司会「ワン・チュアンイーさんは主人公の婚約者に恋をしてしまう、難しい役所でしたね」
ワン「たしかに、とても演じにくい役でした。彼女にはフィアンセがいることが、はっきりわかっていますから。僕の立場からすれば、好きな彼女のために無償の愛をあげたい。ドラマの中では常に彼女の側にいて、悩み苦しんでいる時にはいろんなアドバイスをあげる、そんな役でした」
司会「実生活で、誰かの恋人を奪ってしまうことはありますか?」
ワン「ありません。あるとすれば、ドラマの中の役と同じ行動をとるでしょう。実生活の中でも、ひょっとしたら、お互いに好きになったのになかなかうまくいかない、ということがあるかもしれません。その時は、ドラマと同じ行動を取ります。愛は無償ですから」
司会「このドラマの見所は?」
アンジー「仔仔に演じてもらった役柄でしょう。その他にも、このドラマには中国、香港、台湾、韓国の素晴らしい俳優さんたちが出演しています。その目的の1つには、アジア市場の開拓という意味もあり、4カ国の優秀な俳優を結集しました。俳優さんは皆聡明でしたが、やはり言葉の問題はありました。パク・ウネさんは中国語が話せないので、仔仔とのやりとりにはボディ・ランゲージを使うしかありません。でも、現場には通訳もいたので、通訳を通してしっかりと時間をかけてコミュニケーションをはかっていました。映像をご覧になるとわかるように、皆とてもプロフェッショナルな演技で、何の違和感もありません。そこも見所です」
司会「国際的なキャスティングですが、どんな雰囲気でしたか? 国の違いによるエピソードはありますか?」
ドラマの裏では言葉の違いによる悪戯合戦(?)もあり。
(c)2006 Comic Ritz Productions Co. Ltd.
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ヴィック「パク・ウネさんは韓国の女優さんなので、台湾の食べ物に慣れない時がありました。そこで親切なスタッフが、台湾でおいしい韓国料理屋の食べ物を、彼女のために買って用意していました。面白いエピソードというと、パク・ウネさんは中国語ができません。中国、香港、台湾の役者は中国語で交流できるのですが、彼女とは言葉の問題があります。彼女は向上心が強い方なので、現場では、演出家に立ち位置を何度も聞いていました。そこで、僕たちはちょっといじめてやろうと考え(笑)、監督が『左』と言えば『右』、『下』と言えば『上』、『前』と言えば『後ろ』と教えました。すると彼女は、この正反対の言葉をしっかりと覚えてしまったんです。真相を知った彼女はとても怒りました。僕に復讐してやる、と冗談で言っていました(笑)。ところが実は、僕も韓国のスタッフに挨拶をしたいと思い、彼女から簡単な挨拶を教えてもらいました。それは、とても悪い言葉でした(笑)。でも、僕は一生懸命真面目に習って、韓国スタッフの皆さんに挨拶をしました。皆さんは『なんでそんなに汚い言葉を使ってるんだ』と、とてもびっくりしていました。まあ、僕も悪かったんですが、しっかり復讐されました(笑)」
司会「主題歌『Silently/静静的』をハーレム・ユーさん、エンディング曲『A Familiar Gentle Feeling/熟悉的温愛』をヴィックが歌っていますが、レコーディングの時はいかがでしたか?」
ヴィック「ウェイイーの気持ちを代弁するような曲にしたいと、関係者全員が思っていました。残り3ヶ月しか命がないというせつない部分、愛に対する強い部分を歌に盛り込みたかった。そこで、いろんな方が様々な曲を用意してくれました。僕が聴いたデモテープは少なくとも100くらいあります。実際はもっとありますが、全部で1000くらいのデモテープがあったと聞いています。それぞれを聴いて、僕がほんとうにいいと思って選んだものや、このアーティストのこの曲はいい、ドラマに合っているという曲など、皆の好みで話合い、曲の仕上げを担当する会社の人たちも、この曲だから映像にぴったりなんだ…とか、いろんな意見を闘わせました。そうやっていろいろと話合った結果、選ばれたのが今の曲です。
曲は決まったので、歌詞をどうしようということになりました。最初に作詞家の方から見せていただいて読んだものは、80%は自分の気持ちに合っていると思ったのですが、残りの20%はなんとなくもの足りませんでした。彼の愛に対する強い気持ちを、どうしても表現したかった。でも、僕は作詞家ではないので、僕が伝えたい心情を作詞家の方に延々と話しました。できれば、それを2行で表現してくださいとお願いしました。とても難しい注文でしたが、素晴らしい仕事をしてくれました。この気持ちを見事に盛り込んでいました。とてもうれしかったです」
司会「オープニング曲を最初に聴いた時、感じたことはありますか?」
ワン「台湾で初めて聴きましたが、とてもうれしかったです。ハーレム・ユーさんの歌は、いつも僕たちのドラマと意気投合していてぴったりなんです。この歌自体も1つのセールスポイントになっていて、ドラマの言いたいことを正確に表わしています。ハーレムが歌うと、とても叙情的なムードが出るので、聴いていてとてもうれしかったです」(続きを読む)
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