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監督:ハン・イエン
原作:『アメノナカノ青空』(03年/監督:イ・オニ)
脚本:ハン・イエン
撮影:チャーリー・ラム
編集:アンジー・ラム
美術:ジェフリー・コン
音楽:チャン・ファイヨン、チョウ・ジァオジァオ
主題歌:「哭得像小孩」(歌・マーク・チャオ)
出演:アンジェラベイビー、マーク・チャオ、ジャン・シャン、シンディ・ユエン、アレン・チャオ、ティエン・ユエン、ホワン・シュアン、チャオ・インチュン、パイ・バイホー

2012年/香港・中国
日本公開日/2014年6月7日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/103分
字幕:本多由季
配給:太秦
(c)2012 Irresisttible Beta Limited, Edko Films Limited, Edko (Beijing) Film Limited, Beijing Happiness Union Co., Ltd., BDI Films Inc.

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メモリー(第一次/First Time)

story

 大学に聴講生として通うソン・シーチャオ(アンジェラベイビー)は夢見がちな女の子。先天性筋無力症で病院に通い、投薬による記憶障害に悩まされながら、母親(ジャン・シャン)とふたりで暮らしている。そんな彼女の楽しみは、高校時代に憧れていたコン・ニンへのメッセージを、ウォークマンに吹き込むこと。彼は4年前に突然転校したまま、消息がわからなくなっていた。

 ある日、遊園地でかぶりものを被ってアルバイトをしている時、野外演奏をしていたロックバンドと知り合う。威勢よく歌っていたボーカルの男の子は、なんとコン・ニン(マーク・チャオ)だった。外見はすっかり変わっていたが、緊張するとしゃっくりが出るシーチャオのことを、彼は覚えていた。シーチャオは戸惑いながらも再会にときめき、楽しいデートを重ねるようになる。

 シーチャオの母は、コン・ニンに警戒心を示すものの、娘の幸せそうな様子を見て交際を認める。コン・ニンは大学を中退し、ライブハウスで歌っている。バンドの仲間たちと騒いだり、彼の背中におぶさって「走る」感覚を体験をしたり、海辺を散歩したり…それはシーチャオにとって、何もかもが初めての新鮮な体験だった。

 やがて、コン・ニンに勧められ、諦めていたダンスへの夢にも再び育むようになる。そして、シーチャオの誕生日がやって来る。ところが、待ち合わせの場所に、コン・ニンは現れなかった。雨の中、バスで帰るシーチャオの目に、父親(アレン・チャオ)のトラブルに巻き込まれているコン・ニンの姿が飛び込んで来る。翌日、彼はシーチャオに別れを告げるのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

03年にイム・スジョンとキム・レウォン主演で制作された『アメノナカノ青空』(監督:イ・オニ)をベースに、ハン・イエン監督が新たな脚本を作りあげ、ストーリーラインはそのままにまったく違う作品に仕上げたのが本作です。主人公を演じるのは、香港のモデル出身で映画での活躍が著しいアンジェラベイビーと、デビュー以来話題作への主演が続いている台湾のマーク・チャオ。母親役を演じるジャン・シャンの凛とした演技も印象に残ります。ロックバンドのボーカル役を演じたマークは、ギターを特訓して歌も披露。バンド仲間として、歌手のシンディ・ユエンやマルチに活躍する女優のティエン・ユエンもサポートしています。ドラマ「ブラック&ホワイト」では敵役だったマークの実父アレン・チャオは、なんと親子役での共演。アンジェラベイビーとマークは8月公開予定の『ライズ・オブ・シードラゴン』でも、3度目の共演を果たしています。


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