人質 韓国トップスター誘拐事件
(人質/Hostage:Missing Celebrity)
story
幅広い演技力と人なつこい人柄で愛される韓国のトップスター、ファン・ジョンミン(ファン・ジョンミン)。ラジオがカフェ店主誘拐殺人事件を報じる中、新作『冷血漢』の制作発表会に出席。いつもの笑顔でマスコミを魅了していた。その後の飲み会を抜け出した彼はマネジャーのギョンヒョン(チョ・ギョンヒョン)と別れ、妻が留守中の自由を満喫するため自家用車で家路についた。
馴染みのコンビニで持病の薬を飲み、いつものように車のキーを店員(カン・ドクチュン)に預ける。彼はSNSを見て、カフェ事件ではアルバイトも一緒に誘拐されたらしいと憤っていた。外へ出ると、自分の車に3人の若者が群らがっている。彼らは執拗にからんできた。無視して歩き始めるが、ジョンミンはスタンガンで襲われ拉致される。
目覚めると、ジョンミンの身体はパイプ椅子に縛り付けられていた。犯人グループは5人。冷酷非道なサイコパスでリーダーのギワン(キム・ジェボム)、情緒不安定で短気なドンフン(リュ・ギョンス)、ギワンに盲目的に従う巨漢のヨンノク(イ・ギュウォン)、ドンフンの彼女で爆弾や銃を製造するセッピョル(イ・ホジョン)、そして小太りのお人よしヨンテ(チョン・ジェウォン)。ジョンミンの大ファンでもあるヨンテは興奮していた。
ドッキリであればと願うジョンミン。だが、そこにはカフェ事件で一緒に誘拐されたソヨン(イ・ユミ)もいた。金持ちの大スターは見逃せない。今夜10時までに金を送れば家に帰す、と彼らは要求。カフェ店主殺しの残忍な映像を見せてジョンミンを脅した。
その頃、警察はドンフンに車を売った刑務所仲間のパンガ(イム・チョルス)を逮捕。広域捜査隊のオ刑事(ペク・チュヒ)らは単独犯ではないと睨み、ドンフンと関係のあったチェ・ギワンが主犯として浮上していた。一方、金を下ろすためのカードがなかっため、ギワンとヨンノクがジョンフンの自宅に侵入。部屋を荒らしまわる。
インタビューの約束があったジョンミンは、スマホを借りてギョンヒョンに電話するが出ない。やむなく、俳優仲間のパク・ソンウン(パク・ソンウン)に電話し、インタビューに出られなくなったので、ソ・ドチョル記者とチェ・チュルギ記者によろしくと伝言を残す。それは、かつてジョンミンが演じた刑事の名前。警察に通報してくれというメッセージだった…。
アジコのおすすめポイント:
『生き残るための3つの取引』『新しき世界』『国際市場で会いましょう』『ベテラン』『華麗なるリベンジ』『工作 黒金星と呼ばれた男』『ただ悪より救いたまえ』…と、数々の話題作、ヒット作に出演。日本でも人気の高い俳優ファン・ジョンミンが、もしほんとうに誘拐されたら?! 映画の主人公のように颯爽と悪を倒して、逃げ出すのか?それとも…という疑問から出発し、実際に俳優ファン・ジョンミンが誘拐に遭遇。演技力や知恵を使って逃げ出す方法を考え、最後は人間としての怒りから突撃していく様をフェイク・ドキュメンタリーとして描いたサスペンス・アクションです。
監督は本作が長編デビュー作となるピル・カムソン。短編作品で注目され、アンディ・ラウが主演したディン・シェン監督の中国映画『誘拐捜査』(2015年/原題『解救吾先生』) を元に本作を翻案。シナリオ段階からファン・ジョンミンをイメージしていたそうで、主演のファン・ジョンミンも「俺だったらこうする」と、様々なアイデアを出しているそうです。出演作の名セリフなども取り入れ、俳優ファン・ジョンミンとリアルなファン・ジョンミンを目撃できる、ファンにはたまらない作品となっています。
共演陣にも注目。犯人グループを演じているのはオーディションで選ばれた若手俳優たち。冷血人間の不気味さを演じた主犯役はミュージカル界で活躍するキム・ジェボム。後に敵対するナンバー2を「梨泰院クラス」のスングォン役で注目されたリュ・ギョンスが演じ、ファン・ジョンミンのファンを演じたチョン・ジェウォンと巨漢のイ・ギュウォンは本作がデビュー作。紅一点のイ・ホジョンはモデル出身の若手女優。「イカゲーム」のジヨン役で注目されたイ・ユミが人質役を演じています。ベテラン俳優と若手俳優たちの演技アンサンブルも見所と言えるでしょう。
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