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上:『ピクニック』ツァイ・ミンリャン監督
下:土人形で描いた『THE MISSING PICTURE (英題)』
リティ・パニュ監督
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第14回東京フィルメックス(11/23〜12/1)では「見れば人生が変わるような映画」を掲げ、世界を唸らせた圧倒的パワーを放ち、底知れぬ感動を与える特別招待作品10本と、明るい映画の未来を感じさせるアジアの新進監督たちによるコンペティション作品10本を上映します。
オープニング作品に選ばれたのは、今年のカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督の『罪の手ざわり』。『長江哀歌』以来、7年ぶりとなる劇映画で、激しいバイオレンス・アクションも見られる現代の武侠映画となっています。ジャ・ジャンクー監督の新境地に注目。
クロージング作品は、『THE MISSING PICTURE(英題)』。ポル・ポト政権下のカンボジアを、リティ・パニュ監督が自身の体験に基づいて描いた作品。当時の庶民の映像がほとんど残されていない中、なんと土人形を用いて失われた風景を再現。本作もカンヌ映画祭「ある視点」部門で最優秀賞を受賞しています。
その他、全編をワンカットで撮影したアモス・ギタイ監督の『アナ・アラビア』、未だ映画製作を禁止されているジャファル・パナヒ監督がカスピ海の別荘を舞台に描いた『閉ざされたカーテン』、ヴェネチア映画祭で審査員大賞を受賞したツァイ・ミンリャン監督の『ピクニック』など、特別招待作品では常連監督たちの最新作を多数上映。また、浮遊感のある作品が集まったコンペティションでは、カンヌ映画祭でカメラ・ドールを受賞した『ILO ILO(英題)』やチャン・ツォーチ監督の最新作『夏休みの宿題』など、注目の作品が上映されます。アジア以外では、映画祭スポンサーでもあるアニエス・ベーの監督デビュー作『わたしの名前は…』も特別招待作品に選ばれています。
モフセン・マフマルバフ監督(左)とイン・リャン監督(右)
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コンペティションの国際審査委員長をつとめるのは、イランのモフセン・マフマルバフ監督。『カンダハール』以来、多数の作品が上映されている常連監督ですが、今年も新作ドキュメンタリー『微笑み絶やさず』が特別招待作品で上映されます。また、『アザー・ハーフ』のイン・リャン監督も審査員として来日。3人の女性審査員と共に審査にのぞみます。
■ラインナップの見方とご注意
*上映会場は会場別に色分けされています。時間は上映開始時間です。
Tはゲストによるティーチ・イン、Aは舞台挨拶の予定がある回。(ゲスト情報は変更の可能性があります。)
*最新情報については公式サイトをこまめにチェックしてください。
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罪の手ざわり *オープニング作品
天注定/A Touch of Sin(13年/中・日/129分)
監督:ジャ・ジャンクー
近年の中国で実際に起こった4つの事件に基づき、急速に拡大する社会的格差の中で苦闘する人々の姿をパワフルに描いた現代の武侠映画。カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した。
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23日:YAH 15:30
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THE MISSING PICTURE *クロージング作品
(13年/カンボジア・仏/95分)
監督:リティ・パニュ
ポル・ポト政権下のカンボジアをリティ・パニュが自身の体験に基づいて描いた傑作。当時の庶民の映像がほとんど残されていない中、土人形を用いて失われた風景を再現するアイデアが秀逸。
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30日:YAH 18:00T
G:リティ・パニュ
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微笑み絶やさず
Ongoing Smile(13年/イギリス/52分)
監督:モフセン・マフマルバフ
プサン映画祭前ディレクター、キム・ドンホに密着したドキュメンタリー。プサン映画祭の顔として国際的に尊敬を集めるキム・ドンホの活動と人柄が、彼を知る人々の証言と共に語られる。
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23日:YAH 19:10T
25日:YAH 12:30
G:モフセン・マフマルバフ
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*『可視から不可視へ』(08年/ブラジル/4分)マノエル・ド・オリヴェイラ監督 『イェレバン』(12年/ブラジル/10分)アトム・エゴヤン監督も同時上映。
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アナ・アラビア
