| 白頭山(ペクトゥサン)大噴火（白頭山/Ashfall）
story
核不拡散条約に従い、北朝鮮による最後の核弾頭ミサイルの廃棄を伝えるニュースが流れた日、中国との国境地帯にそびえる白頭山が突如、大噴火を起こす。韓国でも激震が走り高層ビル群が大破。大統領府では噴火を予測していた在米の地質学者ロバートことカン・ボンネ（マ・ドンソク）を招聘し、今後の対策を協議する。
民政部主席のユギョン（チョン・ヘジン）に迎えられたカンは、白頭山の地下に4つのマグマ溜りがあり、4つ目の巨大なマグマ溜りが噴火すると朝鮮半島に壊滅的な被害を及ぼすと説明。それを回避するには、地下坑道を利用して人工的な核爆発を起こし、圧力を下げるしかないと力説する。だが、可能性は3.48％だった。
4回目の爆発まで75時間。大統領（チェ・グァンイル）は作戦実行を決意。韓国軍は2つの特殊チームを編成し、北朝鮮上空へ飛び立たせる。核弾頭の回収を任されたデルタチームの隊長は、爆発物処理班のチョ・インチャン大尉（ハ・ジョンウ）。除隊を目前に、臨月の若い妻ジヨン（ペ・スジ）との生活を楽しみにしていた矢先のことだった。
だが、火山灰の影響で実行部隊のアルファチームが乗った飛行機は墜落。パラシュートで脱出したデルタチームが任務を引き継ぎ、インチャンが指揮官となる。最初のミッションは、収容所に収監されている北の工作員リ・ジュンピョン（イ・ビョンホン）と接触することだった。彼は核弾頭ミサイルの保管場所を知っているのだ。
ジュンピョンの頭に埋め込まれたGPSチップを頼りに、隊はジュンピョンの捕獲に成功する。だが自由になると、ジュンピョンはGPSチップを自分で切り取り、インチャンや若い部下たちを翻弄。一度は逃げ出して自宅に戻るが、追ってきたインチャンたちと合流して格納倉庫に潜入。インチャンたちは燃料を取り出して起爆装置にセットする。
だが、この作戦はアメリカに漏れており、核爆発を阻止したいアメリカ軍が介入。さらに、中国からも燃料を狙う軍隊が派遣されていた…。
アジコのおすすめポイント：
北朝鮮と中国・吉林省の国境地帯にそびえ、頂上には「天池」と呼ばれる巨大なカルデラ湖を持つ白頭山。この火山が大噴火を起こしたら、という朝鮮半島絶体絶命下で展開する特殊任務部隊の活躍を描くディザスター・アクション・エンターテインメントです。1000年に一度と言われている白頭山の大噴火。前回が946年なので、まるで可能性がないとは言えないんですね。この危機を乗り越える作戦は、なんとマグマの圧力を下げるために地下で核爆発を起こす！というもの。もちろん、アメリカや中国が黙っているはずがなく、作戦阻止に介入してきます。監督は『彼とわたしの漂流生活』のイ・ヘジュンと、撮影監督としてキャリアを積んだキム・ビョンソ（『PMC：ザ・バンカー』『神と共に』）。『神と共に』シリーズで組んだデクスタースタジオがVFXを担当し、リアルで迫力満載の映像を作り上げています。
主演はイ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、マ・ドンソクの3大スター初共演！キャラクター設定もはっきりしており、ハ・ジョンウ演じる韓国軍大佐は、除隊を楽しみにしていたやや軽めのお調子者。部下共々実戦経験は少なめで、最初は頼りない側面も。対するエリート工作員のイ・ビョンホンは曲者で、頭も切れ指導力も抜群。この二人のやりとりがかなりコミカルになっており、笑わせてくれます。（『チェオクの剣』の最終回を予習しておくとよいかも）そんな二人の関係が事態の変化とともに変わっていき、最後は泣ける展開へと向かっていきます。マ・ドンソクは残念ながら二人とは絡みませんが、今回はアクションを封印して頭脳で活躍する在米韓国人の地質学者を演じています。演技派スターたちの競演をたっぷりとお楽しみください。
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