宅したワンチェンは、プレゼントと称してハオジエに犬を紹介。仕事で忙しいワンチェンの代わりに、ハオジエの寂しさを紛らわせてもらえると考えたのだ。ハオジエは驚くが同意し、犬はリラと名付けられる。
しかし、犬を飼う生活は思ったより大変だった。しつけ方を知らないふたりは右往左往し、一度は飼うのを諦めようとするが、ワンチェンにすっかりなついたリラを手放すことはできなかった。ハオジエの提案で、ふたりは郊外の広い一軒家に引越す。犬を飼っている公園仲間ユーチー(マー・シーチュン)の家も近くなり、ハオジエはユーチーに相談されて料理教室の開業を手伝うようになる。
一方、ワンチェンは厳しい編集長(ライ・ペイジア)から抜擢され、大きな仕事を任される。毎日2時間もバスに揺られて通勤し、休日も仕事のやりとりをしているワンチェンとハオジエの溝は、徐々に深まっていく…。
●アジコのおすすめポイント:
日台合作による台湾初のペット映画がついに、台湾(9日より公開中)とほぼ同時に日本でも公開となりました。原作は原田マハのベストセラー小説「一分間だけ」。舞台を台北に移し、キャリアウーマンとゴールデンレトリバーとのふれあいを、仕事や恋人とのエピソードを交えて描き、別れの一瞬までを描くハンカチ必携の作品です。愛犬との別れを経験したことのある方は、ハンカチを多めにご用意ください。監督は台湾ドラマ界でヒットを飛ばしているチャン・フイリン。初の長編劇映画となります。主演はチャン・チュンニン&ピーター・ホーの仲良しコンビ。いつもと違うピーターの自然体な演技にも注目。台湾版ではララ・スーが歌っている主題歌ですが、住岡梨奈が歌う日本版主題歌も映画にマッチしています。大阪&東京でのPRイベント特集、監督インタビューもぜひご覧ください。
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