(c)2010 Prajna Works Entertainment Co., Ltd.
2009年の台湾大ヒットドラマ「ブラック&ホワイト(原題:痞子英雄)」のエピソード1となる映画版『ハーバー・クライシス<湾岸危機>』が、いよいよ9月8日より日本でも公開されます。ドラマを知らなくても充分に楽しめる、まるでジェットコースターのようなアクション・エンターテインメント大作ですが、そこに描かれているのは間違いなくドラマ「ブラック&ホワイト」の壮絶な闘いへの序章。ドラマを知っていれば、より深く楽しめる!というわけで、まずはドラマ「ブラック&ホワイト」についてご紹介します。(ネタバレなし!)
「ブラック&ホワイト」は、「流星花園 〜花より男子〜」「戦神Mars」「ザ・ホスピタル」など、数々のヒットドラマとアイドルスターを生み出し、華流ドラマブームを牽引してきたツァイ・ユエシュン(蔡岳勳)監督の作品。監督が育てたといってもよいヴィック・チョウ(周渝民)と本作でデビューした新人マーク・チャオ(趙又廷)をダブル主演に、ヴィック演じるプレイボーイのごろつき(痞子)ザイティエン(在天)と、マーク演じる熱血漢のインション(英雄)という性格のまったく異なる若い刑事の出会いと活躍を描いています。
一見、単純な青春刑事ドラマと思われそうですが、ご覧になった方ならわかるように、第1話からただならぬ事件が発生。映画さながらの本格さは半端なく、スタイリッシュな映像とスピーディな展開、迫力のアクションシーンの連続に、どこまでも解けない謎のドミノ倒し…と、混乱しながらもぐいぐいと惹き付けられていきます。冒頭4話の地下鉄シーンと、ワン・チュアンイー(『ペンギン夫婦の作り方』が10月公開予定)が演じる初めてとは思えない悪役ぶりだけでも、その凄さと作り手の意気込みが伝わります。これはまさにハマるドラマ!
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映画の3年後、南署一の検挙率を誇るウー・インション(呉英雄)は、北署から転属してきたチェン・ザイティエン(陳在天)と出会い、ダブルジョイ(双喜)というコード名でコンビを組む。
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さらに、毎回ラストに起こる衝撃のクリフハンガー。次回を見ずにはいられない怒濤の展開に、台湾では中毒者が続出。放送した公共テレビでは、開局以来最高の視聴率を叩き出し、完全攻略本が出るほどの一大ムーブメントを巻き起こしました。こんなにスケールの大きな物語を、監督は一体どうやって思いついたのか? 構想に3年をかけたという本作は、実際に起きた国家的スキャンダル「ラファイエット号事件」をモデルにしたと言われています。
よい作品は音楽も魅力的。マークも唱っている主題歌「無頼正義」と、重要な役を演じている新人のジェイソン・ツォウが唱うエンディング曲「Perfect Stranger」はとてもかっこよく、いつまでも耳に残ります。音楽を担当しているのは、ジェイ・チョウ作品でお馴染みのタイのミュージシャン、テルサック・ヤンパン。もちろん、映画『ハーバー・クライシス<湾岸危機>』でも音楽を担当しています。
映画版はドラマの時代から遡る3年前、まだ新米刑事のインションが暴走しているところからスタート。高雄のハーバーシティにある南署の文句ばかり言っているチェン課長や、お茶目なシャオリュー、警察に入ったばかりのハオカー、そして古参のリー刑事も登場します。最初の方では、インションが監察官のラン・シーインと初めて電話で話す場面もあるので、ドラマファンの皆さんはお見逃しなく。
そして、ドラマにもよく登場する地下鉄の駅、光のドームがある美麗島駅も登場。圧巻はラストのハイジャックで、飛行機を使ったアクションシーン(しかもノースタント!)にはきっと驚くことでしょう。そして、最後にはあの人が…。映画だけを見ると荒唐無稽に感じるかもしれませんが、ドラマを見ていれば、このストーリー展開がけっして派手さを狙っているだけではないことがわかります。映画を見たら、ドラマが見たくなること間違いなし。そしてドラマを見たら、さらにその続きが見たくなる。それが「ブラック&ホワイト」なのです。 (映画版ジャパンプレミアの舞台挨拶を読む)
▲「ブラック&ホワイト」と「ハーバー・クライシス<湾岸危機>」 ▼ジャパンプレミア舞台挨拶 ▼マーク・チャオ 合同インタビュー ▼ツァイ・ユエシュン監督 単独インタビュー ▼映画紹介
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