Ana Arabia(13年/イスラエル・仏/85分)
監督:アモス・ギタイ
ユダヤ人とアラブ人が居住するテルアビブ郊外の古い住宅地の人間模様を全編ワンカットの驚異的なカメラワークで描いた作品。ギタイが追求してきた「共生」のテーマが静かに投げかけられる。
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24日:YAH 10:10
30日:TCN 21:20
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閉ざされたカーテン
Closed Curtain(13年/イラン/106分)
監督:ジャファル・パナヒ、カンボジヤ・パルトヴィ
『これは映画ではない』の次の作品。カスピ海沿岸の別荘を舞台に、虚実が入り混じった謎めいた物語が展開する。ベルリン映画祭脚本賞受賞。
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29日:TCN 18:00
01日:YAH 15:00
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ピクニック
郊遊/Stray Dogs(13年/台湾/138分)
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:リー・カンション、チェン・シャンチー
台北郊外の廃墟のような建物に居住する父親と2人の子供たちの日常を描く。ヴェネチア映画祭で高く評価され、審査員大賞を受賞した。
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30日:YAH 13:20T
01日:YAH 17:30A
G:ツァイ・ミンリャン
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若さ
Youth(13年/イスラエル・独/107分)
監督:トム・ショヴァル
テルアビブ近郊の街を舞台に、ある兄弟が引き起こした少女誘拐事件の波紋を描きつつ、経済格差、兵役、宗教などイスラエル社会に内在する様々な問題をあぶり出す。
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23日:TCN 21:20
25日:YAH 15:00T
G:トム・ショヴァル
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カラオケ・ガール
Karaoke Girl(12年/タイ・米/77分)
監督:ウィッサラー・ウィチットワータカーン
ナイトクラブのホステスの日常生活をフィクションとドキュメンタリーを交えて描いた作品。実際にホステスとして働く女性を主役に起用。大都市と地方の大きく異なる様相が対照的に示される。
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24日:YAH 12:40T
27日:YAH 12:30
G:ウィッサラー・ウィチットワータカーン
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ILO ILO
媽不在家/ILO ILO(13年/シンガポール/99分)
監督:アンソニー・チェン
出演:アンジェリ・バヤニ
90年代末、経済危機下のシンガポール。両親の諍いが絶えない家庭環境の中、少年はフィリピン人メイドとの間に家族にも似た関係を築く。
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26日:YAH 18:40T
29日:YAH 10:00
G:アンソニー・チェン
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トランジット
Transit(13年/フィリピン/92分)
監督:ハンナ・エスピア
イスラエルで出稼ぎ労働者として働くフィリピン人たちを主人公に、子供たちの強制送還の問題を扱ったハンナ・エスピアの長編デビュー作。シネマラヤ映画祭で最優秀作品賞を受賞。
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25日:TCN 21:20
27日:YAH 15:30T
G:ハンナ・エスピア
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夏休みの宿題
暑假作業/A Time in Quchi(13年/台湾/109分)
監督:チャン・ツォーチ
台北郊外の田園地帯に暮らす祖父の家で夏を過ごすことになった少年が厳しい現実に直面しながらも成長する姿を瑞々しく描いた作品。ロカルノ映画祭コンペティションで上映。
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27日:TCN 21:20
29日:YAH 15:30T
G:ヤン・リャンユー
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見知らぬあなた
陌生/Fogetting to Know You(13年/中国/87分)
監督:チュエン・リン
