2023年8月31日 T・ジョイ PRINCE 品川 スクリーン3
満席のスクリーンでファンと対面したイ・ジョンジェ
記者会見の後、ジャパンプレミアが行われる会場に場所を移動。満席のファンの皆さんの期待が高まる中、まず司会の方が映画の概要を説明。続いて、大きな拍手と歓声の中、イ・ジョンジェが登場します。まずはご挨拶。
ジョンジェ「ア〜、コンバンハ。僕の映画が日本で公開されるのは、どれくらいぶりでしょうか。ほんとうに久しぶりですが、再びこうして日本で公開できて、ほんとうにうれしいです。また、日本の美しい観客の皆様とこうして出会うことができて、ほんとうにほんとうにうれしいです。今日はどうもありがとうございます」
MC:本作は、カンヌ映画祭のミッドナイトスクリーニングで初めてお披露目になり、上映後は7分ものスタンディングオベーションがありました。映画をご覧になったお客様の反応を見て、どのように感じましたか?
ジョンジェ「序盤にアクションシーンがあるのですが、そのシーンが終わって『ハント』という映画のタイトルが字幕で上がった時に、観客の皆さんが拍手をしながらワ〜ッと歓声をあげてくださったんです。この映画を一緒に作った人々と、映画を観ている観客の皆さんと、一緒に呼吸をしているような感じがして、ほんとうにうれしかったです」
MC:今回は監督を務めておられますが、監督をやろうと思ったきっかけと、脚本も書いておられますので、そのお話も伺いたいのですが。どういった道程でしたか?
ジョンジェ「実は最初は、自分でシナリオを書くつもりはありませんでした。優れたシナリオ作家の方が書いてくれたらなと思っていましたし、またこのシナリオを素敵に撮りあげてくれる監督に書いてもらってもいいかなと思っていました。ただ、シナリオ作家さんや監督のキャスティングがなかなかうまくいきませんでした。
直接、私の方から訪ねてお願いもしたのですが、皆さんそれぞれ異なる理由から、この作品を引き受けるのは難しいとおっしゃいました。さらに、大多数の監督がこの作品を映画化するのは難しいとおっしゃったのです。観客の皆さんからたくさん愛される作品にするのは難しいのではないかと言っていました。
でも、私の考えは少し違っていました。最近はフェイクニュースがたくさん流れているし、誤った信念を持つようおまじないをかけられているような、そんな言葉も世の中に溢れています。時々、誤った知識や情報を元に行動を起こしている人々の姿を目にすることもあります。そんな私たちの姿を考えながら、この映画を作っていきました。
この映画に登場するジョンドと友も信念を持っていますが、その信念があるがゆえに、誤った信念によって苦痛がもたらされます。そして、その誤った信念を正しく戻していこうと努力をする。そんな男たちの姿をしっかりと映画の中で描くことができれば、これはとても面白い作品いなるのではないかと、期待していました。
そういう訳で、自分でシナリオを書いてみようと書き始めました。そして、シナリオが完成しましたが、このシナリオの内容については自分自身が一番よく知っているわけです。ならば、自分で直接撮ってみようと思い、勇気を出してこの作品の演出をすることになりました」
MC:盟友のチョン・ウソンさんが出ていますが、共演されるのは24年ぶりとのこと。共演された感想を聞かせてください。
ジョンジェ「チョン・ウソンさんは、ほんとに親しい友人であり、親しい同僚であり、そして今はご近所さんでもあるんですね。すぐ隣にすんでいる隣人でもあるので、なかなか複雑です(笑)。
チョン・ウソンさんはほんとうにかっこいい俳優です。そして、これまでもかっこいい素敵な映画にたくさん出演してこられました。今回の映画では、チョン・ウソンさん自身が見ても、最近撮った作品の中で一番かっこいいなと思えるような作品、または観客の皆さんにとっても、チョン・ウソンさんの作品の中でもほんとにかっこいいなと思ってもらえる作品にしたいと思いました。
©2022 Megabox Joongang Plus M, Artist Studio & Sanai Pictures
それでは、どうすればより正義感に溢れたキャラクターとして見せることができるか、またどうすればより迫力のある男として描くことができるか、どうしたらより胸の痛いキャラクターとして余韻を残すことができるか、そんな様々なことを悩みながら、現場でもほんとうに多くの会話を重ねながら1シーン、1シーン、ひたすらチョン・ウソンさんをかっこよく撮りたいという一念でこの映画を撮りました」(続きを読む)
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