逞しいキム・レウォンは長身の山本未來ともお似合い (全身を見る)
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司会「演出はいかがでしたか?」
河合「今回は韓国語が大きなテーマだったので、山本未來さんにはセリフを完璧に韓国語で覚えてくれと要求しました。僕の韓国語は挨拶程度なので、演出はどうしようかと思って、最初にキム・レウォンさんに会った時は戸惑ったのですが、意外に撮影していると、映画を作っている者同士なので、通訳を介さなくても、キム・レウォンさんもよくわかっておられて、『次はこっちから撮るんだろう?』と撮影中は自らリードしてくれました。やっぱり、映画というのは韓国語も日本語も超えるんだなと思うことがありました」
Q:キャスティングの理由は?
若杉「山本未來さんはバイリンガルです。女優さんとして素晴らしいだけでなく、ネイティブ英語を話せる語学堪能な方なので、外国語をすぐにマスターされるのではないかと思ってお願いしました。キム・レウォンくんは、100万ドルの笑顔と言われていますが、会った時に驚きました。ほんとうにいい男ですね。日本の男の役者はちょっとまずいんじゃないかと思うくらい、いい印象を受けました。日本のキム・レウォン・ファンに山本未來は刺されるんじゃないかと、そこまで思ってしまいました(笑)」
Q:キム・レウォンさんと仕事をした印象は?
山本「ほんとに笑顔がすごく素敵で、普通、男性の笑顔でタイトルバックが流れて観客がうっとりするっていうのは、あまり考えられないことなんですが、実際にその映像を観た時は、なんて美しいんだろうと思う笑顔を見せてくれましたね。韓国の俳優さんとお仕事をするのは今回が初めてだったので、演技に対する臨み方とか、韓国の役者さんにはどういう違いがあるんだろうかと思っていたんですが、実際に現地で初めてお会いした時は、自分の役や台本も含めて、すごく熱心に自分からディスカッションをしてくる方で、すごい熱意というか情熱というか…若いのに凄いなあと感じました」
キム「アリガトウゴザイマス」
司会「そんな未來さんと共演した印象は?」
キム「韓国での撮影で、桜の舞い散るシーンがありました。ちょうどタイトルバックのところで、山本未來さんの前を桜の花びらが散っていくシーンです。実はあの花びらは、僕が飛ばしました。やらせていただいたんですが、今日はプロデューサーもいらしているので、その時の特殊効果のギャラを請求しようと思ってます(笑)」
若林「もう、充分高いギャラをお支払いしておりますので(笑)」(場内爆笑)
山本未來から映画にも登場した Exihibitionist のジュエリーを贈呈
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Q:日本の現場に参加して得られたことは? またオファーがあったら出演しますか? どんな作品に出てみたいですか?
キム「いいシナリオや監督に恵まれるのであれば、いくらでも、どんな作品にでも出てみたいです。日韓の撮影現場については、それほど大きな違いはありませんでした。先ほど監督もおっしゃっていましたが、現場ではかなり通じ合うところがあったし、コミュニケーションもスムーズでした。それから日本の撮影現場は、俳優が最高のコンディションで演技にのぞめるように、とても気を遣ってくださると思いました」
司会「最後に、皆さんからメッセージをお願いします」
若林「必ず皆さんの記憶に残る映画になると思います」
監督「ラブストーリーであると同時に、一人の女性の成長物語になっています。一人でも多くの方に観ていただけたらうれしいです」
キム「やはり『花影』の魅力は山本未來さんの韓国語の実力だと思うので、ぜひそこに注目してください」
山本「今回の作品は初めてのことが多くて、河合監督は初監督、キム・レウォンさんは初出演、私自身も初主演ということで、皆ですごく愛情を込めて、いろんなディスカッションをしながら作っていった作品です。撮る行程も含めて、自分にとっては将来もずっと忘れられない、代表作的な思い入れの強い作品になると確信しています。女性・男性を問わず心が洗われるというか、観終わった時に自分の心がきれいになったような気持ちにさせてくれる映画です。キム・レウォンさんのスマイルと同じように、皆さんの心の中のスマイルもきれいになりますので、ぜひご覧ください」
と、見所は山本未來の韓国語(唐突に話せるようになるのですが、ここも物語のポイント)、キム・レウォンの100万ドルの笑顔と抑えた演技、主人公の心の変遷にあるようです。ちょうどこれから桜の季節。儚い桜の花びらを思わせるピュアなラブストーリーを、ぜひ劇場で味わってください。
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