2014.5.29 インド大使館
左より花田景子、ワドワ駐日インド大使、シュリデヴィ、安倍昭恵、アグネス・チャン(敬称略)
『マダム・イン・ニューヨーク』の見どころの1つに、主人公のシャシが学校へ通うたびに着替える美しいサリー姿があります。こんなにたくさんのゴージャスなサリーが次々と観られる映画は、なかなかありません。記者会見でのシュリデヴィさんは眩いゴールドのサリー姿でしたが、トークショーではこれまた艶やかな真っ赤なサリー姿で再登場してくれました。
花田「まず、メッセージをお願いします」
シュリデヴィ「メッセージは…映画をご覧になるとわかります(笑)。きっとこの映画を愛していただけると思います。そして、私の次の作品も上映されることを祈っています。そうすればまた、ここへ来ることができますので。成功をお祈りしております」
この後、ワドワ駐日インド大使とゲストのアグネス・チャンさんが登壇してご挨拶。さらに、安倍総理夫人の安倍昭恵さんがスペシャルゲストとして登場。今年1月に総理とインドを訪問した際、日本映画の特集上映会に招かれ、主催者から花束をもらったということで、インド映画界へのお返しとして、シュリデヴィさんに花束が贈呈されました。
続くトークイベントでは、映画にちなんだエピソードから、妻としてのQ&Aが続きました。それぞれの質問に、シュリデヴィさん、アグネス・チャンさん、そして花田景子さんが答えていくのですが、ここではシュリデヴィさんのお答えを中心にご紹介します。
花田「映画の中でシャシが夫に『もし私が料理上手じゃなかったら、あなたは私と結婚した?』と尋ねるシーンがありますが、私が思う『夫は私のここが好き』と思うところは?」
シュリデヴィ「その質問は夫には絶対できませんね。私の料理下手をよく知っているから(笑)。でも彼は、私が彼を愛していて、待っていることをよく知っていますから、すぐ家に帰ってきますよ。それが唯一の理由です」
社会活動でも有名なアグネスさんは「同じ人生の目標があったから」。親方夫人である花田さん「家庭の味ができたことと、物事を深く考えずいつも笑っているところ」とおっしゃっていました。続いては、
花田「夫の『ここが一番好き』なところは?」
シュリデヴィ「とても難しい質問ですね(笑)。たくさんありますから。一番感謝しているのは、いつも大黒柱のように私のそばでしっかりと支えてくれ、愛してくれていること。それから、仕事でどんなにストレスがあっても、決して家に持ち帰りません。私や子どもたちがいつも幸せでいられるよう、惜しみなく愛情を注いでくれます。性格で一番なのはとても誠実なところですね。どんなことでも、ためらわず突き進んでいく。そういうところが好きです」
今日は映画に関する質問だと思ったのに…と苦笑するアグネスさんは「絶対嘘をつかない、約束は最後まで諦めず努力する、正しい道を示してくれて尊敬できる」など、他にもたくさんの理由を。花田さんは「実はユニークで冗談や悪戯が好き、意思が強い、周りを大切にする」など、これまたたくさん挙げておられました。次は、
花田「映画では結婚式のために夫がサリーをプレゼントしますが、結婚以来、ご主人からもらって一番うれしかったサプライズは?」
シュリデヴィ「サプライズというわけではありませんが、私たちの2人の娘、ジャーンヴィーとクシーが最高の贈り物です」これにはおふたりも深く共感。
花田「映画のように、朝起きてからご主人に『チャイを煎れて』と言われますか?」
シュリデヴィ「逆ですね(笑)。私は起きるのが遅いので、彼にチャイを作ってと頼んでます(笑)」
シュリデヴィさんは、ほんとうにボニーさんに大切にされているのですね。花田家では今、親方がコーヒーに凝っているとのこと。実はこの日が19年目の結婚記念日だったことが明かされ、この後、二人だけでのデートとのことでした。
最後に『マダム・イン・ニューヨーク』のおすすめポイントについて、アグネス・チャンさんは「英語で新しい自分、自分の輝いている部分を見つけたところ」、花田さんは「この映画を観ると、自分を愛することが、自分の隠された力を掘り起こすことになるとわかります」と、女性にエールを送りました。
トークショー終了後は、休憩をはさんで試写会へ。ロビーには、映画でシャシが作るインドの伝統菓子、ラドゥが用意されていました。妻として、母として、そして女性としても、人間関係では「対等であること」と「リスペクトすること」が大切だと気づかせてくれる『マダム・イン・ニューヨーク』は6月28日より公開。ぜひ、ご家族でもご覧ください。
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