監督:ドゥニ・デルクール
原作:ピーター・メイ「The Killing Room」
脚本:ドゥニ・デルクール、マリオン・ドゥソ
撮影:アクセル・コスネフロイ
編集:ヴァレンティン・フェロン
音楽:ジェローム・ルモニエ
出演:ユ・ヨンソク、オルガ・キュリレンコ、イ・ジウォン、チェ・ムソン、パク・ソイ、イ・スンジュン、ソン・ジル、キム・ミョンゴン、アヌパム・トリパシ
2021年/仏・韓
日本公開日:2022年5月13日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/88分
配給:ファインフィルムズ
©2021 The French Connection
アジコのおすすめポイント:
フランス人監督が韓国を舞台に描いた仏韓合作のクライム・サスペンスです。『アバンチュールはパリで』や『クレアのカメラ』などを手がけたフランス在住のナム・ヨンスクがプロデュース。音楽(クラシック)畑から映画監督に転身し、『譜めくりの女』(06)で注目されたドゥニ・デルクールが監督を担当。6年を費やして原作を韓国のストーリーに改編。『殺人の追憶』と『チェイサー』を参考にして本作を仕上げていったそうです。かなり、韓国映画を意識した作りになっていますが、主演二人のロマンスもちらつかせているところはやはりフランス映画。主演は『スティール・レイン』のユ・ヨンソクと『007/慰めの報酬』(09)でボンドガールを演じてブレイクしたウクライナ出身のオルガ・キュリレンコ。事件の鍵を握る通訳をフランス語が堪能なイェ・ジウォンが演じています。『ただ悪より救いたまえ』のパク・ソイちゃんも出演!
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story
刑事パク・ジノ(ユ・ヨンソク)のもとに、またも身元不明の遺体の知らせが入る。遺体は損傷が激しく指紋も奪われており、身元の照合ができなかった。パクは怪死事件チームの班長を務めている。その頃、法医学のシンポジウムでフランスから法医学者のアリス・ロネ(オルガ・キュリレンコ)がソウルへやって来る。彼女は新技術を開発し、損傷の激しい指からの指紋採取に成功していた。
パクは早速、シンポジウム会場を訪れ、アリスに捜査への協力を依頼する。アリスは事件に興味を示し、協力に同意。政府が用意した通訳のイ・ミスク(イェ・ジウォン)を伴って、警察へやって来た。その結果、殺されたのが中国人女性と判明。家政婦として働いていたことがわかる。そこは、違法臓器移植に加担している男(チェ・ムソン)の家だった。
アリスは被害者が外科で被害に遭っていること、高度な装置がない場所で、輸血によって検体を長く生かしていることを突き止める。つまり、他の被害者がもう一人いるのだ。捜査の結果、もう一人の被害者も発見された。警察は輸血免許を持たない外科医を捜査対象にする。
パクはアリスを姪ユナ(パク・ソイ)の誕生日に招待する。フランスに憧れるユナは大喜び。後日、ユナは中国人の友人ジア(ソン・ジウ)と一緒にアリスたちと水族館へ遊びに行く。ところが、ジアが行方不明に。ジアの心臓に危機が迫っていた…。
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