重慶郊外の小さな街を舞台に、結婚7年目の夫婦に訪れた危機を描きつつ、急速に変貌する中国社会の現在を照射する女性監督チュエン・リンのデビュー作。ジャ・ジャンクーがプロデュース。
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24日:YAH 15:30T
26日:YAH 12:30
G:チュエン・リン
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祭の馬
The Horses of Fukushima(13年/日本/74分)
監督:松林要樹
『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』が国内外で高い評価を受けたドキュメンタリー作家、松林要樹の最新作。東日本大震災を生き延びた一頭の馬がたどる数奇な運命を追う。
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25日:YAH 19:00T
G:松林要樹
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トーキョービッチ、アイラブユー
Tokyo Bitch I Love You(13年/日本/70分)
監督:吉田光希
演劇ユニット「オーストラ・マコンドー」によって上演された同名舞台の映画化。近松門左衛門の「曽根崎心中」を現代の東京に翻案し、風俗嬢の刹那的なラブストーリーを描く。
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24日:YAH 19:00AT
G:吉田光希 (AT)
八椛 裕 (A)
武本健嗣 (A)
小嶋喜生 (A)
影山祐子 (A)
伊藤公一 (A)
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東京フィルメックス 2012|2011|2010|2009|2008|2007|2006|2005|2004
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更新日:2013.12.2
●back numbers
■会場リスト
YAH:有楽町朝日ホール
TCN:TOHO シネマズ日劇
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■チケット情報
全席指定・各回入替制
前売券
・1300円
・限定早割1000円
(11/3-10)
*平日(11/25-29)
17時以前上映開始作品のみ
当日券(指定席)
・一般/1800円
・学生・サポーター会員
/1300円
*学生証・会員証提示
●前売発売期間:11/3-21
場所:チケットぴあ各店舗
サークルKサンクス
●電話予約:
0570-02-9999
チケットぴあ(24時間)
●オンライン購入
チケットぴあ(24時間)
*ご注意:チケットぴあでは発券手数料(105円/枚)などが別途かかります。
■トークイベント
水曜シネマ塾:字幕翻訳セミナー
日時:11/13 19:00-20:30
場所:marunouchi cafe SEEK
講師:齋藤敦子
(映画評論家、字幕翻訳家)
樋口裕子
(字幕文化研究会、翻訳家)
■その他の特集上映
ジャン・グレミヨン
・愛慾(37)
・不思議なヴィクトル氏(38)
・高原の情熱(42)
第17回カイエ・デュ・シネマ 週間/ジャン・グレミヨン特集
期間:2014年1月中旬〜2月末
場所:アンスティチュ・フランセ
日本、関西、福岡、他複数
都市にて開催予定
生誕100年 中村登
・我が家は楽し(51)
・土砂降り(57)
・夜の片鱗(64)
*英語字幕付ニュープリント
連動企画:中村登監督
生誕100年記念特集上映
・我が家は楽し(51)
・土砂降り(57)
・集金旅行(57)
・いろはにほへと(60)
・河口(61)
・古都(63)
・夜の片鱗(64)
・二十一歳の父(64)
・暖春(65)
・わが闘争(68)
期間:11/23-29(10:20)
*モーニングショー
11/30-12/6(21:00)
*レイトショー
会場:ヒューマントラスト
シネマ有楽町
・一般/学生/シニア:1300円
・1日/水曜日:1000円
・TCS会員/サポーター会員:
1000円
・リピーター割引
半券提示で2作品目1000円
発売:11/16よりHPと劇場窓口
●お問合せ
ハローダイヤル Info.
TEL/03-5777-8600
8:00-22:00
公式サイト
受賞結果
●最優秀作品賞
花咲くころ
監督:ナナ・エクチミシヴィリ
ジーモン・グロス
●審査員特別賞
ハーモニー・レッスン
監督:エミール・バイガジン
●スペシャル・メンション
カラオケ・ガール
監督:ウィッサラー・ウィテットワータカーン
トーキョービッチ、アイラブユー
監督:吉田光希
●観客賞
ILO ILO
監督:アンソニー・チェン
●学生審査員賞
トランジット
監督:ハンナ・エスピア
●タレント・キャンパス・トー
キョー2013最優秀企画賞
Kodokushi-Escape to Summer
監督:Janus Victoria
●スペシャル・メンション
China's Music Dream
監督:Vincent Hai Du
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