新 感染半島 ファイナル・ステージ
(半島/Peninsula)
story
感染した人間をゾンビ化させ、わずか1日で韓国を崩壊させたウイルス。ジョンソク大尉(カン・ドンウォン)は、幼い甥を連れた姉夫婦と日本行きの船で脱出しようとしていた。ところが、航行中の客室で感染者が発生。義兄のチョルミン(キム・ドユン)は客室から脱出できたが、姉(チャン・ソヨン)は襲われた甥の元から動かなかった…。
あれから4年。香港に亡命したジョンソクとチョルミンは、絶望の日々を送っていた。そんな二人に「半島から2000万ドルを運び出す」という危険な儲け話が舞い込む。チームは4人。分け前は半分だ。惨めな暮らしから抜け出したいチョルミンに説得され、ジョンソクも引き受けることにする。船が半島へ近づくと、4人は武器と通信用の衛星電話を渡され、船は港の近くで3日間待つことになった。
4人は夜中に半島へ潜入。金を積んだトラックはすぐに見つかるが、死んでいた運転手に襲われクラクションが鳴ってしまう。さらに、ソ大尉(ク・ギョファン)が率いる631部隊が照明弾を放ち、ゾンビの大群が襲ってきた。車がクラッシュし、外に投げ出されたジョンソクを救ったのは、ジュニ(イ・レ)とユジン(イ・イェオン)の幼い姉妹だった。
ジュニは驚異のハンドル捌きでゾンビたちを蹴散らし、ジョンソクを隠れ家に連れていく。そこには母親のミンジョン(イ・ジョンヒョン)とかつて士官だった初老のキム(クォン・ヘヒョ)がいた。4年前、船へ向かうジョンソクに「子供だけでも乗せてほしい」と懇願した母親だ。ミンジョンは娘たちを脱出させるため、ジョンソクと手を組む。
アジコのおすすめポイント:
2016年のカンヌ映画祭でワールドプレミア上映され、韓国ゾンビ映画の金字塔となったヨン・サンホ監督の実写デビュー作『新感染 ファイナル・エクスプレス』。2019年には本作をコミカルにパロった『感染家族』のような愉快な作品も登場しましたが、本作は本家ヨン・サンホ監督による4年後の後日談。あの日、ウイルスは朝鮮半島全土に広がり、韓国は国際的に封鎖されてしまったのですね!そこに潜入し、かつて助けられなかった家族と共に脱出を図る青年と母親の究極の闘いを描きます。敵はゾンビだけでなく、精神を病んだ軍人たちも絡んできます。というわけで、ヒューマンドラマ色の強かった前作とは異なるので、本作はサバイバルアクション・エンターテインメントとして楽しんだ方がよいでしょう。主演はカン・ドンウォン(公開を記念して8日から特集上映もあり)。すっかり成長したイ・レちゃん(『ソウォン/願い』『犬どろぼう完全計画』)が大活躍します。
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